2009年5月27日水曜日

で、ちょっと思ったこと。

今回のアフリカ学会、NGO関係の人もチラホラ。

大概知人ばかりで、学会でこういう人たちと会うのもまた趣がある。その辺の院生に比べればよほどしっかりした知識を持ち、会場で手をあげて教員顔負けの鋭い質問を投げかける人も一人や二人ではない。

でも、他の学会、こんなにNGOの人、来ないよな…

おそらくアフリカ学会の特殊な側面もあるのだろうが、「素人」の姿が多い。しかし、学会と言うのがもう少し開けた場であってもいいような気がした。言い古された感があり、かつ、何も変わっていないとしたら、それはこの世界の人間の怠慢以外の何ものでもない。いろんな申請書が学問の「社会的意義」を求めるなら、数少ない公開の場である学会などは、もっと開いておいてしかるべし。大体、多くの研究者が税金で喰ってるようなもんだし。

2009年5月25日月曜日

学会終わる。

なんとかインフルエンザの影響か、ずいぶん人気のなかったアフリカ学会。元々発表者数も少なかったので、なんか気が抜けた学会だったな、と言うのが正直なところである。

しかしそれにしても、研究資金の申請書を書きながら、夜遅くまで学会の発表準備をして、それでもさらにもう1ステップいい発表にするために、最後の最後まで頑張った同僚たちにとっても充実した学会だったのではないだろうか。365日すべてアクセルを目一杯踏み込んで生きていたら、どこかでパンクしてしまう。せいぜい12分と言う発表時間に、今ある自分の知識と分析を詰め込む作業。本当に小さな目標でしかないが、こういう作業がひとつ、またひとつと積み重なって、ほんの少し前に進める。

ここのところ、ずいぶん大きな口を叩くようになり、今の立場なりに自分にプレッシャーをかけて臨んだ発表。シャツに汗染みが浮かぶほど緊張してみた。声が震えるとか、頭が真っ白になるとかはなく、会場からの質問に答えられない、ということはなかったが、結構なガチガチ具合。以前からお世話になっている諸先生、先輩方から「メールでコメントする」という嬉しい申し出もあった。楽しみに待とうと思っている。

なんとか一仕事が終わる。

2009年5月21日木曜日

学会発表要旨「ストリートの少年たちとNGO」

5月23日、24日と東京農業大学でアフリカ学会が開催される。不肖、わたくしめも発表させていただくので、こちらの要旨を。

今まで封印していたNGOネタを出すことにした。どんな反応がくるのか楽しみ。

*********************************************************************
ストリートの少年たちとNGO:
ブルキナファソ・ワガドゥグにおける青少年の生活とKEOOGOの支援活動の事例
清水 貴夫
日本学術振興会 特別研究員、名古屋大学大学院文学研究科
Street Children/Youths and NGO: the case study on activities of “KEOOGO” and behaviors of the youths in Ouagadougou, Burkina Faso
SHIMIZU, Takao
JSPS Research Fellow/ Graduate School of Letters, University of Nagoya

本発表では、まず、ブルキナファソ・ワガドゥグのストリートチルドレン支援NGO、KEOOGO(ケオーゴ)の活動内容について概観する。次に、KEOOGOのサービスを利用しながらストリート空間を生き抜いているストリートチルドレンの事例を提示する。それにより,ストリートチルドレンとNGOの両義的な関係性とストリートチルドレンのNGOを利用した生活戦略について明らかにする。
アフリカ都市に増加するストリートチルドレンは「都市問題」を象徴し,国際的にも解決すべき問題として注目を集めている。国内外からの移民が多いブルキナファソの首都ワガドゥグでは、NGOやアソシアション(Assosiation)など約100団体が,ストリートチルドレン支援を行っている。KEOOGOをはじめとするNGOは、村落から都市に流入した青少年を村落に帰すことを基本方針として、家族との対話や、身請けのない青少年に宿泊施設,教育,食事の提供をするなどの支援を行っている。
しかし、自身もストリートチルドレンだったKEOOGOの啓発普及員のタセレ・ウェオドラゴ氏は,「アソシアションは増えたのにストリートチルドレンが増えたのはなぜだろう?」という疑問を,日常的に青少年と接する実感からいだいている。タセレ氏の問いは、NGOの支援活動が充実する反面、ストリートチルドレンの数は減少するどころか増加しているという,ワガドゥグの都市問題のシニカルな現状を示している。
タセレ氏の問いを受けて、ストリートチルドレンやNGOに,「青少年がストリートに出奔する/した原因」を聞き取り調査した結果は三点にまとめられる。1点目に、KEOOGOのメンバーによれば、青少年の出奔は多くの場合、コーラン学校に関わりがあるという。2点目に、家族内の不和があげられる。消極的な理由ばかりではなく3点目には,ストリートが青少年たちの「楽しみ」や「遊び」の場であるという積極的な理由も明らかになった。
青少年たちにとってのストリートは,決してつらいだけの場所ではなく,「楽しみ・遊び」の場であり,また,安全を確保できる場でもある。その安全を保証しているのはNGOの支援活動である。青少年たちはNGOの支援活動を前提として、ストリートを彼らの生活空間として捉えているのだ。すなわち、ストリートから青少年たちを引き離そうとするNGOの意図は一定の成果をあげている。しかしその反面、これらの活動は青少年たちがストリートで生きるための都市機能として利用されることで,ストリートチルドレンの数が逆に増加しているという,アンビバレントな現象を生んでいるのである。

2009年5月20日水曜日

Change!

ダッシュボードを変えてみた。「俺とアフリカとドラゴンズ」にふさわしいやつに。

Yes, we can!

あーベタだ…

発表ホリック

学会シーズン。

新型インフルエンザで開催が危ぶまれているが、屈強なアフリカニスト、人類学者の集まりにて、表向きのポーズだと信じている。

この時期、自分も含め、研究室中が発表の準備で沸騰する。非常に活気がある。新しく入ってきた人がここの雰囲気に慣れて始動するのも、研究費の申請もこの時期。いい感じの緊張感を持つ。

だいぶ前から構想を練って準備をした甲斐があり、自分の発表準備は2週間くらい前にすでに完成。今日明日くらいで簡単な手直しをしておしまい。そんなわけで、研究室のメンバーの発表案に対して好き勝手な文句を垂れ流す。一日3本か、それ以上の発表を聞いている。そんなわけで、この2週間くらいで延べ30本くらいの発表を聞いている。

そんなわけで、「ホリック」と言っても聞く方なのだが…しかし、学ぶところは大変多い。もしかしたら僕が一番勉強になってるかも…とか思っている。

2009年5月17日日曜日

中部人類学談話会

昨夜、毎年恒例の修論発表が中部人類学談話会であった。バタバタを書きあげた修士論文を発表する会である。

「花祭り」、「ラオスの布織り職人」、「ジンバブエの音楽」、「在日朝鮮人のエスニシティ」、「ドイツの高齢者受刑者」、「メキシコの『蝶』の図像学的な分析」…

それぞれの研究はそれぞれが思い入れを込めて準備し、考え、書いたもの。もちろん足りないな、と思った部分はあるし、面白い考え方だな、と感心した部分もある。さらにブラッシュアップしてまた刺激を与えてくれることを切に切に望んでいる。

ちなみに、修論発表の詳細プログラムはこちら→http://compar.exblog.jp/