2012年1月7日土曜日

『最悪』奥田英朗 講談社文庫

サスペンスもの。奥田英朗の作品は初めて読んだ。Book offで購入。鈍行の旅のお供に、ということで、厚手のサスペンス。

3つのバラバラの話が次第に一つに集約されていく。町工場を経営する男性、やんちゃな若者(チンピラ)、銀行に勤める若い女性。3人がそれぞれの日常を生きる中で、本当によくありそうな落とし穴にはまりこんでいく。次第に近づいていく3人の人生、ちょっとしたきっかけで融資を受けられなくなってしまう町工場の経営者が茫然自失で銀行を訪れる、セクハラを受け仕事を辞めることを考える女性、この女性の妹と付き合う若者、そして妹の手引きによって姉が勤める銀行を襲う…

かなりボリュームがあるわりに、話の構造自体はそれほど複雑でなく、とてもシンプル。無駄な描写が多くなりそうなもんだけど、かなりスッキリした文体。帰りの鈍行で一気読み。小説世界に逃避したいときにはなかなかいいかも。

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