2011年2月9日水曜日

Gold Lush


ワガドゥグの北、100kmほどのところに位置するKongussiが今の仕事場だ。ちょうど、サヘルと呼ばれる気候帯と、サバンナの間くらいだろうか。
初めのころは、これまであまり見慣れなかった農村の風景が楽しかったが、ちょっと飽きてしまった。乾期になると、カラッカラの風景で、「荒涼」という言葉あたりがしっくりくる。そして、少しは見分を広げるべく、違う道を通って帰ってきた。
Kongussiから南に下り、黒ボルタ川を越えてもうしばらく下ると、Malouという街があり、そこを西に進む。この道は、北西のYakoに向かう道だ。

この道を少し進んだところに、砂の山が見えた。アブドゥルと顔を見合わせ、「行ってみようか」ということで、途中下車。そこはやはり「金山」だった。

近寄って見る。小高い丘の頂上に向かって人が一人通れる(どうせ私は通れないだろうけど)くらいの穴が無数に掘られている。
そこにいた人たちは女性を含めて100人ほどだろうか。話を聞いてみた。
この穴、何と50mほど下まで続いている。当然、手掘り。ずいぶん長くやっていると思いきや、あれだけの穴を2ヶ月ほどで掘ったという。

思わず、アブドゥルが「その勢いで畑を耕したらミレットが山ほど取れるよ!」と。

ブルキナファソには150か所ほどの金山があると言われている。ここ数年、カナダ、南ア、フランス、オーストラリアといったいくつかの国の鉱山会社がブルキナファソに続々と進出してきている。
以前、キャッチセールスの電話がかかってきたときに、「ブルキナファソは手掘りで金を取ってますよ」と言ったら「馬鹿にしないでください。今、金を掘るのは、重機で2,000mは掘らないと出てこないもんです!」と怒られたことがある。しかし、これは本当だ。本気で手掘りで、西部劇よろしくザクザク金が出てくる。
一番下の写真、ちょっとボケているけど、真ん中あたりの沈殿物が「金」。砂金がサラサラでてくる程度しか見たことがないけど、ゴロッとしたのが出てくるときもあるとか…
「金」。ただの金属ではあるのだが、人の生活を大きく変える。ここで働いていた人たちは、家族ごとこの金山のそばに移り住んできたらしい。「畑はどうしてるの?」と尋ねると、「もう畑なんか耕してないよ」と。そこは、同じ村から移り住んできた人たちがすっかりコロニーを築いているようだ。1日に取れる金の量は大したことはないが、それでも、食べるのには全く困らない、と言う。その証拠に、バイクの台数は一人一台、しかも、スクーターのようなバイクではなく、250ccくらいのモトクロスまである。
今の金山に来たのは2か月前。その前は、他の金山にいたという。子どもは学校になど行っていないようで、お昼ころだったにも関わらず、子どもが土を洗う。中学生くらいの少年は昨夜一晩穴の中で働いていたとかで、すっかり熟睡している。老若男女がそれぞれの持ち場で必死で金を探す。
一瞬、いつの時代の話かわからないようなこの世界。でも、資源を通じた争いが目立たないこの国。僕のような外国人とも簡単に談笑できるこの感覚も信じ難くもあるのだが…


















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