2016年6月30日木曜日

広島県は「おしい」かもしれないけど、東広島は…

http://travel.rakuten.co.jp/movement/hiroshima/201204/より
去年だか一昨年だかにこんなポスターが張り出されていた。県外に住んでいた時は、この自虐的なポスターをほほえましく見ていたのだけど、最近は、「おしい」???そんな気分。

「東」広島に住み着いて3か月。最近、妄想するのは、「東広島」改善計画。

東広島は、旧西条町が1973年に広島大学を誘致、1974年には周辺3町が合併してできた市。言わずと知れた酒どころで、広島大学の近くには、サイエンスパークと言われる研究所群もあり、まがいなりにも中国地方一の学園都市だと言ってもいいでしょう。

が、大学、研究所とも、駅から遠い。せっかく新幹線を通しても、中心街の西条駅周辺からは隔絶されている。どういうことかと言えば、東広島⇒広大には、朝のみバスがあるが、午後には広大⇒東広島に数本しかバスがない。西条駅と東広島をつなぐバスも非常にすくない。広大ができてから40年、多少なり学生街のような下見という地域は大学に隣接してはいるが、やっぱりパッとしない。駅からのアクセスが悪すぎるのだ。

そして、学園都市、という割に本屋はない、映画館もほぼないに等しい。学生のたまり場になるようなところもたぶん大してない。文化資本が限りなく乏しい。大学は世界に打って出ようと威勢はいいが、どうもこんなところでそんなに素晴らしい研究が生まれるような気配はない。大学も世界に目を向けているけど、足元は自分たちの仕事ではないと思っている節もある。

もう少し苦情を書けば、子育てにはなかなか厳しい土地。医療費は高い、どうも待機児童も少なくないらしい。

僕らがここに住んでいる間には、何も変わらないだろうけど、例えば、東広島―広島大学―西条のバスのラインを充実させるだけでも、ずいぶん人の導線は変わると思う。東広島にはなぜかチェーン系のホテルがいくつかあるが、あの辺りももう少し飲食店が増えるだろうし(現在ほぼない)、もう少しいろんな仕事が増えるだろう。きっと広大関係者もわざわざ広島に戻って新幹線に乗らずに、東広島から乗るのではないか。通勤範囲もかなり変わって、町自体が変わるきっかけにはなると思う。

こんなブログでグダグダ言っても仕方ないのだけど、いくつもの名産があり、環境もいいのだけど、大学関係の知人に「広大に勤めることになりました」というと「あ~、あそこ?ちゃんと暮らせる?」という反応が返ってくる、そうみられていることから考えた方がいい気がする。東広島、頑張っておくれ。

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『トウキョウソナタ』黒沢清(監督)2008年

http://mihocinema.com/tokyo-sonata-6146より拝借
先日の『東京家族』、その後ウェブで色々調べたら、とんでもない酷評だらけ。とあるブログでは、「小津を盗むなら「トウキョウソナタ」のようにやるべきだ」とのコメントがあった。それで、DVDを買ってみた。

【あらすじ】
ごく一般的な家庭、佐々木家。ある日突然竜平(父)がリストラされるが、竜平はそのことを家族に言い出すことなく、スーツを来て出勤するふりをする。竜平は再就職先を探すが、仕事は見つからない。ある日、炊き出しをする公園で昼食をとっていると、高校の同級生の黒須と再開する。黒須も職を失い、3か月がたっていたが、やはり、会社勤めを演じていた。しかし、黒須は妻と心中してしまう。竜平はこのことをきっかっけに清掃員としてショッピング・モールで働きだしたのだった。しかし、それでも家族にはそのことを言い出せない。
そんな中、フリーターの長男の貴はアメリカ軍の国外志願兵に応募、次男の健二は竜平の反対に対して隠れて行っていたピアノ教室で才能を見出される。ピアノ教師の金子は健二を音楽専門中学校に行かせることを勧める手紙を送り、竜平の知るところとなる。そして、妻の恵の留守番中に強盗が入り、誘拐されるなどと、一家を様々な事件が襲う。
誘拐された恵は、車での移動中、竜平が働くショッピング・モールを訪れる。そこで、清掃中に札束を拾った竜平にばったりと会う。竜平は走り出す。恵は強盗の元に戻り、やはり車で走り出す。
健二は友人の家出を手伝おうとしたが、友人は途中で喘息の発作を起こし、父親につかまり、健二はバスの無線乗車で警察に補導される。結局不起訴になり、健二は家に帰るが、そこには誰もいない。恵を誘拐した強盗は車で海に突っ込み、走り去った竜平は交通事故に遭い意識を失うが、軽傷でそのまま家に帰る。3人は家で出会い、もくもくと、無言で食卓を囲むのだった。
そして、貴は志願兵を辞めるが、アメリカで学ぶことを選択し、健二は音楽大学付属中学校を受験する。そこで健二を見守る、竜平と恵。健二が演奏するのは『月の光』(ドビュッシー)だった。

【感想】
確かに家族がテーマのこの作品だが、言われなければ、『東京物語』(小津安二郎)をインスパイアした作品ということはわからない。なんせ、『東京物語』の大きなプロットである、竜平の両親に当たる人物が出てこないのだから。現代の家族の中には、それほど田舎の親の存在は小さいのか…
家族の描き方で感じるのが、『東京物語』は休息に成長する日本経済の中に埋没していく家族像が描かれ、その結末を知る僕らは、それほど幸福な未来がやってこないことを感じ、なんだか途方に暮れてしまう。その一方、『トウキョウソナタ』は2008年という、最悪の経済状況の中、家計を維持することも難しく、希望の見いだせない時代のこと。希薄になった家族間の関係性の末、家族を包む妻の恵すら、自暴自棄になり、一緒にいることしかできない。そこには、やはり家族の絆があるのだけど、決して『東京物語』の時代のような、何かを見失うほど浮かれた人間はいない。実は、この時代に暮らす人たちはとても冷静で、しかし、見回すと何もない、これも別の意味で、途方に暮れざるを得ない。
もし、黒沢監督が『月の光』になにかのメッセージを込めていたとしたら、きっとそれが監督の意図するこの作品のゴールなのだろうけど、僕が読み取ったのは、『東京物語』がアポロ的な世界観で描かれたとしたら、この作品はその陰、デュオニソス的な世界だと捉えたのではないか、ということだ。
この作品からそろそろ10年が経とうとして、この暗い時代はある意味過去のものになった。この時代の家族はどのように描かれるのだろうか。

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2016年6月27日月曜日

「セネガルの食と景観をめぐる謎」手代木功基+清水貴夫,『地理』7月号

http://www.kokon.co.jp/book/b239834.htmlより
昨年9月に田中樹先生、手代木功基さんと敢行したセネガル広域調査。確か2週間弱の短いものだったのですが、その割に色々な成果が生まれた調査になりました。

「砂漠化プロ」(前職のプロジェクトの名前です)のグルマン3人衆の2人が参加ということで、本当によく食べました。食文化不毛の地(笑)ナミビアを主戦場とする手代木さんには、リッチなセネガル料理をお楽しみいただこうと思い、本来の調査と同等の力をかけて食事をしました。最後は、超のつく健啖家の我われに合わせた田中先生が体調を崩し、「お前ら勝手にしろ」とご本人が断食まですることに…というのもよい思い出です。

帰国後、せっかくだから、ということでプロジェクトのHPにエッセイを書き、その一部を使いながら手代木さんが立派な原稿に仕上げてくれました。

今回の僕らの疑問は、セネガルはコメなどほとんど作っていないのに、なんでこの人たちはコメばっかり食べてるんだろう、というもの。セネガル以外の西アフリカの食事をご存知の方なら、異様とも思えるほどのコメへの執着を感じるのではないでしょうか。この執着心を書くことはできませんが、どれくらいセネガルの人たちがコメが好きか、ということは多少示せたのではないかと思います。

割と小さな書店でも売っている雑誌ですし、もし見かけたら、立ち読みでもしていただければ、と思います。

このブログでも、「食文化」というタグをつけて、ここ数年間、意識的に資料をつくるようにしていますので、また何かの機会にまとまった文章にしたいと思います。

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2016年6月23日木曜日

子育てと子ども学Vol.5 寝返り!


夕食を食べていると、隣に寝かしていた貴一朗がゴロン。

僕の出張中あたりから、半分くらい体を傾けることができていたのだけど、今日、とうとう寝返りました。



本当に日々いろんな変化がありますね。最近は舌が気になるのか、時々ペロッと。いつもするわけでないけど、コミュニケーションのオプションが増えてきていて、この表情、この音の時に、貴一朗がどんな気分なのかを推し量ることが日々の楽しみだったりします。

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2016年6月22日水曜日

山田洋次(監督)『東京家族』

http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/53916749.htmlより
帰路に見たもう一本。

小津安二郎の「東京物語」のリメイクで、山田洋次監督、橋爪功に妻夫木聡、蒼井優の出演者…なかなか期待が持てる。

ストーリーは、「東京物語」と同じく、移り行く時代の中での家族の在り方について。ストーリーのプロットはほぼ変わらないので、ここでは省略。もっとも大きく変わった点はといえば、やはり家族が再結束していくことが仄めかされていることだろうか。

しかし、なんかしっくりこないストーリー作りだったか。小津の「東京物語」は高度成長期のイケイケな時代、みな忙しく働き、核家族化が進む、ということが示されるが、何やら、今回の作品では、その時と同じことが言える、といわれているようだ。いくら田舎暮らしだからといって、2013年設定であんな都会を何もしらない、というのはあまりにレアケース過ぎる。とてもいい役者さんなのに、橋爪功と吉行和子が、笠智衆と東山千栄子を劣化コピーしたようになってしまっている。

そして、せっかく似せるなら、小津監督の下からえぐるようなカメラアングルを山田洋次がどうするのか、ということも見てみたかったけど、プロが見るとなにかやっているのだろうか?せりふ回しが時々「東京物語」というか、小津映画に寄せているけど、この辺も僕にはあまりよくわからなかったけど。

どうも「東京物語」のリメイクで「トウキョウソナタ」(黒沢清・監督)というのがあるらしい。せっかくなので、取り寄せてみようと思う。

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2016年6月21日火曜日

日本比較教育学会 第52回大会

http://www.gakkai.ne.jp/jces/taikai/52/より
何とか帰国しました。飛行機とトランジット、うつらうつらした程度でまとめて寝ていないから、どうかと思ったら、意外に元気。

それで、いよいよ学会シーズン終盤です。今週金曜日~日曜日にかけて大阪大学で開催されます。

今年から参加する日本比較教育学会。職場が全体的に入っているらしい。初日のラウンドテーブルでの「指定討論者」という役割。おそらくコメンテーターのようなものだと思うのですが、実際にどんな役割をするのか未だによくわからない。テーマは「これからの比較教育学を考える(2)」というもので、川口純さん(筑波大学)、馬場智子さん(岩手大学)、荻巣崇世さん(名古屋大学)、関口洋平さん(京都大学)と議論します。比較教育学に関してはほぼほぼ無知のまま、人類学、地域研究を持っていってみようかと思っています。いや、今から少し勉強するか…



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2016年6月20日月曜日

是枝裕和(監督)『海街dairy』

http://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA0000OIFWVより
映画を見るのは京都で連れ合いと出かけて以来。嘆かわしいほどに映画館から遠のいた広島の環境では、劇場に気軽に出かけて…ということもあり得ない。

今回の出張、東京から香港までがANA便だったこともあり、公開直後の映画の何本かを見ることができる。色々迷ったけど、仕事も進めたいので、今回は往路一本、復路一本に決めた。往路の作品はこれ。

【あらすじ】
鎌倉に住む3姉妹(綾瀬・長澤・夏帆)の父は15年前に家を出て、山形へと行ってしまう。その父の訃報が飛び込み、姉妹は葬儀へ。そこで出会うすず(広瀬)は、気丈に大人たちの中でふるまっている。葬儀のあと、3姉妹は異母妹のすずに「鎌倉で一緒に住もう」と誘う。そして、すずは鎌倉へ。
父の死やそれぞれの姉妹の恋愛、そして、優しい食堂のおばちゃん(風吹)の死、幸(綾瀬)による看取り。時間を経て移り行く家族の時間と姉妹の成長の物語。

【感想】
物語はとても優しく、少しセピア色のノスタルジーを感じさせる映画だった。横浜で大学生時代を過ごした僕にとっては、鎌倉を舞台としたこの作品の一つ一つのシーンで「あぁ、あそこか…」と懐かしい気持ちにさせる。
放蕩ものだった父の反面教師か、何とか「正しく」生きようとするのに、家族のいる同僚医師と付き合ってしまう長女。そしてダメンズ好きの次女に、とても今風な三女という、三様の姉妹の生活は、とても堅実で、祖母から受け継いだ梅酒を大事にとっておいたり、ぬか漬けを漬けたり、ささやかな日常を振りまく。間違いなく家族がテーマで、四姉妹の強い結束が描かれていくのだけど、そのうち誰かがこんなことを言う(誰だったか忘れた)。「きっとお姉ちゃんもすずもどこかに行ってしまう」。時間は確実に移ろい、それは離別のみを意味するのではなく、すずが三姉妹の仲間入りをしたり、不仲だった母と幸が一緒に墓参に訪れたり、という、再結束も起こりうるのだ、というメッセージもあったように思う。
それにしても、つくづく思うのが、ありえないほど華やかな生活を描いてきたバブル期前後の映画やドラマがすっかりなくなって、ふと気づくと、こんな華やかな出演陣が、とても地味な「日常」を演ずる。こういう時代の変化も面白いと思った。

マサイの聖地

先に食べ物ネタを出しましたが、エクスカーションの中日。ナイロビから北西に60㎞ほどのところのナイバシャ近辺へ。ナイロビからは、グレート・リフト・バレーの尾根筋を抜け、ヘルズ・ゲイト国立公園を経由。せっかくのケニアだから、ということで、野生動物なども横目に、目的地のススワSuswaへ。
グレート・リフト・ヴァレイの尾根筋から。
とにかく寒い。標高は1800mほどで、体感気温10度ほど。たぶん12,3度くらいではないだろうか。少々残念なのが、霧のために地平線が見渡せなかったことだが、地球の裂け目、しっかり見てきました。

Hells Gate National Park
これがヘルズゲイト国立公園。教科書通りのシマウマの写真。

ナイバシャの地熱発電施設
これが今回のメインの一つ。日本を含めた先進各国の企業が「クリーンエネルギー」供給のため、この地域の地熱を利用した発電所をものすごい勢いで建設している。末は東アフリカ全体の電力を賄えるほどに…という。しかし、その陰で、ここをハートランドとしたマサイはこの土地から追い出されようとしてる。すでに強制移住は始まっており、フランス人、ケニア人の人類学者がその実情を追跡している。

Mount Suswa
ここがマサイのハートランドの奥座敷。Suswa山の頂上からの景色。僕の腕の問題もあるけど、ここの迫力はカメラでは全く通じない。圧倒的な規模の火山噴火口。ここでタンザニア、ケニアからやってくるマサイの青年儀礼が行われるという。

田中先生曰く、ここは氷河期以前の火口とのことで、当時の植生が一部残っているとか。時間スケールも全く共有できないのだけど、圧巻、とはこのこと。

ジェレミアさんの飲料水製造「プラント」
ここに連れてきてくれたのが、マサイのジェレミアさん。上のフランス人、ケニア人人類学者の調査を手伝っている。ジェレミアさんのお宅のすぐそばの小高い小山からは、蒸気が吹きだし、その蒸気を集めて冷やせば、飲料水の出来上がり。1週間で1000ℓほどたまるのだとか。


Mount Suswa
3度目のケニア。以前はお金がなくて、ほとんど回れなかったけど、今回は、なかなか興味深いものを見せていただいた。おそらく調査地になるようなことはないだろうけど、また、何かの機会に訪れてみたいと思わせました。


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2016年6月19日日曜日

【食文化シリーズ】ウガリ

Suswaの街のレストランにて
6月17日。16日のシンポジウムが終了し、この日は中日でエクスカーション…エクスカーションのことを先に書くべきですが、この日の昼飯を先に。

今回は20年ぶりの東アフリカ、ということで、これだけは。ウガリです。

サブサハラの全体に広がる「練粥」文化。西のト、南のンシマ、東のウガリ。20年前にウガリを食べたときはあまり好きになれなくて、それは、西に活動の場所を移して、割と最近までトをあまり好まなかったことにつながる。メイズの粉の変なにおいが原因だったかと思う。

そんなわけで、写真はナイロビの北西、ナイバシャ近辺の安食堂のウガリ+ビーフ・シチュー+スクマウィキ。

なべ底の部分だったのか、少しおこげがあり、これが香ばしくて意外にうまい。そして、付け合わせのビーフシチューも少々脂っこかったものの、肉が柔らかくてまずまず。そして、付け合わせのスクマウィキもシャキシャキの繊維でアクセントを与える。スクマウィキはケールとイコールとのこと。同行の石山さんとは、カメルーンのンドレに似ている、と言っていたのだけど、これは全くの別物らしい。

昨日、ホテルでもウガリを食べたけど、ここのウガリは粉の挽方が荒く、メイズの皮が少し見えるが、都市のウガリは真っ白で、口触りもさらっとしている。どちらが好みかといえば、断然田舎の荒い感じのものなのだけど、どこに行っても、こういう都市と農村の違いがある。日本でもそうですもんね。


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2016年6月18日土曜日

【食文化シリーズ】Quanta Firfer@アジスアベバ

今回の渡航はエチオピア航空に初挑戦。以前、一回乗ったことがあったけど、その後なんと787が導入され、アジスアベバのハブ化が進んでからは初めて。エチオピアの果敢なチャレンジには敬意を表したいが、もう一度乗りたいか、といえば、できればほかの航空会社にしたい、というのが本意。短いフライトなら、まだしも、ロングフライトにするには、少々きつい。

そんなわけで、アジスアベバ。せっかく来たのだから、これだけは外せない。インジェラ。空港の外にでるとビザ代もかかるし、そもそも土地勘もないので、空港内のレストランで。朝6時にレストランで、「インジェラある?」と聞いてみる。お姉さんは「えぇ!」とびっくりして、「キッチンに聞いてきます。」と。「大丈夫です」ということで、注文。

干した牛肉をトマトソースで炒め、インジェラと混ぜ込み、それをさらにインジェラで包んだだ「カンタ・フェルフェル」。インジェラは、酸っぱいクレープを想像すればよいでしょう。時に、「ぼろ雑巾」といわれる見た目だが、油の強いソースを含んでも負けない生地の香りの高さは、チャパティなどでは代用できない。

とても粒が小さくて収穫の難しいテフ(インジェラの原料)を、ひたすらに作り続けるエチオピアの人びとのソウルフードと言ってもいいだろう。出てきたのがこれ。「ぼろ雑巾」にしては、マーブル模様が美しい。

Quanta Firfer@アジス
久方ぶりのインジェラだけをちょっとつまみ、堪能。なぜか、店員は何も聞かずにスプーンもフォークも持ってこない。ごく自然に手で食べ始める。

はじめてこれを食べたとき、インジェラがウシの内臓の「ハチの巣」に見えたのだけど、実際に口に入れると、スッと溶けてしまう。全く理解できなくて、ものすごく混乱したのを思い出す。

ソースはタマネギをたっぷりと炒め、濃縮トマトをふんだんに使った濃厚なもの。インジェラを混ぜ込み、それをさらにインジェラで包んで食べるとちょうどよい味付け。

Quanta Firfer on eating
終盤。インジェラは外側のインジェラでソースを包みながら食べると、手がほとんど汚れない。とても考えられていると思うし、その考え方も上品なものだ。この食への品格という意味では、セネガルと同等のものを感じてしまう。
Firfer is the very popular menu in Ethiopia
そういえば、以前にもインジェラのことは少し触れていた。ワガドゥグにもエチオピアレストランがあって、ごくたまに伺っていた(少々お高いので…)。そこもかなり美味しいのだけど、やはり本場のものがうまい。

ちなみに$12でした。空港価格なので仕方なしですが、ボリューム満点。また帰りにもいただくとしよう。


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2016年6月16日木曜日

ケニア出張(20160614~20160621)

1997年のこと。

日本中の大学生が大量にバックパッカーとして、世界中で旅をしていた。僕も例にもれず、バックパッカーをすることにした。大学のゼミには、現在は旅行代理店に勤める、羽鳥健一さんや、そのほか、何をしているのかよくわからないけど、とにかくひたすら旅行に行っていた何人かがかかわっていた。

大学のゼミがアフリカ地域研究という分野のものであったため、行先もやはりアフリカ、と決め、最初はタンザニアを目指した。当時の航空券の状況から、どうしてもナイロビを経由しなければならず、エアインディアでナイロビを目指す。確かボンベイ(ムンバイ)経由だったはずだ。

ナイロビの空港は僕の記憶の中では、サバンナの中にポツンと作られた小さな空港。イミグレを通るときに、必ず聞かれる「日本のどこからきた?」という質問。FQAで教わっていた答えは「クマモト」で、イミグレの警察官はニヤリ。完璧に放送禁止用語だ。

空港から出て、マタトゥ(乗り合いバス)に乗ったのか、タクシーだったかは忘れたけど、これも先輩バックパッカーに教わったIQUBALというホテルを目指す。空港からナイロビの町に向かう途中の道はサバンナの中を通る一本道。僕のアフリカとの付き合いはこうして始まった。

それから約20年。本当に久しぶりにナイロビを訪れている。今回も出張で、発表1.5件。また学振ナイロビの溝口大輔さんにお誘いいただき、前職の上司、田中樹先生と石山俊さんと4日間ほどの滞在。

すっかり、僕の記憶の中のナイロビとは違っているけど、さわやかな空気感はなんとなく当時を思い出させる。


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