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5月, 2019の投稿を表示しています

ブルキナファソ調査【20190529‐0610】‐1

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学会が終わり、まだ諸々の作業で大忙しなのですが、これからブルキナファソに渡航します。

4月に入ってから、相当な激務で、貴一朗と朝晩に戯れるのがささやかな休息。昨年1年間の浪人期間の後だけに、労働の喜びは満身に感じているのだけど、そろそろ休憩を入れるころ合い。と言っても、調査なのであんまりのんびりはできないし、たぶん、日々メール対応に追われるだろうし、授業や発表の準備は待ってもらえないので、行ったら行ったで忙しいのだろう、とは思うのだけど。

でも、飛行機にゆらりと乗って、いつもと違う景色に身を任せ、強烈な日光に肌を晒し、そして、少し土にもまみれてみる。机の前でパソコンとにらめっこなここしばらくの生活から少し離れる。これだけでも、何か気分がはやるような気がする。

今回は、サニテーション・プロジェクトで企画してきたワークショップを行う。ワークショップと言っても、仮説や見通しを立てるためのワークショップで、僕が何かを教える、というわけではない。昨年やった、パイロット・ファームの結果を伝え、参加者からトイレ使用についての意見を募る、というものだ。今年、来年のブルキナファソでの活動の最大のイベントになります(しかし、まだ資料ができていない…)。

なんか気分転換にいくみたいな書き方をしましたが、帰国直後の授業の準備、その週にある高校の授業の準備、その翌週の地球研市民セミナーの準備と、景色が変わるだけ、なのです…


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書評・ご紹介ありがとうございました

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『ブルキナファソを喰う』出版から2か月ほど。思いの他、たくさんの方に読んでいただき、さらには、多くの媒体で紹介していただきました。まだこれからいくつかの媒体で紹介していただく予定ですが、ここまで紹介していただいた媒体をまとめておきたいと思います。 

これはこれでありがたいのですが、こうした感想や書評を読んでいると、書いている本人が気づかなかった点や全く別角度からの読み込みを伝えられることがあります。こうした別の方からの言葉から得られるものがこれほど多いとは、書いてみるまで分かりませんでした。わかってはいたけれど、ここまで実感できるとは思っていませんでした。貴重な時間を使って本を読んでいただき、さらに、時間をかけて感想を綴っていただく。それを読ませていただいていると、お会いしたことのない方とも、深い交流を感じます。

まずは、すでにこれだけの方に書いていただきましたので、執筆者に感謝です。

シネフィル(2019年2月5日 澤崎賢一さんによる書評)
http://cinefil.tokyo/_ct/17246684

産経新聞(2019年3月2日)
https://www.sankei.com/life/news/190303/lif1903030022-n1.html

アフリック・アフリカ(2019年3月31日 池邉智基さんによる書評)
https://afric-africa.org/japan/books/culture/books128/

メシ通(2019年4月17日 神田圭一氏によるインタビュー記事)
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/pokke/19-00065

『アフリカ留魂録』(2019年4月11日、12日 ブログ記事) 
http://africaryu-kon-roku.blogspot.com/2019/04/blog-post_11.html
http://africaryu-kon-roku.blogspot.com/2019/04/blog-post_12.html

読売新聞・書評(2019年4月17日 三中信弘氏による書評)
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20190420-OYT8T50172/

神戸新聞(2019年5月19日 寺田匡宏氏(シリー…

合田真『20億人の未来銀行』(2018年 日経BP)

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5月18日、19日と勤務先の京都精華大学で開催された第56回日本アフリカ学会の公開シンポジウムにもご登壇いただいた合田真さんの著書です。

僕はネットビジネスや銀行業は、どうしても「怪しい…」が先行してしまう、なんとも頭の固い性質なのだけど、ひょんなきっかけで合田さんにお会いすることがあり、紹介されたご著書も、最初はやはりちょっと斜に構えて扉を開いたのでした…この本は読み始めたら一気に読めてしまう、とても読みやすい造りになっているのだけど、マストで読まねばならないものも多かったため、この本は飛び飛びに読まざるを得ませんでした。そのおかげ、というか、読んでいる途中にも、何度か直接にお目にかかり、合田さんのモザンビークでのお話を伺うことができたことは、この本の読者の中でも、もっとも恵まれた環境で読ませていただいたのではないかと思います。それでも、ずいぶん前に読み終わっているので、若干ほとぼりは冷めてしまったのですが、ようやく学会も終わり、少し落ち着いたこともあり、ブログ再開の第1弾として、こちらの本をご紹介したいと思います。

「20億人の未来銀行…」と題されたこの本は、端的に行ってしまえば、いわゆるICカードなどのIT技術を用い、日本の農協や地域通貨的なシステムを、のような機能を貧困層に利用できるようにし、貧困層特有のリスクを軽減していこうとする、合田さんのプロジェクトを綴ったものです。

合田さんのバックグラウンドは本書中にある程度書かれていますが、この本に書かれた合田さんのプロジェクトへの発想は、ご自身の経てきた様々な経験の上に成り立っています。おそらく日本人一般にある、おカネを扱うことの臆病さは、みじんも感じられず、より積極的な意味で、おカネを理解されようとしているような気がしました。しかし、そこには、おカネを自分のところに呼び寄せよう、ということには、「それほど」執着はない(「社長」なので、ある程度はないと困るので、「」内はそういう意味です)。そのことは、この本にもよく書かれていて、合田さんは次のように現在のおカネをめぐる仕組みを考察します。

「現在のお金の「ものがたり」の問題点がどこにあるのかと考えた場合、私は「お金でお金を稼ぐこと」を是とするところにあると思っています。私はここに、資源制約期たる現在の「現実」との齟齬を見るのです。「お金でお金を稼ぐ」すなわち…