2014年2月19日水曜日

そして今日も一日が終わる

同僚であり、先輩がワガドゥグを発った、というのは昨日書いたのだけど、帰ったら帰ったで、また変わらぬワガドゥグの一日が始まる。

朝からストリート・チルドレンの調査の打ち合わせをして、少し早かったので、お昼前に旧友の顔を見に行った。なんか少し歩きたくて、グランマルシェからホテルまで歩いてみたりした。そして、いつものレストランでお昼を食べてホテルに帰って昼寝をして作業を再開(今日は特に少しゆっくり目、と思っていたので)。なんか今日はあんまり人の顔が見たくなかったので、ホテルのフロントのデズィレを相手に、先輩が置いて行ってくれたコーヒーを入れて飲んでみたり、やっぱり先輩が置いていってくれた「命の水」を新しい原稿やらレポートやらを書きながらちょっと飲んでみたり。

血税を使わせていただいている以上、限りなくストイックでいるべきであることは重々承知の上で、なんかこんな日もないとしんどいな、などと自分で少し甘やかしてみる。切羽詰っているのに、そして、追加調査ができるはずなのに…と思うと、一瞬たりとも無駄にはできないのだけど。

今の職場に来てから、資金的に潤沢になったこともあって、ものすごく効率がよくなった。車が使えるようになったことが大きいのだけど、なんかちゃんと歩くことが少なくなって、頭の中の景観ではディテイルが追えなくなってしまったことに気が付いた。先輩の滞在期間が短かったこともあって、ここ数日に関しては、まるで(もしかしたらそれ以上に)日本にいるときのような効率で動きまくった。なんせ、去年までに培った僕のフィールドを回り、さらに、たまにいくボボディウラッソやらバンフォラまで回ってしまったほど動いたのだから。

プロセスの時間を短縮して、効率を求めると、そこで失う行動のバッファや一見無駄に見える寄り道が一気に消えてしまう。今日も歩いていて、「あ、昔はここにあのオッサンがいたな」とか、「ここら辺でいつもあのおばちゃんに声をかけられてたな」とかいうことがずいぶんよみがえってきた。また、イチゴを頭の上に乗せていたマダムたちを見ていて、「そろそろ終わりの時期かな。買おうかな…」とか思ったり。貧しかったころに足で稼いだディテイルはなかなか消えないし、この土地のサイクルが表象された景色はいつでも思い出せる。そして、それこそが僕が人類学を目指してきた根源なのだ…

などと、少し酔ってセンチメンタルになってみる。きっと明日の朝、これを見たらあまりにばかばかしいのと、あまりに恥ずかしくなることは請け合い。でも、休みにさせてもらった日でも、某か感ずるところがあり、また、学ぶことがあるということで。今日もこうして平和に過ぎていくことに感謝しつつ。

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