てっぺん

世界中、どこでも「偉い人」は忙しい。いなか街、ワガドゥグでも同じこと。

本来、このハウサの人たちの調査は、イスラームの調査と大きく重なっていく。ワガドゥグのハウサの歴史を調べれば、イスラームの歴史がわかるし、ワガドゥグのイスラームの歴史がわかるとハウサの歴史もわかる。ただ、ぜんっぜん全体像が見えてこない。最低限、ほしい情報が入ってこない。

モスクに入ろうとして断られ、コーラン学校に行って断られ、ムスリムに「どこの宗派なの?」と聞くと、「イスラーム サーンプル(普通のイスラームだよ。つまり、偶像崇拝も変な習慣もないということ)」と応えられる。心の中では

「んなわきゃねーだろ!」

と叫ぶこと数度…ここにどんなイスラーム、特に、いわゆる神秘主義(スーフィー)が入っているのかもわからなかった。以前、一度だけ、2つグループがある、と聞いたことがあるが、どうもそうではなさそう。街の中心部にはセネガルを中心に広がるムーリッドのモスクがあるし、北部にはフラニのモスクがある。きっともっとあるはずだ、という確信だけはあった。

そして、本日、El Hajji Mussaというイマームと会うことができた。

師は、なんとブルキナファソ・イスラーム・コミッティの事務局長だ。いわばてっぺん。今日は結局ほとんど時間をいただけず、後日質問票を持ってくるように、と言われる。しかし、ほんの数分間で、上の疑問はほとんど解けたし、ここのイスラームの全体像の輪郭くらいはつかめた。その後、一緒に来てくれたタル、アミノゥともイスラームの話で盛り上がり、一般的な情報はかなりわかった。

豚肉を喰い、泥酔するまで酒を飲むイスラームのいる国ブルキナファソ。これからどんなことが分かるのだろう?

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コメント

  1. アルジェリアのらくだの件、解明を心待ちにしております。

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