調査終盤、しかし調査端緒に就く?

今回の滞在、最後の1週間に突入した。出発前にこのあたり一帯の動きが鈍くなるラマダンになるべく重ならないように気を付けたのだが、今年は7月9日からの開始ということで、実質上はあと数日、というところだろう。

この1週間は、アンドロポゴンの調査のできそうなところを探ることが目的で、できれば、どこでやるかまで決められれば、と思っている。ただ、一方で、セネガルという選択肢もあるので、よほど魅力的なところでなければ、この調査を流す、ということも考えながらで、かなり厳しく選定することにしている。今回の調査は調査地に据えているBam県で、この地域に詳しい京大のMさんと同行している。

しかし、マリの一件のあと、この地域の北3分の2が渡航延期勧告(実質上禁止)が発令されていて、非常に動きにくくなってしまった地域だ。Mさんもこのあおりを受けて調査地の微修正を余儀なくされ、二人で相談しながらの調査となっている。

思い起こせば、こんな局面はここ8年間の僕の調査人生では常に付きまとっている。修士論文が一段落し、方向転換して始めたストリート・チルドレンやコーラン学校の調査は、少し軌道に乗ってきた2011年にブルキナファソのごたごたで。代わって始めたニジェールの村の調査も調査を始めて半年後にマリの政変のあおりを食った形のニジェールの混乱で。都度なんとか立て直してきてきた。あんまり関係ないけど、NGOの仕事なんかも、再建業務が多かった気がする…

ともあれ、これ以上フラフラするつもりもないので、この辺で落ち着いて、結果が出るまで調査をしたいもの。ニジェールである程度見通しのついた方向性に合わせ、社会経済的な分析ができそうなところがあればよいが。来週月曜日から予定していた調査がなくなったので、数日間落ち着いてじっくり吟味してみようと思う。

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