第3回地球研サニテーションプロジェクト-高知大拠点プロジェクト合同勉強会

事後報告になりますが、こんな研究会で発表してきました。アフリカに関わりつつも、SDGsとか、TICADとか、世の中の大きな流れについてはあんまりちゃんと勉強したことがない。むろん、しゃべることもそれほどなくて、こういうテーマ設定はとても緊張してしまう。

発表しようと思っていたのは、トイレの要不要の議論を既成事実化したSDGs事態を疑うことも我々研究者の仕事です、という話を展開することだった。先日のカメルーン調査の事例とブルキナファソの事例を使うのだけど、伝統主義に陥らないように気を付けた。裏テーマとしては、「SDGsの達成」は絶対的なものではない、踊らされすぎるな、というメッセージを込めたつもりだが、どうだっただろうか。

この辺は、若干斜に構えた、あまのじゃくなメッセージに見えるかもしれないが、これはずっと思っていることで、「誰一人とりのこさない」という実現不可能な理念を掲げているのに、教育の面では、「近代的」/西欧型の教育システム以外は一顧だにしない。マラブーやタリベは、その存在を認められず、ものすごい数のムスリムがその枠外に追いやられている。「誰一人とりのこさない」が多様性を尊重して、すべてを取り込むという理想なら関心もするが(実際はそうなのだが)、実はともなっていない。

今回の発表に際して論文を少し読んだのだけど、SDGsに至り、また、その先にどのようなことが考えられているのかを知ることができたのは、とても勉強になったし、もちろん、産学連携のプロジェクトをどのようにSDGsに絡めて考えるのか、とか、SDGsを踏まえたプロジェクト評価と設計といった、普段なかなか話せないテーマのディスカッションもとても興味深いものだった。

そして、地方開催のお楽しみ、ご当地グルメも秀逸だった。

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