【日本のアフリカン・レストラン】② Tribes(アフリカン・フレンチ)

このレストランに初めて伺ったのはいつのことだろう?【日本のアフリカン・レストラン】シリーズ第一回目はTribesさん。

おそらくは2002年とか2003年とかあたりではないかと思うのだけど、神楽坂を一本入った静かな街並みの中、「アフリカン・フレンチ」を標榜し、店主の石川さんはイケメン。正直なところ、最初はとてもハードルが高かった。

その後、四谷荒木町、そして荻窪と、お店のロケーションを変えて営業されてるのですが、どんどん庶民的な街に移っているような…なぜお店を移されているのかは聞いたことはほとんどないので、今度伺ってみようと思います。現在の荻窪のお店はラーメン好きならよくご存じの「春木屋」の2件隣り、という悩ましいロケーション。春木屋に行ってからTribesに行くわけにもいかず、帰りは基本的に閉まっており、いつもモヤモヤしているのがここだけの話。ともあれ、このレストランについては、石川さんが「石川コフィ」さんとして、先日『筋肉坊主のアフリカ仏教化計画』を上梓されましたが、石川さんの来歴はこちらにしっかり書かれていますので、こちらの本に譲りたいと思います。

店内はかなりムーディーなのですが、今回訪れた際は「青」。ご一緒した旧友たちも、入店するなり「青!」と叫んでいました。窓が青いだけなのですが、夜は外からは何も見えないのだとか。

店主の石川さん
とにかくアフリカ好きの石川さん、この店に置いてあるものは、ほとんどは基本的にアフリカがらみ。ビール、ワイン、料理…

さすがに「常連」と言っても怒られないと思うので、そういう立場だと説明しておきますが、ここ数年間、メニューを見てお願いしたことがなく、ここの料理を紹介することが叶いません(しかも、久しぶりに見せてもらったのに写真を撮り忘れるという…)。お伺いすることを伝えておくと何某か考えておいていただけるので、毎回それを美味しくいただく、というだけ。

チェブジェン・スンバラ仕立て
石川さんとは、ずいぶん前から、レストランと客、という関係以上のことをさせていただいています。最初は、勤めていたNGOとの「チャリティナイト」の企画だったり、イベントへの食販の出店だったりと一緒に厨房に立たせてもらったりもしました。石川さんご自身も大変なアイディアマンで、いろんなことをされています。それゆえの地力の強さのようなものもあり、お話も実に面白い。

ここのところは、毎回スンバラを押し付けて、いつもスンバラ入りの料理を作ってくれる。これまで20品目ほど作ってくれています。もちろん、「試作」なので、「成功」ではないものもいくつかありましたが、ほとんどは「さすがプロ!」とうならせます。今回は、チェブジェンをスンバラ仕立てにしたもの。間違いないわけですが、私はあまりこれを考え付きませんでした。

チェブジェン・スンバラ仕立て

あともう一つがクスクスにイカ墨ソースのスンバラ仕立て(下の写真)という、もはや国籍無視の料理。これもおいしくなるべきしておいしい。イカ墨とスンバラという、おそらくなにも知らずに食べたら、なんだか分からないけど押し寄せる旨味の波にビックリするはず。

クスクスにイカ墨ソースのスンバラ仕立て

そんなわけで、「レストラン紹介」というか、かなり主観的な紹介になりましたが、Tribesさんは特殊な位置づけにあるので、こんな感じで。この後は、フォーマットも考えていますので、少し形にはめていこうと思います。



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