禁煙…成功なのか?!

 


5月のまだ寒い夜、少し体調を崩していた貴一朗が夜中に盛大に咳き込む。背中をさすったり水を持ってきたりしているうちに、僕に絡みついてきて、顔の前で「ゲホゲホ…」。こんなことが何日か続き、とうとう、その咳は僕にも…

もちろん仕事のある私は、とりあえず…と思い葛根湯あたりの感冒薬から始め、市販の咳止めを飲み、それでも止まらないので、咳が出始めて1週間ほどでかかりつけに。かかりつけでもらった薬は全く効かず、薬を変えてもらったにもかかわらず、それもそれほど劇的に変わるわけでもなく、3週間ほどが経過。今度は呼吸器科の専門医を訪れ、強い薬を処方してもらい、友人の医師には漢方を出してもらい、他の友人の医師にもいろいろアドバイスをいただくなど、この1か月半ほど、かなり体調を崩していました。2020年に診断されて以来の「喘息」。貴一朗の咳がトリガーになったのかどうかは定かではないですが、とにかく、この間相当辛い時期を過ごしました。

で、5月23日、ちょうど呼吸器科の先生とのアポイントが取れた日、僕は咳き込みながら最後のタバコを吸った。僕の性格なのか、宣言をして構えてしまうと、大体失敗する。その日、ゼーゼーいいながら大学の喫煙所に行くと、澤崎さんが授業終わりの一服をついていた。そこには、いつもの同僚たちもいて、咳込みながら煙草を吸う姿をみて、心配してくれるのだけど、箱に残った最後の一本を加えた。実は、「チェッ、買ってくるのを忘れた」と思っていたのだけど、ちょっと口を滑らせて「これでタバコを止めます」と言ってしまった。

咳をしていても、タバコを吸うと一瞬肺が楽に感じられる瞬間がある。これは喫煙者でないとわからないと思うけど、だからタバコはやめられない。でも、物理的にそこにタバコがない状態を続けば、物理的に吸うことはないわけで、何となく数日間続き、呼吸器科の先生の問診を受けたときに、タバコのことを聞かれて、「禁煙してます」と…「いつ頃からですか?」「3日前からです」…苦笑い、失笑、どちらか、両方か分からないけど、一瞬ニヤリとされた気もしましたが、お医者さんはえらいですね。バカにもせずに「じゃあ頑張りましょう」ということで、そのまま禁煙を続けることにしたわけです。

長引く喘息から何とか早く解放されたい…という気持ちが強かったが、その一方で「おっ、今日も吸わずに済んだ」という一日を続けていく。時々ネットで「禁煙 効果」とググってみる。いいことしか書いていない。何となく自分を励まし、たまに褒めてくれる連れや貴一朗の一言も励みというか、なんかうれしい。大して強い決心をしたわけでない、タバコを吸わない一日は続いていく。

今のところ1か月半。喘息はようやく終息に向かい、日常生活は戻って来た。それと共に、タバコを思い出すことが増えたような気がするものの、なんとか昨日もタバコを吸わずに済んだ。約35年(若干計算が合わないけど…)。スポーツをやりながらもタバコを手放さず、人生には多少の毒が必要とかうそぶいていたが、喘息の回復を早めたことも間違いないだろう。今日もタバコを吸わない日が一日続いていくことを祈りながら。


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