食文化シリーズ 「マトンの焼肉」


ワガドゥグの空港の入り口に変わった「土産物屋」がある。「肉屋」だ。空港のドライバーをしているアブドゥルに聞くところによれば、隣国コート・ジボアールに人気なのだそうだ。なぜか、と言えば、海沿いの地域はヤギは問題ないものの、湿潤すぎるとウシやヒツジは病気になりやすい。しかも、物価が高く、肉自体もそれなりに高価なものなのだそうだ。反面、サーヘルは遊牧・牧畜民の地域。フルベをはじめとする多くの人びとが今も牛追いを主たるナリワイにしている。そんなわけでブルキナも肉が旨いのだ。

ワガドゥグにも多くの肉の売り方がある。固定店舗、屋台、歩き売りと様々な売り方があるし、モツや足、タンやら使う部位もちゃんとわかれているし、料理法もスープ、焼肉、紙蒸し、炒め煮等々、料理法も多様だ。牧畜民がムスリムであることが多いため、必ずしも、般若湯を供して、というわけにはいかないが、他の食事に比べると割高なものの、割と庶民の間でも食べられているのではなかろうか。

写真は、ムトンの紙蒸し焼。この数日前に他の店で固めの肉を食したが、この店はふんわり。口に入れると筋に沿って身がポロポロを剥がれる。脂身も適度に香ばしい。フルベの友人の多くがココを一番とするのがよくわかる。この店は、もも肉や胸肉を多く調理しているが、同じ店でレバーやら内臓を扱うようになった(最近のような…)。できれば、泡の般若湯と合わせたいところだが、この店の立地的にそれは少々難しい。持って帰って…という選択肢もあるが、やはりアツアツを食べた方がいいので、ここに来ると大体コーラで済ませてしまう。

写真の整理をしていたら、そういえばこういうのを載せてなかったな…と思ってアップすることに。今日はこれともう一件、2014年のまとめでも書いてみることにする。


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