2010年11月30日火曜日

「調査」

「調査」、僕ら人類学徒が日常的に使い、毎日、何回も頭をよぎる言葉ではある。

一応、今、僕もこの「調査」のために、この埃っぽいブルキナファソにいる。毎回の「調査」前に「調査」計画なるものをこのブログにものっけているのだが(恥知らずにも!)、今回はいつもと少し違う、「調査」屋としての「調査」に来ている。

これまで、「都市」という大きなテーマで「調査」を行ってきた私が、何やら環境という枠組みの中で「調査」を行うことになった。ある組織の中で行っているのだが、パートナーは開発系バリバリのスタッフ。仕事はとても丁寧で、気も優しく、僕とはまるで正反対。ただ、飛んでくるメールの量は半端ではない。「仕事」という中で行われている「調査」だということがヒシヒシと伝わってくる(僕の「調査」は限りなく趣味に近い気がする)。

「調査」で何か、人の本音のようなものに接している、と感じる人類学者、こういう仕事的「調査」には、微妙に拒否反応を示すことがある。パッと来てパッと「調査」をして、パッと帰る。たぶん、そのあとに本音や秘密がある、と感じてしまう。そこが大切なのではないか…でも、そんな悠長なことを言っている場合ではないらしい、という、日本の理屈もよくわかる。

日々葛藤…

優しいパートナー氏には申し訳ないけど、この「調査」を身体化するにはもうしばらく時間がかかりそうです。

2010年11月25日木曜日

カメラマンという人たち

ここ数年、「カメラマン(パーソン?よくわからないので、「マン=人間」のまま行く)」という人たちとよく知り合う。

某MというNGOのカレンダーの写真を取りに来た、Komさん(そして奥さま)、齢70を数え益々元気な女流カメラマンKobさん、そして、自身がブルキナベのIさん、他にも通りがかりでお名前を失念した方も何人か…

カメラマンと行動を共にすると、体力の消耗が激しい。ものすごいスピードで、しかも濃密な観察眼、そして、考えられないような直感を働かせている。凡々たる僕の感性では、これだけのパッションの強さには反応しない。なんで、いつも、「体調大丈夫ですか?」などと無粋なことを言ってしまう。きっと大丈夫なんだし、そこで倒れてもなんとも思わないんだろうな…と思いつつ。

しかし、一緒に食卓を囲んだりして歓談するのは本当に楽しい人たちなのだ。高速回転する脳みそとファインダーを通さずとも、ある視点からするどく突っ込むその発言、すごく学ぶことが多いし、刺激も多い。

今回のIさんも例にもれず。奥さまのMさんもとても面白い人だし、愛息Rくんもやんちゃ盛りで元気いっぱい。後1週間、もっと勉強させてもらいます。

大統領選挙(2010.11.21)

もう4日前になるが、21日に大統領選挙が開かれた。

ワガドゥグ到着翌日。微妙に時差ぼけであまり寝られず、明け方ころからウトウトしていると、数日前にワガドゥグ入りしているカメラマンのIさんから電話。「いいから来い!」と言うので、指定された場所に行った(つもりが、違う場所だったのだが…)。なんだかよくわからないうちに、タクシーに連れ込まれ、移動、市中心部の投票所へ。

やたらカメラマンがいるので、なんじゃらほい?だったが、Iさんの話を聞くうちに、そこにコンパオーレ大統領、ゾンゴ首相が投票に来るとか…

っていうか、僕はいていいの?ここに…

その辺のジャーナリストと話しているうちに、大統領到着。いわゆる「囲み」を受けるコンパオーレ大統領…

そして、ゾンゴ首相。

一応一国のナンバー1とナンバー2を相次いで見た後、Iさんに連れられ、同行していた某邦誌の記者のMさんと共に、L'obserbateur誌の記者たちと市内各所の投票所を回る。3,4か所ほど見て、いい加減疲れる。闖入者のMさんと僕は、インタビューを受けることになっていたのだが、O誌の取材はいい加減終わらない。Iさんのギブアップ宣言が出て、帰ろう、という話になってようやくインタビューが始まる。

Q「今回、ブルキナファソの選挙を見てどう思ったか?」

A「意外に静かでびっくりした(その辺の外国人でも超VIPに簡単に近づけるほど)。」

O誌記者に言ってないことを書かれたので、ここで反撃してやる(笑)。

今日、テレビを見ていたら、お隣のコートジボアールでも選挙だそうな。先週のブルキナの選挙に比べるとずいぶんと派手派手しい報道で、こっち側でよかった、とか胸をなでおろすのだけど、なかなかすんなりとは行かないアフリカの選挙で、決して「民主的」とは言い難いけど、人が死なないだけでもなんかいい国だな、と思わされたのんびりとした選挙だった。

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2010年11月24日水曜日

ANA

今回から、パリワンストップで往復することになった。

勤務先からの「移動で疲れないように」という配慮だが、とっても不思議。確かに、移動はしんどいけど、出発前にイメージトレーニング(「どこの乗り換えの時は走らねば…」とか…)しなくてもよくなった。

これまで勤務先が採用していたから、ということで、成田‐パリはANA起用。2,3年前に国内便に乗って以来、おそらく、海外便は会社時代以来、7,8年ぶり。なんかフライト・アテンダントがずいぶん頑張っていたイメージがあるのだが、あんまり覚えていない。

パリ便は12時間の長時間飛行。最初から、うる覚えの記憶通りの、なかなかの接客技術、対応もすごくスムーズ。一食目もなかなかおいしかったし、量も良かった。飛行中にこんなに映画を見ることもなかったけど、邦画を見まくった。まず劇場で見なさそうな『涙そうそう』とか、『オカンの嫁入り』。4本くらい見たような気がするけど、これ以上は記憶にない。小説も読めたし、まずまず、いいフライトだった。

ただ、残念だったのは、11:50出発のこの便。1食目が出てくるときのアナウンス「ご夕食をお持ちいたします」。えっ?夕食??ってことは…2食目はあまりに軽すぎる「朝食」、ホットドック+ビール(これは僕の選択)。到着するパリは16:30。おいおい、これから晩飯だよ…

まま。総合的に70点くらい。

出発。

しばらくブログほったらかしにしてた…

毎度のことで、19日に出国、20日にワガドゥグに着きました。毎度のことですが、えらく体力を消耗します。

今回は、10月から始まったら新しい仕事の調査が主目的。空いた時間にちまちまと自分の調査をやってきます。期間は1ヵ月。ただ、12月にいったん帰国した後、1月の頭にはすぐに再出国なのですが…ただ、年末年始は日本で過ごせる予定。何年ぶりかです。

この時期のブルキナは朝晩の気温がグッと下がり、寝苦しい、ということがなく、もしかしたら雨期よりも楽かもしれません。ずいぶんたくさん宿題を抱えてきているので、こちらでがっつりこなしてこようと思います。

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2010年11月8日月曜日

終戦

「あと何回こういうの(優勝)を味わえるのかな」

和田選手がリーグ優勝を決めた時に谷繁選手とかわした言葉だそう(今日の『中スポ』より)。和田選手が38歳、谷繁選手が39歳。野球選手としては、もう晩年に当たる年だ。

日本シリーズ。史上まれにみる激戦だった。2日連続の延長戦。

僕も戦った。毎日のように鍋を用意し、野球観戦に備えた(え?!)。テレビを見ながら一喜一憂。名古屋にいるからか、街中が野球を見ながら、同じ場面で声を出しているような錯覚をもったりもした。野球も鍋も楽しかったし、一年間、怒ったり、喜んだり。負けはしたけど、いい一年だった。ここまで楽しませてくれたドラゴンズ、またプロ野球に感謝。あ、後、最後の2試合、CMなしで全部放映してくれたフジ系列に最大限の敬意を(できたらもっと放送枠をふやしてくれー)。

まま、ともあれ。ベテラン選手も若手の選手も、来年の闘い準備の前にしばらくゆっくり休んで英気を養ってほしい。