『フィールドワークへの誘い 人はなぜフィールドに行くのか』床呂郁哉(編)東京外国語大学 アジアアフリカ言語文化研究所


ご献本いただきました。

最近、こうしたフィールドワークを考える本がたくさん出てきました。

アフリカでのフィールドワークの黎明期、こうしたスタイルの仕事をしてきた川田順造先生は、ご自身のことを「やぶ医者」と自嘲気味に書かれたことがありますが、こうしてたくさんの人がフィールドに出て、フィールドのことを書き記す方法を書き記していくことで、方法も得られる情報の精度も高まっている「はず」です。僕も、そうした中に位置づけられるのですが、僕の経験から言えば、例えば会社にいても現場が好きでしたし、アフリカにいるほうがいいような気がします。ただ、僕らのしたの世代のフィールド感はかなり変わってきていて、目的があるからフィールドに行っているような気がします。

少し寂しいのは、サバイバル能力がずいぶん低下しているような気がすることで、僕の場合、「なぜ」ということでフィールドに行く動機が説明できなくて、とにかく、自分がどんな環境でも生き抜けるようになることを考えていました。旅行者、しいていえば冒険家であることにあこがれていたのかもしれません。

ともあれ、歴戦のつわものによるこの本、時間を見つけて拝読したいと思います。どなたからお送りいただいたのか分かりませんが(執筆陣に知り合いは何人かいますので)、お礼を申し上げたいと思います。
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