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公開座談会「現代アフリカカルチャーの現在地」(12月21日)@京都精華大学

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年の瀬になりますが、12月21日にこんなイベントを行います。

大学院に入った時の師匠である和崎春日先生、僕らより少し上の西アフリカの文化研究をけん引された鈴木裕之先生、そして、僕らの世代の映像人類学、文化研究の気鋭の研究者である川瀬慈さんをお招きして公開座談会を行います。

この座談会をまとめたものは、現在準備中の同名の本の「まとめ」にあたる部分掲載されます。

お申込みは必要ありませんが、部屋が狭くなっておりますので、ご希望の方はお早めにいらしてください。



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ご恵投いただきました『あふりこ フィクションの重奏/偏在するアフリカ』

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編者の川瀬慈さんよりご恵投いただきました。先日、執筆者の一人、ふくだぺろさんからこの本のことを少し伺っていて、ぜひ購入しようと思っていた矢先の行幸でした。

この著作は副題にあるように「フィクション」を編むという、僕らがずっと接してきた「客観的な」記述を積み重ねる書物とは一線を画する。せいぜいノンフィクションまでは、自分でやってみようと思ったが、この発想はなかった。早速読み始めているが、サイエンティストであり、アーティストである編者と著者が意識的にサイエンティストの立場から距離を取っていることがよくわかる。川瀬さんによる「結びにかえて」には、こんな一節がある。

「我々が普段身を置く、アカデミックなシステムや学問的規約の中で枯渇させたくなかったものはいったい何なのだろうか」(338)

今や、こんな瑞々しい思考すら縁遠くなってしまい、はっとさせられるのだが、アカデミックな場における自由な発想はロジックからだけでは成立するわけもなく、常にこうした柔らかい頭が必要だ。特に公務に教育に忙しくし、なかなか研究する時間のない研究者にはお勧めしたい一冊である。




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ご恵投いただきました。『アフリカで学ぶ文化人類学 民族誌がひらく世界』昭和堂

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執筆者の中尾世治さんよりご恵投いただきました。

文化人類学は、その定義にかなりばらつきがあり、よって「これ」といったテキストもない。

執筆者の中尾さんと僕は、地球研の同じプロジェクトに所属している。僕らの周囲の多くは自然科学者で、中でも工学者が比較的多い。現在、プロジェクトの最終成果物として、私たちが研究してきたことを「教科書」にまとめようという計画が進んでいる。「教科書」と言った時、工学者にとっては、ある意味で「定本」、偉い先生が書くものという認識が強く、僕らはギャップを感じた。というのは、文化人類学では、ポスドクくらいの人が「教科書」っぽいものを書いてしまう。この本の編者陣は、それよりもだいぶ上の世代だけど、文化人類学の領域の中では、中堅どころの元気のいい世代と言ったところか。

この本は、このあたりを十分に理解した上で書かれていて、編者自身が、バランスのいい教科書などない、いろんなものを取り入れることでバランスをとるのだ、というスタンスに立ち、法人類学、芸術人類学、歴史、生態と多様なテーマの論考が続く。しかし、寄せ集めということでもなく、ちゃんと、それぞれの領域の古典文献に沿って書かれているあたりは、講義で使う上でも大変ありがたい。

息の長いテクストになることを祈っている。


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IS首領殺害後のブルキナファソのテロ報道の展開

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相変わらず何かとざわついているブルキナファソの治安状況。ニュースを眺めていて少し気になったことがあったので、ちょっとメモしておこうと思う。

10月27日のニュースでトランプがISの指導者バグダディを殺害したことを発表した(BBC, 20191027)。中東のISと西アフリカのISがどれほどのつながりを持つのかは、おそらく知る人は少ないと思うのだけど、少なくとも、アメリカが、自分たちに連なる重要人物を殺害した、ということは、とても象徴的な出来事であったと考えられるし、間違いなく何らかの形で影響がでるだろう、と考えていた。案の定というか、その後の事件の状況を見ていると、10月27日以降、今日までですでに10件の殺傷事件が、特に北部、もしくは、欧米諸国の重要拠点で起きている。その前の1か月だけで見てみると、5件の殺傷事件が報道されていて、単純に倍になったことがわかる。ニュースを読む限りでは、正体不明の殺傷事件というよりは、むしろ、バグダディ氏殺害の影響とみた方がよいように思う。

そして、時を同じくして、興味深い別の動きがあった。これは、ちょうど在ブルキナファソ日本大使館が危険度を更新(2019年11月15日)し、レベル2のエリアを拡大した翌日から起こっている。日本の危険度変更がそれほど影響するわけではないだろうが、それから3日間の間に、「テロリストを撃退した」という論調のニュースが立て続けに報じられた。おそらく、実際にそうだったのだろうし、ジハーディストの動きがある程度把握できるようになったためか、もしくは、仏米の後方支援やマリとの共同戦線が機能したことによるのか、もしくは、こうした報道ばかりを流しているだけなのか…

しかし、いずれにしても、トランプの支持率回復だけを見こしたバグダディ殺害は、良い影響はなく、西アフリカの状況は少しずつ泥沼化しつつあることは間違いなさそうだ。

(20191127更新)

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第2回アフリカ発酵食品文化研究会「アフリカの食文化の深淵に迫る」(2019年12月1日)

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直近になりましたが、12月1日にこんなシンポジウムを開催します。字が小さくて見えにくいので、テクストを下に張り付けておきます。
登壇者:高野秀行(ノンフィクション作家)、佐藤靖明(大阪産業大学)、清水貴夫(総合地球環境学研究所・京都精華大学)
司会:藤本武(富山大学)
コメンテーター:重田眞義(京都大学)、横山智(名古屋大学)
主催:京都精華大学アフリカ・アジア現代文化研究センター(CAACS)
共催:科学研究費補助金(基盤研究(B))「アフリカ食文化の新展開:食料主権論のために」、総合地球環境学研究所「サニテーション価値連鎖の提案」プロジェクト


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ブルキナファソ治安状況のまとめ9月~11月

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10月末にトランプがどや顔で伝えたISの指導者、バグダディ氏殺害の報。僕はビン・ラディンを殺害した作戦中に椅子に浅く腰かけて足を組み、薄笑いを浮かべていたオバマですら戦慄が走ったのだけど、今回は単なるチンピラ大統領の支持率欲しさのための生贄を殺した、というように評価している。

表は2019年9月~11月7日までに起こった主な出来事をまとめたもの。現地で確認することはできないので、基本的にいくつかのWebで見られるニュースをリスト化しただけのもので、もしかするとほかにもあったかもしれない。相変わらず、ISの犯行声明があるものはそれほど多くなく、小さい事件は、ジハーディストのものではない可能性があるが、今年の前半よりも件数はかなり増えている。

2019年10月12日のJeunne Afrique誌によると、アルカイーダ、ISグループが興った2015年以来、ジハーディストがらみと思われる死者は600人を超えたという。その後、10月27日、11月6日に大きな事件が起こっているので、その数は700人に迫らんとしているだろう。実に多くの人が亡くなり、傷ついてきた。そして、まだこの動き、つまり、ジハーディストのテロ行為は収まるどころか、益々盛んになってきている。こんなことばかりを追いかけねばならないのは、心が痛む。本当に早いところ沈静するように心から祈っている。

【参考】
Jeunne Afrique (2019年10月12日)
https://www.jeuneafrique.com/842372/politique/burkina-16-personnes-tuees-dans-une-mosquee-un-millier-de-manifestants-contre-le-terrorisme/



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ラジオ出演しました(2019年11月1日)

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最近、スマホでラジオが聞けることを学んだ(今さらかい!)僕は、たまに作業をしながらラジオを聴くようになった。中高生のころは、深夜番組を聞き、週末は家でヒットチャートを聴くのが習慣づいていたが、いつのころからかすっかり縁が薄くなってしまっていた。

ある日、貴一朗のお迎えから帰り、夕食の準備をしながらラジオに耳を傾けていると、「宗田勝也の難民カフェ…」というアナウンスが。ん?宗田勝也?

宗田さんは地球研の同僚で、しばしば仕事でもご一緒する方。難民の研究をされていることは存じ上げていたが、こんなことやっていたのか…ということで、その数週間後には、ちょっとしたアイディアを携えて、「京都三条ラジオカフェ」を紹介してもらうことになった。

三条寺町にある、この小さなラジオ局はNGOで、発信する側のために番組が作られる。多くが持ち込み企画で、1回限りのものから何年も続いている番組もある。そして、中には、普通の公共放送では乗るわけもないマニアックなものまで。

いろいろ説明を聞いているうちに、「良ければ一度番組にでてみないか」とお誘いを受け、以下の番組でしゃべることになった。

京からGreenコミュニケーション
「アフリカの話をしよう ブルキナファソってどんな国?」

若干鼻息が荒いのはお許しいただき、ご笑聴(というのか?)ください。アフリカの話というよりも、ラグビーの話が長いのですが。


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子ども学と子育て Vol.24 京都のきい

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あれも大変だ、これも大変だ、と書き出すときりがなくて、ブログまで手が回らなかったのも仕事がかなり詰まってきた(現在進行形)のと、きいの世話が大変なのが相まったためだ。日常を因数分解すると、きいと過ごす時間がかなり長いことに気が付く。何人もの人生の先輩から、「とてもうらやましい」「とても貴重な時間。大切に」ということを言われ、最近は実にその通りだと思う。

3月に二人が京都にやってきて、8か月が経った。もちろん、こちらの生活にすっかり慣れて、生活のペースも安定してきた。ありがたいのは、去年までのようにきいが体調を崩さなくなったことで、3月以来、熱を出したのは、2度ほど(1度はインフルエンザ)で、日々元気に保育園に行き、家の中外を走り回っている。

一つ最近気を付けていることをメモしておきたい。

僕はほかの男親よりも少し時間に融通が利きやすいので、朝はなるべく急がないようにしている。きいは誰に似たのか寝起きが弱い。融通が利きやすいとは言え、朝はまあまあ忙しい。「早く起きなさい!」「早くご飯食べなさい!」は致し方ないのだけど、寝起きはできるだけ笑顔で迎えてもらうように、小さなことなのだけど、最近、これを決めてやっている。「保育園で何する?」とか、前の日に楽しかったこととかを話始めたり、時にくすぐったり。元気ではいてくれるので、次に欲張るとしたら、ニコニコしながら過ごしてくれれば、と思う、ささやかな親の願いでもある。


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ブルキナファソ・カメルーン調査⑤バカの集落

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10月前半に敢行されたブルキナファソ・カメルーン調査の5回目。今回が最後です。
この日は、林さんにバカの集落を案内してもらいました。バカの身体的特徴として、身長がとても小さく、いわゆる、ピグミーと呼ばれている人たちで、平均身長が男性で160㎝くらい?と言っても、僕の場合、大体の場合、ほかの人を見降ろしてしまうので、あんまり強烈な印象はない。
ロミエから車で走ること30分。林さんも何度か訪れたという、バカの集落に到着する。途中で拾ったアメリカ人のNGOの方の活動地でもあるこの村で、彼女たちは識字教育を行い、我われは現場学習。
まず、家。上の写真が遊動生活をしているバカの人たちのハットなのだけど、なんか不規則に編まれているように見えるが、これはこれでちゃんと使用する葉などは決まっているそう。設営、撤収にはほとんど時間を要さず、機能としても最低限。合理的なのだな、と改めて思う。乾燥地でもトゥアレグという民族が、遊牧をしながらこんな形の家を作るし、フルベもミレットやアンドロポゴンの茎を使ってとても機用に家を作る。
そして、そのあと、バカの人たちの耕地を案内してもらう。林さん曰く「こんなの森じゃない」とのことですが、熱帯雨林初心者としては、完璧に森。出発前に貴一朗とトトロをヘビーローテーションしていた僕は武蔵野ではトトロの森は無理だ、と思い、あれはカメルーンでないと成立しないのではないかとわけのわからないことを考えていた。
森の中を歩くこと10分ほど。少し明るくなったところがバカの人たちの畑。ほかにいくつか見せてもらった畑ではプランテン・バナナ、マニオク(キャッサバ)、タロなどが所せましと植えられているのだが、この日見せてもらった畑は開拓直後だったのか、まだそれほど作物は植わっていない。

乾燥地に慣れた目には、余りに多い植生、木の太さ、濃い緑にどこを見てよいのかわからず、焦点が合わない。同じ大陸でも多様であることは、講義でも何となくしゃべっているけど、これが本当に同じ大陸かと思うと、これもなかなか実感できない、完全な異世界さを感じる。
最後に2泊しかしていないけど、ロミエの街並みを。
この街は東部州の主要都市のひとつで、「伐採道路」と林さんが呼ぶ道沿いにある。中心部こそなだらかな起伏がある程度だが、少し外れると坂の多い街で、小さな台地の上に乗っかっているようなイメージだ。も…

ご恵贈いただきました La Memoire de El-hadji Beinke Souleymane Mangane

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ちょっと本を整理していてお礼を書き忘れていることに気が付きました。中尾世治さん編集の資料集がまた出ました。ずいぶん前にムスリム文化連合ヴォルタ支部資料集:ムスリム文化連合ヴォルタ支部の設立からムスリム協会までの50年について(ボボ・ジュラソ、1962-2012)』という資料集を出されていて、その続編です。

まだ全然目を通せていませんが、重要な蓄積の一つとなることは間違いありません。ちょっとブルキナファソに渡航することが難しくなってきましたが、さらなる資料が集まりますように。



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第3回地球研サニテーションプロジェクト-高知大拠点プロジェクト合同勉強会

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事後報告になりますが、こんな研究会で発表してきました。アフリカに関わりつつも、SDGsとか、TICADとか、世の中の大きな流れについてはあんまりちゃんと勉強したことがない。むろん、しゃべることもそれほどなくて、こういうテーマ設定はとても緊張してしまう。

発表しようと思っていたのは、トイレの要不要の議論を既成事実化したSDGs事態を疑うことも我々研究者の仕事です、という話を展開することだった。先日のカメルーン調査の事例とブルキナファソの事例を使うのだけど、伝統主義に陥らないように気を付けた。裏テーマとしては、「SDGsの達成」は絶対的なものではない、踊らされすぎるな、というメッセージを込めたつもりだが、どうだっただろうか。

この辺は、若干斜に構えた、あまのじゃくなメッセージに見えるかもしれないが、これはずっと思っていることで、「誰一人とりのこさない」という実現不可能な理念を掲げているのに、教育の面では、「近代的」/西欧型の教育システム以外は一顧だにしない。マラブーやタリベは、その存在を認められず、ものすごい数のムスリムがその枠外に追いやられている。「誰一人とりのこさない」が多様性を尊重して、すべてを取り込むという理想なら関心もするが(実際はそうなのだが)、実はともなっていない。

今回の発表に際して論文を少し読んだのだけど、SDGsに至り、また、その先にどのようなことが考えられているのかを知ることができたのは、とても勉強になったし、もちろん、産学連携のプロジェクトをどのようにSDGsに絡めて考えるのか、とか、SDGsを踏まえたプロジェクト評価と設計といった、普段なかなか話せないテーマのディスカッションもとても興味深いものだった。

そして、地方開催のお楽しみ、ご当地グルメも秀逸だった。


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ブルキナファソ・カメルーン調査④カメルーンを喰う

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カメルーンでもしっかり喰ってきました。プロジェクト随一のグルメの林さんは、与えれば与えただけ食べてしまう私のために、各所で旨い店に連れて行ってくれた。
まずはメウミホテル至近のレストランMANEK。ここもカメルーン研究のお歴々の行きつけ。ブルキナファソと違うのは、こういうレストランでビールが飲めること。料理を待ちながら一杯やる。初日の夜は、カメルーン名物ンドレと燻製魚。ンドレの苦みとピーナッツソースの甘味と旨味、さらに燻製魚の香りがコメに合うし、さらにビールにも合う。
ロミエに到着し、その夜もカルプ(鮒かティラピア)のトマトソース煮。これも間違いない。とてもシンプルだけど、田舎町ではなかなかの旨さ。コメでも、バトン・ド・マニオクでも合う。
次は若干ジャンクだが、林さんの行きつけの朝飯屋。市場が近いため、朝ある程度の時間になると、いい肉は入るということで、マカロニにレバーを入れてもらった。カメルーンは朝からこんな感じの食事ができるのが良い。おフランス的な甘いメシは僕の口にはあまり合わない。
写真がぶれてるけど、その夜はやはりジビエのトマトソース煮、さらに、林さんがこの日のためにキープしていた鶏をなんとマンゴーソース煮。このレストランもなかなか良い。ついつい箸が止まらなくなる。箸じゃないか…
翌朝の例の朝飯屋。スパゲティ、オムレツと頼むと広島お好み焼きが出てくる。まあ、まずかろう訳なし。
15時くらいにロミエに戻り、遅い昼食。順番が逆になったが、これもカモシカのようなジビエ。森の中だけに、こういう肉が珍しくないらしい。シンプルなトマト煮。

添え物はマニオク。多分蒸しているのだろうけど、ジャガイモよりも癖がなくて何にでも合い、食べ飽きない。
とりあえずこんな感じ。カメルーンファンには申し訳ないけど、料理のクオリティはブルキナに軍配が上げたい。しかし、熱帯雨林という無限の食資源の中、本当に食材を贅沢に使う。素材がうまいから、余計なことはしない。今回のメシはこんな感じ。


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ブルキナファソ・カメルーン調査③ 東部州に向かう

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10月9日、約4年ぶりにヤウンデに降り立つ。前回は会議出席のため、ヤウンデ市内の会場とホテルの間をうろうろしていただけだが、今回はもう少し広く回れることになっていた。普段、乾燥地で調査をしているため、熱帯雨林がどのようなところなのか、それだけで心が躍る。「初めて」ということだけでもワクワクする。
到着すると、Simon=Pierreさんという、今回同行する同僚の林さんの20年来の知己が迎えに来てくれている。車の中で予定などを打ち合わせて、一路メウミホテルへ。このホテル、カメルーン研究のお歴々の定宿である。ずいぶん古いホテルだが、系列店もあり、現在、本館の隣に2棟の新たな建物が建設中である。

さて、メウミホテルで一晩を明かし、この日は同僚の林耕次さんの待つロミエへ約400㎞の移動だ。四駆を駆り、一路東へ。すでにヤウンデでもしっとりして涼しいが、窓を開けておくとその風はとても柔らかい。乾燥地の熱風も嫌いではないが、こちらもなかなか悪くない。
調査中に車の中で居眠りをすると、田中先生あたりには怒られてしまうが、移動続きで、落ち着かなかったこともあって、時々うとうとしながら、窓の外に目をやる。道沿いは緑にあふれ、しばしば現れる街のトタンが茶色くさびているのを見ると、この地域の雨の多さが推察される。
ヤウンデから1時間ほど。こんな湿原が現れる。僕の知るアフリカでは、あまりお目にかからない景色だ。
さらにしばらく行くと、次第に農村風景が深まる。村の奥行はよくわからないが、なんだかのどかな風景だ。家の壁は木材、屋根も木材のイエが増えていく。
写真の順番がずれたが、さらに森の中を進むと、竹林もしばしば。
途中、アボン・バンという街でお昼休憩。この街は、木材の積み出しの中継点になっているらしく、木材運搬用のトラックが数多くみられる。
昼食はスヤ(焼肉)。牛と羊。あしらいもいいし、盛り付けもきれい。焼いたプランテン・バナナを添えてもらう。ブルキナと比べることもないが、比べてもそれほど悪くない。
アボン・バンを出て、さらに3時間。道は次第に悪くない、森は次第に濃くなっていく。アフリカの大概の道はセダンでも問題なくいけるが、このあたりは、四駆でなければ走破できないか。科学技術に感謝しつつ、何とかロミエに到着。
カメルーンの森の世界の短い短い滞在が始まりました。


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