2013年5月19日日曜日

大学院生と「労働」①:僕の場合


突然こんなことを書いてみようと思ったのは、知人から、僕が院生生活が終わる頃に遭遇した失業保険の経験を書き残しておいた方がよい、と勧められたからです。今の職場に移ってくる前のことですが、パートタイムで勤めていた財団を辞めた後に、相当揉めたのですが、何とか失業保険を頂けて助かったわけです。結局引っ越し代なんかもそこから出たし、幸い、カードのキャッシングに多少手を出した程度ですんだ。

最近時々報道もされているように、近年の大学生、大学院生を取り巻く環境は厳しい。うちも夫婦でものすごい額の奨学金の返済があり、つくづくしんどい。日本学生支援機構(元育英会)の取り立てのことや、仕送りが減少していることによる生活難。確かにアジア諸国からの留学生や欧米の学生の生活と比べれば、これくらいが標準なのかもしれないが、いずれにしても日本の物価や生活水準を考えると、かなり大変な生活になっている。


このグラフを見ると、月の収入は大方20万以下。企業の初任給が20万弱だとすると、15万円くらいあれば、苦しくない学生生活が送れそうだけど、支出の方に、以前は親が負担してくれていた学費がどうなっているか、によって大きく変わってくる。個人的な経験から、私立の文系学部で確か80万前後、国立の文系でも57,8万程度が年額でかかる。前者で月割りにすると、7万前後、後者でも5万弱はかかることになるから、15万程度では、生活ができなくなるレベルに落ち込みそうだ。

僕は95年から99年にかけて大学生だったけど、多いときでバイトを3つかけもっていた。大学4年生の夏に父を亡くしたのだけど、それ以前までは10万の仕送りにバイト代が多いときで25万くらいあったので、それはそれはバブリーな生活をしていた。僕の場合は体力的アドバンテージがあったので多少特別な例としても、塾の時給が2500円を超えていたことがあったので、今の塾講師の倍くらいもらっていたのではないだろうか?さすがに生の情報ではないので、今どんなバイトをしているのか、とかはよく若ならないけど、大学生が得ることができる賃金も低下しているような気がしている。

これは、後に進学した2005年にバイトを探していた時に痛感することになった。東京から名古屋(地方都市)に引っ越したこともあったが、時給1,500円を超えるものがほとんどなくて往生した。時折あるのは、むしろ「うちに就職しないか?」というお誘いで、さすがにこれには閉口した。結果、僕はあまりの費用対効果の悪さから、普通のバイトをすることを放棄したのだけど、その代わりに生活レベルを落とすこと(これは必ずしも苦痛を伴わなかったけど)、ほかの方法を考えざるを得なかった。そうしないと、最低限の本が買えなかったし、せっかく仕事を辞めてやり直しを始めた生活があまりにも惨めになってしまうと思ったのである。

どこかで誰かの参考になるかもしれないと思って書き始めてみた。僕の問題意識としては、大学生とか院生はもっとおカネからフリーな立場で生活すべきだと思うし、たとえば、昨今の博士課程の院生の減少は、どうしてもこのあたりがネックになっているように思ったから。このシリーズは最終的に「失業保険」を頂いたところに到達しようと思っているのだが、法的な解釈は僕の力を大きく超えてしまうものの、僕の取った戦術は何かの役に立つのではないかと思っている。次は院生時代の収入について書いてみたいと思っている。




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