【業績】「ムーリッドを中心とする在日セネガル人の 民族誌的研究序説」

去る5月21日に都市共生研究センター(MICCS)の研究会で発表したものが、同研究会の紀要『インターセクション』で活字になりました。こちらからご覧になれます(無料)。

論考自体は、在日セネガル人の現在の動きについて書きました。5月までに調査できていたところからさらに進めた調査で分かってきたことなどを文字化しました。さすがに生活史までは書ききれませんが、年代ごとの傾向や新たな結節点の形成過程を示しましたが、まだ分析途上の試論ですが、一つ書けたのはよかったです。ご批判、ありがたく頂戴したいと思います。

編者の森先生、鈴木先生によるPreface「周縁から権力構造をとらえ返す ―MICCS『インターセクション』第 2 号の目指すところ― 」で、以下のように紹介していただきました。

「2023 年 5 月の公開研究会での講演にもとづく論考「ムーリッドを中心とする在日セネガル人の民族誌的研究序説」(清水)である。ここでは人類学者の和崎春日を中心とする在日アフリカ人研究に関わってきた著者が、その後の研究史を端的にまとめつつ、自身の在日セネガル人調査の現時点での成果を報告する。とりわけ、現地調査で発見した移民の世代論というアイディアを検討する筆致からは、自分のみてきたフィールドから現実描写と学術的議論を立ちあげていこうとする著者の信念が伝わってくる。在日外国人のなかでは比較的知られていない在日アフリカ人の生活についても、堅実な民族誌的研究が積み重ねられていることがわかる貴重な一本である。」(p1)

ご笑覧いただけますと幸いです。

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