2011年4月30日土曜日

ブルキナファソ政情その6

「政情」の報告、こんなに何度もするつもりもなかったが、もう6回目。今回も大使館からの情報を中心に。


しばらく小康状態を保っていたワガドゥグでまた「威嚇発砲」が行われた。これまでにもかなりの死傷者が出ているとのこと。

明日が労働者のデモ(メーデーにつき)、その後もちょろちょろとデモが行われる予定。GWも目が離せません。

さっきLe Mondeを読んでいたらPCがフリーズ…次回のお知らせの時に他の新聞情報なども入れようかと思ってます。
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【4月29日】
 1.28日(木)午後,ティアオ新首相は今回の社会・治安危機解決のための緊急対策案を発表し,全ての市民に対し,寛容と忍耐をもって同首相に続くことを求めました。緊急対策の概要以下のとおりです。

●物価高(La vie chere)対策
基礎食品・生活品の高騰を抑制するため,政府は輸入業者と協議して価格を決定し公表する。当該業者には政府から補助金を払う。

●購買力促進のための減税
(1)共同体開発税の廃止
地方自治体の公共事業等の財源として車両(4輪、2輪)を所有する市民から徴収する税を廃止する。地方自治体の公共事業予算に関しては,国会で議論し自治体開発予算の措置を講じる。

(2)所得税減税
5月末より10%減税。国には公務員給与を引き上げる余裕はないので,緊急措置として減税によって所得向上を図るもの。

(3)公務員の昇給の実施
2008年の昇給を本年6月までに,2009年の昇給を本年9月までに実施。

(4)医療行為料金の大幅値上げ法案の廃案
前保健大臣が,市民に諮ることなく料金の大幅な引き上げを実施する法案を提出していたが,国民から大きな反発があった。政府は関係団体と新料金のコンセンサス確立のために協議を行う。

(5)電気料金の6月までの延滞料の免除
コートジボワール情勢の混乱により,同国からの送電が実施されず,例年にない停電が続いていたことに市民は不満を持っていた。

●全国土地開発区画整理事業の中止
市が未利用土地の区画整理を行い,販売し市の収入にしていたが,富裕層が土地を取得し,地域住民には全く裨益しないとして住民の不満の的であった。

●裁判の迅速化
「司法の独立」を厳守しつつ,2月22日にクドゥグ市で発生した学生デモの原因となった学生(ジュスタン=ゾンゴ)の死亡(死因は髄膜炎による病死との発表に対し学生は警察官による暴行と主張し、デモが発生)及び当該デモの最中に死亡した学生に関する裁判の迅速化。同様に地方で発生したデモの鎮圧の最中に死亡した学生の事件に関する裁判の迅速化も図る。3ヶ月以内に汚職事件に関する裁判の結審。

●治安の強化(人身及び財産の保護)
現在の治安に対する不安を長引かせず,軍等による人身への危害,財産の略奪行為を起こさせないように措置を執る。特に大都市における治安が脆弱な地域への治安強化,警察の展開強化を行う。

●大学内の警察官配備の中止
学生が要求する「大学構内への警察官配備の中止」を実施。今後中高等教育省と大学学長による協議の下,大学内の安全を確保する手段を検討する。

●労組・政党の活動の自由の保障
政府は民主主義の根幹をなすこれらの自由を保障する。しかし,市民は権利のみならず義務もあることを理解しない限り自由は保障されない。

●行政のガバナンスの強化
大臣,総局長,大使党の高級官僚,幹部の任命の透明化・機動化を図る。無能力,汚職,不正があった場合は,最終判断がなされる前に直ちに解任される。

2.29日(金),ブルキナファソにおいて暴動等が発生したとの報道はありません。

3.30日(土),午前8時30分よりPlace de la nation(市内中心部の最も広い広場)で野党の集会が開催されます。平和的に行われる予定ですが,混乱が生じる恐れも排除できないため,市中心部には近づかないようにお願いします。

【4月28日】
一連の事件に関し,以下のとおりお知らせいたします。

●事件経過
1.27日(水)午後10時頃、ワガドゥグ市東部辺境に所在する共和国保安機動隊(CRS)の駐屯地敷地内で上空に向けて威嚇射撃が約2時間程度続き、28日(木)午前5時頃にも同様の威嚇射撃があった模様。また、地域住民が、CRS隊員が駐屯地近隣地区に出て銃声及び催涙弾の臭いがしたと述べた旨の報道があった。

2.同様の事件が、ボボデュラッソ市、デドゥグ市のCRS駐屯地で発生した模様。

3.28日(木)午前7時頃、ワガドゥグ市内中心部に所在する中央警察本部敷地内で威嚇射撃が発生した模様。市中心部にある銀行、事務所等は直ちに閉鎖した模様。

4.28日(木)午前9時頃、マンガ市でも警察署で威嚇射撃が発生した模様。

●事件背景
 CRS及び警察の威嚇射撃の背景として、27日にCRSの処遇改善協議が開催される予定であり、政府側に自分たちの要求を聞き入れさせるための行動と見られる。

●その他
1.29日のAir France航空便が急遽キャンセルとなった。

2.現在のところ、本件事件による負傷者等が発生したとの報道はない。また、略奪行為は起きていない。

3.今月中旬の威嚇発砲事件の際,上空に向けた放たれたの銃弾が一般市民の頭に命中し死者が発生している(被害者は家の中にいたが,銃弾はトタン屋根を突き抜け命中した)。

4.夜間外出禁止令を遵守せず22時以降に外出した者に対し,軍人が禁止令違反を理由として暴行を加え,死者・負傷者が発生している。数分でも22時を過ぎていれば容赦なく同取り締りの対象となっている。

2011年4月28日木曜日

ブルキナファソ政情その5

しばらくサボってしまった…まとめて、この間の情報を。

大使館からの情報は下の通り。なかなか詳細に書かれていて、仏、ブルキナの新聞報道とも整合しているので、またそのまま拝借。

昨日はまた少しずつ暴動が飛び火している。ここ数日間のデモは、ずいぶん政治色を帯びてきた印象を受ける。いよいよ野党連合がコンパオーレ大統領の退陣を求める。数年前、大統領の3選以上を禁止した憲法を、制定した本人が改正、4選したことがことの発端。新聞報道にもあったような「現政権が退陣しなければ根本的な解決にはならない」と指摘されていたことが、ここで一気に真実味を帯びてきた。

私自身はさまざまな問題あれど、現政権には一定の評価をしている。何より、「独裁政権」と「平和と安定」という究極の両天秤をつきつけた政権だから。いいわけがましいが、民主主義の重要性は十分に理解している。そのうえで、ブルキナファソは民主主義を取ったために起こる動乱に耐えるだけの体力はないような気がしている。現大統領を下ろすのはいいが、その後、誰がかじ取りをするのか?不勉強もあるだろうが、34もの野党からそれを一人選べ、となると、顔も何もわかったものではない。

閑話休題。そんなわけで、まだまだ落ち着かないが、一応の目安は、5月15日の「給料日」とする見方もある。今のところ、実質的に動乱のコアになっている軍隊の要求は「住居手当等の支払い」であり、これが支払われなかった場合は再度行動に出る、ということらしい。それまでに、下の大使館からの情報を総合すれば、市民の目立った運動が5月1日のメーデーがある。この2つをどう乗り越えるか。

JICAのプロジェクトも一旦引き揚げが決まり、ほんの2,3ヵ月前の在ブルキナファソ日本人もこれで10名前後。残られている皆さんのご無事を祈りつつ…

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【4月27日】
一連の事件に関する26日から27日までの状況を以下のとおりお知らせいたします。

1.26日,野党第一党のUNIRーSP(通称サンカラ党)他33党は,30日に Place de la nation(市内中心部の最も広い広場)でミーティングを開催する旨記者会見した。「コンパオレ大統領が直ちに辞任することを要求する」と述べた。このデモは「人民による平和的な」会合・デモであると述べた。

2.26日及び27日に軍が繰り出す又は商人によるデモ行われるという噂が広まり,ワガドゥグ市内はガソリンスタンドで燃料を満タンにする市民で混雑したが,27日午後現在において,そのような動きは見られない。

3.26日夜,テレビニュースで労組が5月1日にメーデー・デモ行進を行う旨の報道があった。

4.27日朝,クドゥグ市で商人によるデモがあり,市庁舎,市長宅,市場管理事務所,警察署が焼き討ちされた(市中央市場で営業する商人のうち,市場利用料未払いの者には,市場の利用が出来ないようにした市の措置に対して抗議した模様)。

5.27日,渡航情報(危険情報)を改訂した。改訂前の「渡航の延期をお勧めします。」に「滞在中の方は、事情が許す限り,早期の退避を検討してください。」の文言を付記し,今月18日時点よりもブルキナファソ国内の危険度が増していることを示した。

6.一部の大使館員,JICAブルキナファソの全ての専門家が国外退避することとなった。



【4月26日付】
●26日(火)もブルキナファソ全土で平穏が保たれており,ワガドゥグ市内も平常どおり様子である。

●未確認情報ながら,明日27日(水),軍人及び商人によるデモが行われるとの情報に接している。突如として,大きな混乱が生じる可能性も懸念されるところ,不要不急の外出を避けるとともに十分な注意が必要である。

【4月22日付】

 一連の事件に関する21日夜から22日の動きは以下のとおりです。

●21日夜、ティアオ内閣の閣僚名簿が発表された。コンパオレ大統領が国防大臣を兼務する。新外相にバソレ元外相・スーダン国連SG特別代表が任命され、その他の重要閣僚(議会・政治改革国務大臣、経済・財務大臣、農業大臣、鉱山エネルギー大臣等)は再任された。主要閣僚は以下の通り。

 1.国防大臣 ブレーズ=コンパオレ(大統領が兼務)
 2.国務大臣、大統領府付大臣政治改革担当 ボンニエッサン・アルセーヌ=イエ(留任) 
 3.外務域内協力大臣 ジブリル・イペネ=バソレ(元外相、スーダン国連特別代表)
 4.農業・水利・水産大臣  ローラン=セデゴ(留任)
 5.経済・財務大臣    リュシアン・マリ・ノエル=ベンベンバ(留任)
 6.鉱山・採石場・エネルギー大臣 サリフ・ラムサ=カボレ(留任)
 7.外務域内協力大臣付域内協力担当大臣ヴァンサン=ザカネ(前外務省官房長)

●ブルキナファソ全土において平穏が保たれている。

2011年4月25日月曜日

ブルキナファソ政情その4

先週末以来、Twitter、フランスの新聞等への記事がずいぶん減ったように思う。このまま終息してくれればいいのだが…
ただ、夜間外出令は解かれていないし、エールフランスはワガドゥグ便をずいぶん絞っており、まだ警戒態勢下にある。

今回も、在ブルキナファソ日本大使館の公開している情報から。

【治安情勢について その9】

一連の事件に関する20日夜から21日の動きは以下のとおりです。

●20日夜,国営テレビのインタビューでティアオ新首相のインタビューが放映された。
(1)ブルキナファソに多くの優秀な人材がいる中で,首相に任命されたことを名誉に思うが,大統領はこの重要な職務を自分(新首相)が果たせると思い任命したに違いないので,何のコンプレックスもない。大統領の信任に応えるよう,いつものように忠誠と使命感と無私の心で職務を遂行する。
(2)新政府はオープンで締まった政府にする。国が直ちに再出発できるような人材が必要である。状況は厳しいが希望を持ち続ける。一両日中に発表できると思う。
(3)(様々な問題の火消し役としてどのように対応するのかと質されて)まだ応えるには時期尚早である。自分がわかっているのは,国民の全てが,国が上手く機能していないと感じていることである。分裂したものを元にもどし,社会的平和というブルキナファソの根本的な豊かさを保持するために何が出来るのかを検討する。

●21日午後,週末の復活祭の休日のため,夜間外出禁止の時間帯を24時から翌朝5時までとする旨発表された。25日朝までこの時間帯が適用される。

●新聞論調
(1)ティアオ新首相は有能な人物で,言論・コミュニケーション分野で活躍してきたことに敬意を表する点は共通した意見である。体制よりの意見では,同人が卓越した対話能力で国民の不満を聞き、解決をはかることに期待している。
(2)野党指導者等の反政府勢力は,問題の根本は政府ではなくコンパオレ大統領自身であり,政府を変えても大きな変化はないとする主張が大方である。貧困削減と社会正義の確立が根本問題であり,コンパオレ大統領の体制が存続する限り解決しないとの主張。

●アメリカ国務省は,19日にブルキナファソに関する渡航警告(Travel Warning)を発出した。ブルキナファソへの渡航の危険を警告するとともに,暴力事件と無法状態に係る治安面での懸念を理由に,ブルキナファソへの渡航を控えるよう勧告した。

●フランス外務・欧州問題省の渡航情報は,16日に出された「渡航は全く勧められない」とする警戒レベルから変更はない。

【治安情勢について その8】
一連の事件に関する19日夜から20日までの動きをお知らせします。

●19日,国軍参謀本部で参謀長交代式が行われ,オノレ=トラオレ参謀長が国軍の指揮を開始した。式典後のインタビューで,咎められるべき行為をした部隊及び全兵員に,軍隊の力を構成する忠誠,規律,労働の価値を尊重するよう呼びかけ,特に規律を確立するために軍内での対話を確立していくと述べた。

●ワガドゥグ市内は平静を保っており,ブルキナファソ国内においても事件が発生したとの報道はない。夜間外出禁止令は継続中である。

【治安情勢について その7 】

●18日21時30分頃,大統領令でリュック・アドルフ=ティアオ駐仏ブルキナ大使を新首相に任命する旨報道があった。
  【略歴】
    1984年  情報省新聞総局新聞局長
    1987年  シドワヤ新聞総局長
    1990年  通信・文化省次官
    1992年  在仏ブルキナファソ大使館報道官
    1996年  首相府報道局顧問
    2001年  情報上級評議会議長
    2008年  駐仏ブルキナファソ大使

●同日22時15分のテレビ・ニュースで,14日夜に威嚇射撃を行った大統領警護隊の兵士たちが,以下の内容の声明を読み上げた。

 我々は,自分たちの権利である住居手当,食糧特別手当が行政手続きの遅れによって未払いであるため,これらの支給を要求して行動したのであり,他の目的で行ったものではない。
 我々は,最近の軍兵士による商店の襲撃,強奪,治安の不安定化を遺憾に思う。
 我々は,強奪品を所持していた者を逮捕し,憲兵に引き渡した。大統領警護部隊を代表して,国民,上司,国家機関に面倒をかけたことを謝罪する。
 我々は,他の軍兵士の全てに,本来保護・防衛すべき市民に多大な損害を与える示威行動を中止するよう要請する。
 コンパオレ大統領への尊敬と忠誠をあらためて誓う。

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2011年4月22日金曜日

プチ菜園。

ちょいちょいと用事をしながら、前から考えていたプランターを導入した。

左の2株がオクラ、右の2株がトマト。近くの花屋さんで購入した。両方ともアフリカでよく食べる野菜。ずいぶん環境は違うけど、観察しながら楽しもうかと思っている。

幸い、拙宅は日当たりだけはすばらしく良い。そして、完璧に朝型生活の我が家は朝確実に水やりをする。

でも、ちゃんと育ちますように。

2011年4月18日月曜日

そんなわけで日本にいます

何度かお伝えしたように、ブルキナファソへの渡航が延期になった。 仕事の方も、自分の調査の方もこれで一旦休止。でも、遅れた原稿があるので、この一時休止は有効に使わせてもらうことにしよう。 すでに今回の騒動で50名近い人がケガをし、多くの人が強奪の憂き目を見たという報道だ。どうも、軍隊への給与未払いが暴動のそもそもの原因だという。他にもクドゥグで大学生が殺されたり、痴話げんかの末の軍隊の動員、一時にたくさんの事件が重なって起こった暴動のようだ。たまにあるこんな動き、いつもの調子であっけらかんとこの騒動が早いところ終わりますように。 コートジボアールの大統領選挙の後、知り合いのブルキナベは、実に冷静に、ブルキナファソが平和であること、これを維持するクレバーさについて語っていた。確かに、権利を主張することは、大切だ。大切な人を守るため、また、生きていくために。しかし、こうして傷つけあうことは長く続いてはいけない。今こそ、その時のことを思い出すべき時。 早くあの熱い大地に足を踏み入れられる日が来ることを祈りつつ。

ブルキナファソ政情その3

続けてもうひとつ。大使館からの勧告も引っ張ってきます。出所はいずれも在ブルキナファソ日本大使館

4月15日 在ブルキナファソ日本大使館発 

在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)  15日21時頃より、大統領官邸付近で軍人による威嚇発砲事件が発生,本日午前から不満兵士らが市内に展開し始めている模様です。邦人の皆様におかれましては,不要不急の外出は避けるとともに,外出時には安全に十分な注意を払ってください。また,JICA関係者の皆様はJICA事務所からの指示に基づき行動願います。なお,現在までのところ,邦人の皆様への被害は報告されていません。

●事件経過 15日21時頃から、大統領官邸(ワガ2000地区)の裏に位置する大統領警備隊の10数人の若手兵士が、上空に向けて威嚇射撃を開始。同威嚇射撃は、市内の軍キャンプの兵士にも波及し,ワガ2000地区以外でも威嚇発砲事件が発生。コンパオレ大統領は市内中心部の政府の建物に避難、本日早朝に大統領の出身地であるジニアレ市へ待避。ディエンデレ軍参謀長の自宅が被害を受けた。

●市内状況 現在,不満兵士がワガドゥグ市内に展開し始めている模様。市内目抜き通り(クワンエンクルマ通り)のバイク店や携帯電話会社,市場等のガラス扉,ショーウィンドウなどが破壊され,略奪にあっている。ガソリンスタンド,銀行,家具・電化製品店などは閉店している。

●事件理由 大統領府筋によると,軍が約束した「住居特別手当」が支給されなかったことへの不満と怒りによるものとのこと。

4月15日発

在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)

 軍人による威嚇発砲事件及び市内での強奪事件に伴う治安悪化に関し,ブルキナファソ公官庁は職員に対し自宅待機を命じました。
 邦人の皆様におかれましても,自宅待機を励行願います。また,JICA関係者の皆様はJICA事務所からの指示に基づき行動願います。

 ●事件経過
 (1)ジニアレ市へ待避していたコンパオレ大統領は,大統領府へ戻り本事件への対応指揮を執っているとのこと。

 (2)現時点においては,戒厳令等は発出されていない。

4月16日発

 在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)

 軍人による威嚇発砲事件及び市内での強奪事件に伴う治安悪化に関し,以下のとおり事件経過等をお知らせいたします。
夜間外出禁止令(19時~翌朝6時)も発出されておりますので,ワガドゥグ市内在住者は引き続き自宅待機をお願いいたします。地方に在住の方は不要不急の外出は避けるとともに,外出時には安全に十分な注意を払ってください。 なお,JICA関係者の皆様はJICA事務所からの指示に基づき行動願います。

●事件経過
 1.15日,19時に以下の大統領令が発出された。
 (1)現国軍参謀長を解任し、オノレ=トラオレ(ワガドゥグ・ウエドラオゴ駐屯地責任者)が新参謀長に就任
 (2)現大統領警護隊長を解任し、ブレイマ=ケレ大佐が新隊長に就任
 (3)現内閣を総辞職させる。新内閣設立までは各省の事務次官を日常事務の最高責任者とする。

 2.15日夜,ワガドゥグ市内で散発的に兵士が上空に向けて威嚇射撃を行った。国軍駐屯基地の近くの住宅街(プチ・パリ地区)で,軍兵士と 見られる4-5人のグループがホテル・住宅を訪れ,四輪駆動車を強奪しようと試みた。また,クワメ・エンクルマ通りに位置するスプレンディッド・ ホテル,パルム・ビーチ・ホテルでも,兵士の格好をした者が宿泊客の部屋を強襲,貴重品等を略奪。

 3.16日午前中,軍兵士による強奪被害を受けた商人が,軍・政府に対する不満を表明するため軍参謀本部に向けてデモ行進を行ったが,軍 に威嚇発砲されたため,目抜き通りへ方向転換し,同通りに所在する与党CDP本部の建物に放火。市内中心部の政府関係庁舎・官庁街は軍 が保全した。

 4.16日14時頃,夜間外出禁止令が発出された(19時~翌朝6時まで)。

 5.Air Franceは本外出禁止令を受け,本日到着予定の航空機をコトヌで1泊させることとした。同航空機は明日9時30分に当地到着予定。

ブルキナファソ政情その2

数日前に「ブルキナファソ政情」をお知らせした。

この週末、ずいぶん動きがあった。痴話げんかから始まったこの動きは、先日の報告でもあったように、政治や経済の色を強く帯びながら拡大している。


FigaroやLe Mondeなどのフランス各紙、ブルキナファソのローカル紙Le pays, Sidowaya Plaaga紙なども大きくこの事件を扱っている。右の写真はLe Pays紙から拝借したものだが、ワガドゥグの中心、「国連交差点」付近から火の手が上がっている様子である。


この週末、情報収集をしたので、これから渡航される方などは参考にしてほしい。ただ、事象毎の相関関係などは確認がとれていないので、情報があればご教示願えれば幸いだ。


① 政府官僚の更迭があった。特に、今回の事件の中心となった、陸軍、空軍の代表とそれを取り押さえる役割の憲兵隊の代表も更迭された。(Figaro、Le Paysなど)


② 政府代表団がブルキナファソ南部のポPôに派遣された。ポには、陸軍訓練施設がある。この施設からは、サンカラ前大統領、コンパオーレ現大統領が軍事訓練を行った施設。ブルキナファソの精鋭部隊が駐留している。どのようなことが話されたのかは分からないが、事態を収束させるなんらかの耕作がなされているものとみられる。(ソースは同上)


③ ワガ2000(新都心)やプチ・パリ(高級住宅街)などでも威嚇射撃が続いているという情報。また、クワメ・ンクルマ通り(私のフィールド【泣】)沿いのホテルなどでも軍服を着た兵隊らしき一団に金品を強奪された、という情報もある。しかし、私の友人(中流かそれ以下)によれば「来週になれば収まるのでは」という楽観的な意見がでており、戦闘行為発生地は濃淡がはっきりしていそうだ。


④ この状況を受け、フランスは渡航禁止令を発令、また、日本大使館からも渡航の延期などを呼び掛けている。フランスの措置に関しては現在確認中。知人からの情報のみ。


引き続き、こちらで得た情報は公開していこうと思う。


ツイッターはいい情報源だけど、TLがすぐに消えてしまうので、こうやって情報を蓄積しておくところも大切。他に情報があればコメントにでも書きこんでいただければ嬉しい。

2011年4月16日土曜日

プリン

体は強いが、マラリアには敵わない。昨年も3回ほどマラリアの症状に悩まされた。そして、そのうち2回は日本に帰国してからだった。

いつごろからか、マラリアになると冷蔵庫にプリンが2個入っているようになった。プリンの主は滅法甘いものに弱い。だが、熱が出た時にはプリンがいい、と言い張る。なので、それに従ってプリンを食べてみるのだが、冷たくて甘くて、熱のあるときには涙が出るほどうまかった。

実は、年末からこのプリンの主と同じところに住むことになった。引っ越しは僕の帰国の5日後に行われ、引っ越した翌日にはオランダとフランスから主の友人が泊まり込み、そして、僕はいつの間にかまたアフリカにいて、帰ってきて少し落ち着いたので、紙にサインした。事実上、そして、実質上、同じ屋根の下で暮らす人ができた。

こういう願望が昔から強かったというと、あまりに自由に生き過ぎてきていて、笑われる。でも、なんとなく自分の頭の中で描いていた光景があって、現実はそれとはずいぶん違ってしまった。ただ、今、この瞬間、僕は十分に幸せで、きっとプリンの主もブリブリ僕に文句を言いながらも前よりも少し幸せでいてくれると思う。本当にいい年をして、まだまだ何もできないどうしようもない2人で、形すら満足に作れていないけど、こういうのはスタートラインなのだろうから、ここから少しずつ、でもたくさんのことを積み上げて行きたいと思っている。

まあ、プリンはなるべく食べなくていいように…。

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書類が通ったらちゃんとご報告をするつもりでしたが、どうも出発前に間に合いそうにありません。帰国したら住所を伺っている方にはご挨拶、お送りいたします。ブログ先行で申し訳ありません。

2011年4月12日火曜日

コートジボアール大統領選挙(結末へ)

約3ヵ月にわたって揉めたコート・ジボアール情勢がようやく終息を迎えそうだ。今朝のTwitterは日本の地震の話以外はかなりこの記事が多かった。この間、日本の地震のニュースの影に隠れて、日々虐殺が起こり、こちらでもずいぶんと多くの人の命が失われた。大変残念なことだ。

しかし、まだ終わっていない。これまでのアフリカでは権力闘争の末、負けたものが無事でいたことなどほとんどないのではないか。バグボ氏は、多くの人々が命を失う原因をつくり、それは決して許されるものではない。ただ、これはバグボ氏の命をもって償われるものではなく、なぜこうしたことが起こったのかを追求することにより断罪されるべきではなかろうか。

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 [アビジャン 11日 ロイター] 大統領選の結果をめぐる混乱で内戦状態に陥っているコートジボワールの最大都市アビジャンで11日、大統領辞任を拒否するバグボ氏が拘束された。同氏の身柄は、国際社会が大統領選の当選を承認するワタラ元首相陣営の管理下に置かれている。
 フランス軍は同日夜、国連平和維持活動(PKO)部隊とともにバグボ氏の邸宅への攻撃を再開。30台以上の装甲車で施設に向けて進行した。

 バグボ氏のスポークスマンは、同氏が避難していた部屋から出て、抵抗せずにフランス軍に投降したと明らかにした。

 一方、フランス軍によると、身柄拘束は国連PKO部隊などの支援を受けたワタラ氏の部隊が行ったと発表。同軍のスポークスマンは、「(現地時間午前)3時過ぎ、バグボ前大統領がコートジボワール共和国軍に投降した。フランス部隊はバグボ邸に一切立ち入っていない」と述べた。

 バグボ氏が拘束されたことで、大統領選をめぐる一連の混乱は収束に向かうが、新大統領に就任するワタラ氏は、長年の民族対立や経済の低迷、悪化する人道問題という課題に直面することになる。
(http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-20555120110411?feedType=RSS&feedName=worldNews&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPWorldNews+%28News+%2F+JP+%2F+World+News%29&utm_content=Twitter)

2011年4月11日月曜日

食文化にはまる

今さら…ではあるが、最近、「食文化」にはまっている。まあ、私自身、飲み食いが人並み以上に好きなのと、料理もそこそこにするからなのだが、当初は人類学でまとまった研究はないかな…と思って資料を読み始めたのがきっかけ。それと、今季、2コマほど非常勤講師で話すのが「生活文化」で、自分でも意外なほどネタに困ったのがもう一つのきっかけになった。



前に「」 の記事でも書いたのだが、あまりに食い意地が張っていて、食べ物の写真すら事欠く始末。直接自分の研究に関係がなくとも、少しは注意深く生活をすることを心がける意味でも、大事ではないか、と思ったのもある。



人類学者が書く「食文化」は、たとえば、調理器具に注目したもの、食材、調理方法の比較などが目立つようだ。当然、食を掘り下げることは、農業や流通と言った経済的なことにつながり、文化面でも、食物タブーや供犠と言った宗教的な部分につながっていく。



以前から興味があったのは、たとえばエチオピアのテフなのだが、なんであんな処理の面倒くさいものを作り、食べるのか、他に楽で旨いものもある筈なのに…などと思う(ちなみに、テフで作られるインジェラは大好物なのだが…)。それとか、ブルキナファソでも、なんであんな手間のかかる「ト」などをつくるのか、とかは今でもものすごく疑問だ。小川了氏がこのあたりのことを「噛む」ことと「飲む」ことの間で詳細に論じているのだが、まだ腑に落ちない。



本業がおろそかにならない程度に少しずつ進めてみようかと思っている。面白そうな本をご存知の方、是非教えてください。

2011年4月9日土曜日

ブルキナファソの政情(2011.4)

日本が地震で揺れている間、アフリカの政治も大きく揺れていた。地震のおかげで日本にあるアフリカ諸国の大使館が機能しなくなっているし、ブルキナファソの現状もなかなか情報が得にくい。Twitterでも断片的に現地メディアが報じていたが、このデモ、暴動の原因が何だったか、なかなか知ることが難しかった。何人かから問い合わせを受けたので、こちらに知人からの私信を少しアレンジして現状報告。

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3月下旬にかけ、ワガドゥグのみならずバンフォラ、ガウア、ファダ・ングルマなどで軍人によるデモが行われた。実弾を使った威嚇射撃が数日間続き、3月30日より4日間夜間外出禁止令が発令した。そのため、エールフランス等各航空会社も便の欠航や変更を余儀なくされた。しかし、現在は大統領と軍で話し合いが決着し、街は落ち着きを取り戻しつつある。

ただ、8日に全国規模でのデモが呼びかけられており、これは軍のデモとは別件で、以前から予定されていたもの。このデモの目的は物価高騰に対するもので、労働組合は学生や商人、失業者、労働者など幅広くデモへの参加を呼びかけている。平和的に行われるかどうかは疑わしく、関係各所が注目しているところである。

また、軍人によるデモで性的暴行の罪で刑務所に拘束されていた軍人が開放されたり、暴動に発展しワガドゥグの商店がいくつか襲われ、根こそぎ商品を奪われたり、裁判所が砲撃対象になったり、法関係者のフラストレーションも溜まっているように思われる。3月に起こったゾンゴ事件(学生が警察に拘束され、拘置所で死亡した事件。1998年のジャーナリスト殺傷事件とは別件だと思われる。)も根本的な解決がなされないまま今に至っており、まだ発端地であるクドゥグでは学校も再開されていない状況だ。
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おそらく、リビア、チュニジアあたりの民主化要求運動とは一線を画しているのだと思うが(実にくだらない理由で軍隊が動いている)、いずれにしても、いつもより行動には注意が必要、と言ったところか。

2011年4月2日土曜日

気だるい。

人間の体はどこまで進化できるか?どこまでタフになれるか? 私の腹を見た人はそんなストイックな感覚を私が持っているとは思うまい。たしか、ラグビーをやり始めたのも、これに似た動機があったように思うし、ブルキナファソを私の仕事場と決めたのも、一番しんどそうだからだったように思う。 そんなこんなで、いろんな病気やケガをする中で、大概の体のトラブルには対応できるようになり、いろんな免疫がついてかなりタフな体が仕上がった。 日本で風邪などひくことはないのだが、昨日の昼ごろからどうも頭が重く、体の節々が痛い。そして、今朝から微熱。そんなわけで本日は店じまいします。