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子ども学と子育て Vol.20 親の気持ち

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寝起きの貴一朗201705 貴一朗1歳3か月。日々保育園で格闘しながら、懸命に生きている。 親の気持ちが分かるなど、まだまだ言えないけれど、自分ではそんなつもりもある。 僕は割と遅い子どもだった。僕の下に6歳年下の弟がいるけど、彼の場合はもっと遅い子。父は44歳か45歳くらいだったのではないだろうか。大学生あたりから、「結婚と子どもは早いほうがいいよ」ということはよく聞いていたけど、ダラダラと遊び惚けていた僕は、まったく実感もないまま、ようやくどういう意味だったか、ということが少しずつ分かってくる。それで、よく考えるのが、例えば、大学生の時に学生結婚をしていたら(20代前半)、会社に勤めていた時に結婚していたら(20代後半)、また大学院に入るくらいに…ということで、そんなことは「たられば」の究極系みたいな話。 40代前半が終わろうとしている今の時期は、20代、30代に比べたら格段に忙しいような気がするけど、当時もなんかよくわからないことで忙しかったような気がする。もちろん、その間いろんな経験もするわけだから、今でないほうがよかったかと言えば、今がベストな時期だったような気もする。でも、その間で失ったものは大きくて、僕の体力と寿命までの時間。もっとも切実な問題なはずなのだけど、そんな風に実感することはない。20年も前に亡くなった父は「なんとか大学までは…」ということを言っていたような気がするので、僕も最近そう思うようにしている。うまくストレートで行ってくれれば、貴一朗が22歳で僕が62歳。うまくどこかの大学に潜り込んでいたとすると、定年間近。たぶん奨学金は返し終わっているから、早めに年金をもらって、少し連れ合いとのんびりと。なかなかハッピーな人生設計だと思う(別に大学には行かんでもいいように思っている。むしろ、包丁が使えるようになったら、かっこいい)。 別にいい話ではないのだけど、たぶん、こういうのも親の気持ちというやつではないか、と思った。貴一朗の寝起きの顔の写真を眺めながら、考えた寝ぼけた話。そんな悠長な時代ではないはずだし。

『社会問題と出会う』

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古今書院HP より この原稿を書き始めたのが2013年ころ。本が1冊できるというのは時間がかかるものです。もちろんいろいろ大人の事情などもありつつ… 6月22日に『社会問題と出会う』(FENICS100万人のフィールドワーカー・シリーズ 7)が出版されます。(画像下の説明文のところから、目次や序章がチラ見できます) 僕が書いたのは… 第3章「アフリカの「ストリート・チルドレン」問題を複眼的に見る-支援者と調査者の交差するまなざし」 です。NGOに関わりながら行った調査と、単独調査の間で、社会問題化された子どもたちの見え方が違ってくる、ヒトことに調査と言っても、やり方もなにも大きく違う、ということを書きました。 書価が少し高くて、3,400円となります。著者割が使えるそうですので、2割引き(たしか)で承ります。 ちなみに アマゾン でも予約開始していますので、こちらから。 にほんブログ村

ご恵贈いただきました 中尾世治(著)『西アフリカ内陸における近代とは何か-ムフン川湾曲部における政治・経済・イスラームの歴史人類学-』

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中尾さんの博論表紙 自分は博論がなかなか書けずにいるのに、なぜかすでに10冊ほどの博論をいただいている。中でもこの博論は本当に嬉しい。 嬉しさには2通りあって、一つは長い付き合いの同志の成し遂げた大きな仕事に、そしてもう一つは、ブルキナファソ研究の発展、そして、坂井先生の大きな仕事が倍の大きさになったような、そういう西アフリカの研究上の大きな進展に対するもの。本当にお疲れ様でした。これをステップに大きく羽ばたいてほしいと切に願います。 こんな立派なのは書けませんが、次は自分の番、強く強く思います。中尾君に置いて行かれないように。 にほんブログ村