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9月, 2019の投稿を表示しています

【ご恵投いただきました】高野秀行「謎のアフリカ納豆を追え」(『小説新潮』で連載中)

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遅れ遅れになりますが、『小説新潮』をご恵投いただきました。なぜ、この雑誌をいただけているかというと、この雑誌中に高野秀行さんの「謎の未確認納豆を追え!」という連載があるからです。今年の7月号からブルキナ編が始まっていて、高野さんへの情報提供者として「清水組長」として結構大きく扱っていただいています。

2017年10月に行った「アフリカ発酵食品文化研究会」を起点に、高野さんとのご縁ができたのですが、その後、我われ研究者がもたもたしている間に、高野さんは、ナイジェリア、セネガル、ブルキナファソと3か国でスンバラの調査を敢行。西アフリカの食文化に関しては、群を抜く知識を持たれているのではないかと思う。

この連載は、その後単行本になる予定で、こちらも楽しみなところだ。


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『かぞくいろ‐Railwaysわたしたちの出発』ブルキナファソ調査中に見た作品

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すでに帰国してから1か月が過ぎようとしていて(と書いていたけど、更新が止まって現在3か月目…)、ブログにアップしようと思っていた記事の内容もずいぶん忘却の彼方に行ってしまったけど、覚えている限りで書いてみようと思います。

出発した5月29日は10日前に終了したアフリカ学会の余韻がたっぷり残り、やることは終わったのに、なんとなく気ぜわしくて、何か仕事をしなければならない強迫観念のようなものを抱えていました。もちろん、そういうものもないではなかったのですが、いつもの通り、空港でフライト中にできること、やらないことを決め、やはりしばらく見ていなかった映画を見ようと思い、離陸前から邦画のリストを物色。3本リストアップして、キャスティングを見て、國村隼(もちろん有村架純もなのだけど)の名前があったので、この作品を最初に見ることにする。
[簡単なあらすじ] 天涯孤独の奥薗晶(有村架純)は、前妻を失ったデザイナーの奥薗修平(青木崇高)と結婚。修平と前妻の間の子、駿也と共に東京で暮らしていたが、修平がくも膜下出血で急逝。晶は鹿児島で鉄道運転士を勤める修平の父、節夫(國村)の元を頼る。晶は鉄道運転士の節夫の影響で、子供のころから鉄道が大好き。晶は修平を思い出しながら、節夫が働く鉄道運転士となるべく奮闘する。
この作品はRailwaysシリーズの第3作。前作は見たことがないのだけど、晶-(義子)駿也‐(義父)節夫という、血縁のない「親子」が血縁のなさを乗り越えていく「家族」ストーリー。鹿児島の風景や第三セクターによる鉄道運営という場面設定を見ていると、地方の問題も若干加味されているような印象を受けた。

印象としては、晶の置かれた状況が特殊すぎて、自己投影しにくかった、という感じだろうか。晶が頼れる人が修平の身内だけ、という状況を作りこまねばストーリーができない、という中で若干苦し紛れだったかな…もう少しナチュラルに、問題が絞り込まれるともっと面白かったかな、と思う。

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ブルキナファソの治安状況のまとめ(6月~8月)

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9月、10月にブルキナファソ渡航を企画しています。昨年度よりジワジワと治安悪化してきたブルキナファソ。外務省の資料によれば、首都のワガドゥグはレベル2なのだそうです。レベル2は内規として調査の是非を検討する、という基準で、「是非の検討」は結構な量の書類の提出を求められる。

そんなわけで最近のブルキナファソで起こった襲撃事件などの情報をまとめるようになったので、ここでシェアしてみようと思う。(出典を入れると見えなくなってしまうので、必要な方は、直接お問い合わせください。多くがSidwaya、Le paysの現地紙と大使館のHPです。)

前回渡航した5月-6月以降、僕が拾えたのは、以上の7件で、その間にJICAはさらに活動規模を縮小し、大使館も家族を出国させた。ずいぶん前に協力隊も出国させているので、全体的にかなり危ないとみられている。しかし、この3か月間で7件の目立った暴力事件が起こっているが、隣国の影響がありそうなのは、2件か3件とみている。特に8月19日のものは、40名の死傷者を出したブルキナファソ史上最悪の襲撃事件となったし、今回の危険度引き上げのきっかけになったと思われる7月22日のSanmatengaの事件も大規模な事件であったと伝えられるが、そのほかのものは、宗教がらみ、民族間闘争であるか、また、単発の強盗事件であるかは全く見えない。その証拠に、この2件以外は国内紙で事件記事を見つけることができなかった。

諜報機関を持つアメリカやフランスの情報も並行して見ているが、7月末の引き上げは、そちらに合わせた格好となった。いたずらに危険度を上げて「西アフリカ危険」をあおらなかった現地大使館の姿勢は大いに評価できるもの。ただ、JICAのアクションのタイミングはいまいちよくわからず、と言ったところ。


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【ご恵投いただきました】 小松義夫(文・写真)「月間 たくさんのふしぎ 家をかざる」

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こちらもお知らせが遅くなりました。写真家の小松義夫さんにご恵贈いただきました。

小松さんがどれほどの数の本を出されているかわかりませんが、その一つ一つはとても丁寧で、優しい。僕の勝手な解釈で恐縮だが、「曲がったもの(住居)」にこそ「人間の生きる空間」があるというお考えをお持ちだ。よって、小松さんの写真には、ビルはほとんど出てこない。小松さんの撮られる家々には、ストーリーがあり、人がかならずいる。建築家が構造物としてのイエを考えるとすると、小松さんは「住まうこと」をお考えなのではないだろうか。そして、小松さんはこの本のような子どもに向けた本が多く、それらの本は、優(易)しい言葉づかいで、その地域の文化や暮らしを伝える。後述するが、きっと僕よりも貴一朗に見せてやってほしい、と思われてのことではないだろうか。

別記事にも書いたが、小松さんとはずいぶん長い時間ご懇意にさせていただいているのだけど、そのほとんどがアフリカで、という、私の日本人の知人の中では特異な関係性だ。でも、Facebookでは、その合間をうまく埋められていて、貴一朗の成長を最もよく見ていただいている方ではないかと思う。時々写真をあげると、「本当に賢そうだ」とか、「大きくなりましたね」など、コメントをしていただける。遠くないうちに実物にもあっていただきたいな、と思うのだけど、お忙しい方だし、そんなことが叶うだろうか。

昨年の年末のこと。緑のサヘルの恒例の忘年会が神田で行われた。浪人中で外出することも少なかった僕は、久しぶりの飲み会でワクワクして、時間に遅れないように神田に到着して、会場を探し始めた。すると、遠くから「清水さ~ん!」と呼ぶ声が。立ち飲み屋で酎ハイをなめている小松さんだった。二人でフライング・酎ハイをしていると、続々とメンバーがやってきて、半ば呆れた顔をしながら会場に入っていった。

つらつら書きましたが、唯一小松さんとさせていただいたお仕事を紹介したいと思います。ずいぶん前ですが、地球研から『人びとと出会い考える-総合地球環境学研究所TD座談会記録-』という報告書を出しました。この中で、小松さんとの対談が入っています。どこまで深く突っ込んで聞けているかわかりませんが、小松さんがどのように現在に至ったかの一端がわかると思います。


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【ご恵投いただきました】 神本秀爾・岡本圭史(編)2019『ラウンド・アバウト フィールドワークという交差点』集広社

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ずいぶん前になりますが、分担執筆者の中尾世治さんよりご恵贈いただきました。
神本さん、岡本さん編のフィールドエッセイ集です。

ここ何年かフィールドワークの本は殊にたくさん出版されるようになりました。AIやITCなど、コンピューター科学(?)が益々盛り上がる反動なのか、泥にまみれて調査をすることにも注目が集まっているのかもしれません。私も、これまでに15巻のフィールドワーク本、「100万人のフィールドワーカーシリーズ」に寄稿したことがありますが、多くがフィールドワークの手法や心構えに着目したものである一方、この本はフィールドワークを通した研究者のコンセプショナルなエッセイ集です。研究者がどのように課題を見つけ、向かい合っていたかが書かれた書物だと言ってよいでしょう。きっと、研究者でなくとも楽しめる一冊になっています。

この本は、第2弾が現在進行中で、こちらには私も寄稿しています。またこちらはお知らせしたいと思います。



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