謙虚さ…

今朝、事務所に行くとスタッフの一人から

「疲れてるのか?」

と言われる。

「飲み疲れだよ」

と言うものの、正直、助成金の手続きの一件で精神的に相当参っていた。受け入れ先の先生から存外なことを言われ、その返答に困って2日ほど過ぎてしまった。そのスタッフは事情を相談してたので、私の疲れをよく分かっていたのだろうが、彼のアドバイスを素直に実行できなかった。直接行った方がいい、という彼と、文字でやった方がいいのではないか、という私自身の直感の間で揺れ動いていた。

先日先生に会ったとき、ずいぶんしゃべり過ぎた。たぶんすごく失敗したネゴシエイションだった。そんな実感もあり、より的確に、簡潔に、順序をはっきりと示すこと、フランス語では難しかったが、英文でその文章を作った。慇懃無礼な、とても日本人らしい文章に仕上がったエクスキューズの文章、そのスタッフに診てもらった。

「彼は英語を読まないよ」

そして、フランス語に訳しだした。ほとんど彼の手によるものだが、美しいフランス語に仕上がった。

友達とのアポが終わって事務所でメールをチェックする。先生からの返事は、

「とてもクリアになった。可能なことは手伝いましょう。」

というもの。スタッフは、

「おめでとう!」

と。

フランス語をちゃんと学んでこなかったツケが回ってくる。こんな局面で。

何度でも1にも0にも戻る覚悟が必要なのだろう。自信過剰になっているつもりもなかったが、いつかこういう思いも忘れてしまう。人間とは便利なもので。もう一度地べたに戻ってやりなおそう、そう思った夕方。

灼熱のブルキナファソも微妙に秋を感じることがある。日差しの角度がなんとなく感じさせる季節。調査も残るところ2週間強。もう一度、基本に戻って、ヒトをしっかり見てみることにしよう。

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