子ども研究と子育て Vol10 記憶

お風呂が大好きな貴一朗。

貴一朗が生まれてから、福岡の淳子の実家と広島を2往復、のべ4回お風呂が代わった。短い期間を入れれば、あと3回くらいは別のお風呂に入っていることになる。

生まれてすぐのころは全くよくわかっていなかっただろうから、仕方ないけど、3度目あたりのお風呂から必ず泣きわめく。でも2日目はケロッとしてニコニコ。なので、こちらもそれほど気を留めていなかったのだけど、正月に広島に帰ってきてからはどうも今までと質が違うよう。

とにかく泣きわめく。今日、1週間ぶりくらいにニコニコで入ってくれた。

なんとなくだけど、まず、環境が変わったことへの戸惑いがあるだろう。これはいつも通り。
次に、たまに帰ってくるおっさん(僕)がずっと認識できなかった。貴一朗が周りの人間をどんな風に認識しているのか、すごく興味があるのだけど、2か月間留守をした僕は、お乳をくれる母親でも、おじいちゃん、おばあちゃんでもない、もう一人。たぶん、まだ2ヶ月前の記憶は残っていないのではないだろうか。
もう一つ、2点目に関して言えば、母親は完全に認識されていて、一瞬見えなくなると、手が付けられないほど泣き叫ぶ。たぶん、おっさんが毎日帰ってこられる仕事をしていたら、この辺りはおっさんでも何とか宥めることができたかもしれないけど、残念ながら、すっかり記憶の外にあるおっさんにはかなり難しい。

そして、ここへきての急な断乳(一時中断中)と寝かせつけ。まあ、貴一朗の人生最初の試練の時なのは間違いない。

とはいえ、毎日少しずつ新しい記憶が創られているし、新しい習慣が身についてくる。

寝かせつけは、2日連続で淳子が風呂に入っている間に完了。でも面白いのが、すっかり光を遮断した状態で、僕が抱っこをすると、まず泣く。ミルクを少し上げて落ち着いたと思うと、もう一度泣く。僕の抱っこを掻いくぐって、ふすまのあたりでかあちゃんを呼ぶ。もちろん練習中だから出てこないのだけど、真っ暗なリビングに連れて行ってやると、そのあたりであきらめる。抱っこされて、おなかのあたりをトントンやると1,2分でコトッと寝る。

もちろん、寝かせつけに関しては僕も少し腕をあげているはずだけど、貴一朗はどうやってその場で対処するのか、ということを習得しつつある、ということなんだろう。2月~3月にかけては再び1月ほど会えないので、貴一朗の生活のいくつかの部分で、このひと月の間にうまくモードを作り上げられるとよいな、と思う。

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