統計調査の集計作業中①



何度かこのブログにも書いた、ストリート・チルドレンの統計調査。7月末(雨季)に2度目を行い、乾季と雨季に統計調査を行う、というのは終了。早速…データ処理を行いたかったのだけど、所内イベントやらに振り回されて全く手がつかず、ようやく、数日前から入力を始めている。

正直、思っていたほど子どもの数は多くなかったし、2009年に同じような方法で行われたときに、数千人という数はどこから出てきたのか、というあたりも疑問だし、NGOは最近あまり現場に出てないな、ということも思った。いろいろ思うところはあるものの、それでも2度の調査で取れたデータは600近い。毎日すべての時間をこれに費やすわけにはいかなくて、合間合間に打ち込んでいく、という作業だ。

僕もこの調査の現場にはいたのだけど、5つのチームに分かれて行ったこの調査。すべてを見ているなど、そんなことはまずなくて、協力者が取ってきてくれた調査票をデータ化しているのだけど、そこからいろんな光景が見えてくる。殊に、街にやってくる彼らの動機に最も多く語られるのが、「仕事を探しにきた」というもので、時々書かれている「仕事を探しに来たのだから帰るわけがないだろ」という彼らのコメントを見るにつけ、「子ども」に付与されたイメージがかく乱される。

歴史上、子どもが創造されたものであるという議論はとても有名だけど、僕らの世界の子ども観とは全く違う。かと言って、西欧の近代以前のようか、というとそれも違う。決して親も子どもも教育機会をあきらめていないし、むしろ、「学校とか塾に行かしときゃ教育はOK」と思っている日本の親よりもよほど教育にかける希望や要望の度合いは強い。子ども達の中にも、ヴァカンスの間に物乞いをして、そのおカネで学校に行くという子もいるほどだ(本当かどうかは知らないけど)。

またこのことは機会を見て書こうと思っているけど、まずはデータ。しっかりまとめねば。

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