「ストリート・チルドレン」調査から Vol. 2 NGO-① 調査を始める 



KEOOGOの事務所前にて。
2008年。ある縁からワガドゥグ市内のいくつかのNGOと懇意にさせてもらうようになった。その中でその後もっとも世話になるのが、KEOOGOというNGOだった。このNGOは、元々「国境なき医師団(ベルギー)」のストリート・チルドレンのケアを行うプロジェクトが、同団体の撤退のタイミングで独立、現地NGO化した団体である。

Ousmane Sawadogoさん、Zampou Lassinaさん、Issa Ouedraogoさんらが当時からの中心メンバーで、KEOOGO立ち上げも彼らによって行われる。Sawadogoさん、Ouedraogoさんは看護師、Lassinaさんは社会学の修士を持つ、ブルキナファソでは相当なエリートである。

前回書いたラスタマンたちとのかかわりから、なんとなく「子ども」に焦点を絞って調査を行おうとしていたが、残念ながら自分一人で調査を行うことは難しかった。というのが、子どもたちが使うヌッシというストリート言語は100%理解できない。もちろん彼らとしても、物乞いをしなければならないので、フランス語ができる子はいるのだが、多くが片言でコミュニケーションというわけにはいかない。そして、ラスタマンたちに手伝いをお願いしても、少々危険なにおいのするこの作業、なかなか一緒にやってくれようという人がいなかったこともなかなか調査が進まなかったことの一つの理由だ。

そのようなわけで、僕はNGOに救いの手を求めた。

KEOOGOに行って事情を話すと、インターンとして受け入れてくれるという。何とか調査が始められることになった。

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