天草の「のさり」-2 (イルカ・ウォッチング)



天草の「のさり」探しその2。天草諸島の北側に位置する通詞島でイルカ・ウォッチングを営む会社を訪れ、実際のイルカ・ウォッチングに参加した。

連れ合いの実家の家族も義理の父の退職記念の旅行のときに天草を訪れて、イルカ・ウォッチングに参加したのだとか。別の会社の社長さんからはいるかとの遭遇率98%といわれ、義理の父も99%と聞いていたのに、義理の父はその1,2%に当たってしまったとか…

ともあれ、通詞島を出発し、10分もかからないうちに船長さんからイルカ発見の合図がある。遠くに、背びれがいくつか見えてくる。




近づくとこんなにワサワサといる。イルカ自体ほとんど見たことはないですが、こんな大群はなおさら初めてで、同行者一同、ひたすらシャッターを切る。


イルカは船の周りを回り、船の下にもぐりこむ。遊ばれているのがよくわかる。




大して倍率が高いわけでない、僕のカメラ。それでもこれだけ近くからとれる。


約1時間ほど、船を走らせてひたすらにイルカと戯れる。それにしても数が多い。しかし、やはり人間の方が疲れるのが早くて、「みんなこんなにイルカのこと好きだったんだっけ?」ということを言う人が出てくるほど。集中してそれぞれが100枚近くの写真を撮っていたようだ。



この日はあいにくの雨模様で、我われのほかにもうひとグループのみ。我われはクルーザータイプだったが、こうした漁船タイプのイルカ・ウォッチングも可能だとか。


港にはこんなカラフルな恵比寿さまが。

本来、とても珍しい体験なはずなのだが、「おなかいっぱい」という意見が多かった。なぜなのかはよく分からないけど、よほどのイルカ好きでないと、何度もイルカで人を呼ぶ、というのは難しい気がした。こうした一回は楽しいアトラクションは、全国各地にたくさんあるような気がする。こうしたアトラクションに工夫を加えて2度、3度通いたいものを作るのか、それとも、これはこれで、他のアトラクションと組み合わせて、重層的な楽しみを提供するのがよいのか、よくわからない。しかし、これを起爆剤に観光客を呼び込む、というのなら、何らかの工夫が必要だろう。僕自身は、なぜイルカを食べなかったのか(静岡や和歌山ではイルカを食べるのに)、こうしたところにイルカと人間の関わり方が垣間見えて面白いのだけど、単にイベントを独立しておいておくのではなくて、何らかのストーリーをつけてやる、というのは一つのアイディアだと思う。ちなみに、ここでは、イルカとエイを聖なる生物として口に入れることはないのだとか。伝承を掘り起こし、その伝承にまつわるイベントを用意する、こんなことも考えられるだろう。






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