一抹の後悔:今度の調査とこれまでの研究生活

昨日は「ここ数か月だいぶ頑張って、ちょっとした休みで少し息を吹き返した」ということを書いたのだけど、今日は少し自省の念を込めて。

もともと、あんまり過去にはこだわらない性格だと思っているけど、たまにはこういうことも考えねば、ということで、少し過去を振り返ってみたいと思う。

2年前から更新しているホームページ。業績のところに、これまでの調査歴も書いてあるのだけど、ここまでで31回の海外調査をしている。この中で、依頼調査や受託調査といわれる類のもの、もちろん、地球研の時の調査は、半分これに該当する。本来、博論をあげるまでには、人類学に限った話だけど、12か月~18か月ほどの調査期間が必要で、間違いなくこの期間は超えているのだけど、自分の研究に没頭した調査というのは、実は本当に少ない。おそらく、12か月にも届いていないだろう。博論が書けない言い訳に聞こえると嫌なのだけど、これが一つの後悔と言っているところだ。もっと自分の調査に没頭しておけばよかった…

でも、実は、こうなったのは、「研究で飯を食う」(会社を辞めた時は「アフリカで飯を食う」という理由だったのだけど)ために、その時その時でチャンスに喰らいついたからで、逆にそのおかげで何とか「研究で飯を食」うようになってから、5年目になる。博士も取らずに。

地球研に入る前には、地球研での調査は、自分の好きなように、また、広大に来る時にも、仕事をこなしながら自分の調査を…と思って入っているのだけど、100%自分の思うようになることはない。当たり前のことだけど、それぞれでタスクがあり、そのタスクをこなしながらなので、当然相当しんどいことになる。

そんな中、職場にも多少迷惑をかけつつ、ようやくありついた「自分の調査」。明後日から、ようやく心置きなく調査ができる。たった10日。でも、とてもとても貴重な10日間。しっかりやんないといけないですね。

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