2009年9月4日金曜日

ワガドゥグ沈没②












2日火曜日に起こった水害。3日、4日とも、街中で水に浸った商品を虫干しする姿が目立った。のっぺりしたワガドゥグの街が、なぜか華やいでいたように見えるのは僕だけだろうか…




一昨日、洪水の日に到着した旧知のN氏と車をチャーターして水害後の街の様子を見て回った。この写真は、ワガドゥグ北部にある溜池。ワガドゥグの水ガメの一つだ。雨季の中盤にも関わらず、水量はほぼ満タン。ずいぶん水があふれて、この溜池のまわりにある「高級」ホテルは軒並み水浸しとか。

それにしても、大雨の翌日だけあって、空気がきれいな日だった。

その後、ワガドゥグ西部のグンゲンGounghenと言う地域に掛かる橋の様子を見に行った。グンゲンは市中心部の西側に位置し、中、上流階級の住宅地、大使館関係者などがある地域。



この写真はグンゲンと市中心部を結ぶ2本の橋の一つ。上に向かって伸びているのは、橋の先。半分崩れ落ちて、通行止め。裏ッ側を覗いて見たら、ざくっりとえぐれている。ぼくの体重だと、さらに崩れ落ちそうなほど。某日本国援助機関の事務所がこの近くだが、結構交通量の多いところなので、かなり不便になりそう。

「人生がけっぷち」な感じで…

この橋のことは結構早くから周りの人間が知っていて、相当な人数の見物客がいた。警察(中国の警察のユニフォームを着ている。なぜか…)が5,6人いるが、どちらかと言うと、僕を含む見物客の整理に当たっているように見える。もちろん、無茶なことを言うやつもいて、この危なっかしい橋をバイクで渡らせろ、という交渉をしている。



そして…

果たして何かで報道があったのかどうかわからないが、友人の口の端々に水害と政治の間の関係を言いだす者が出てきた。たとえば…

「世界銀行や国連から援助資金が来たらしい。しかし、被害者へは全く渡らず、すべて政治家が横領している。」

とか、

「なぜ、立体交差*なんかつくったんだ。その前にバラージ(溜池)をつくっておくべきだったのではないか?水の管理はこの国にとって最大の課題なはずだ」

と言ったもの。意外にシリアスな災害の少ないブルキナファソ。誰が自分たちを守ってくれるのか、自分たちがどのように政治に参加するのか、という議論は今まで非常に少なかった気がする。汚職が悪いことは、潔白だったサンカラ前大統領の話を引き合いに出し、よく話に聞いていた。もちろん、その頃から近代的国家建設への道は、すべてのアフリカの国と同じく進んでいる。しかし、いつも違和感を感じていたのは、なぜ汚職がいけないのか、という話がなかったこと。今、目の前に友人や親せきが家を失い、ともすると命を落としている。人々が、病や自然の力の前に屈したように見えても、実は政治の問題でもあることは今回の水害でずいぶん広がってきたのではないか、と思う。しかし、政治の「そもそも」の部分が議論の中に含まれない(つまり、援助頼みでしかない)のが少々気にかかる。ともあれ、政府はないなりに誠意を見せ、外国やNGOは速やかに復興の手伝いをしていくことを切に祈る。

*昨年、市南部にブルキナファソ初の立体交差が完成した。この立体交差は日本の援助米を打って建設されたもの。ちなみに、この援助米の売上は当初の予定通り、ブルキナファソ政府が自由に用途を決められるものだった。

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