人生儀礼3-1

論文やら原稿やら、先週は少し調査の手を休めてワサワサした事務作業にいそしんだ。ちょうど調査も中間で、少し気分転換もできたところで、調査助手のアミノゥとタルに連絡を取った。

アミノゥは私とほぼ同年代。たまに会うと、割とリアルに結婚の話になる。アミノゥは1月末ころの結婚と聞いていた。日程も大体分かっていたが、「そろそろ…」と思って、話を聞くと、

「そうなんだよ…。2月4日になったんだけど、俺だけ村に行かないといけなくなったんだよ。本当は、嫁さんだけ村から来るはずだったんだけど…」

とのこと。カネがなく、少々困った様子のアミノゥと共に育ったタルを、励ましと調査の打ち合わせのため、アミノゥの好きなムトン焼き肉の店に誘う。アミノゥと先に店に着くと、早速結婚式の話を聞く。この日は2月2日夕方。アミノゥは翌日3日の朝に生家のあるジボDjiboに向かうという。ワガドゥグからのバスは1日1本しかない(タクシーブルスは何本かあるが…年も年なので…)。

イスラームの慣習通り、木曜日に式が行われ、彼自身は日曜日に新婦を連れてワガドゥグに来る予定。ワガドゥグでも簡単な2次会はやる、とのことだが…

「よし!俺も行っていいか?」

「今回はカネがないから、cacaoだけでも来てくれると嬉しいよ。」

ということなので、

「じゃあ、タルの分の交通費も俺が半分持つよ」

「それはもっと嬉しい。奴は一緒に育ったやつだから、一緒に来てくれたら楽しくなると思う」

話は決まった。翌日、3人でワガドゥグを発つことにして、タルが朝6時に私を迎えに来ることになった。バス停の待ち合わせは7時。この日は1本ずつビールを飲み、早速準備にかかる。

翌日。少々やり残した仕事があったので、朝4時半に起き、仕事を済ませる。5時50分、念の為迎えにくるはずのタルに電話をすると、「今起きた。すぐ行くから待っててくれ」…

6時15分アミノゥから電話。「タルの奴、電話に出ないんだよ。cacao、電話したか?」

6時30分再びタルに電話。ツーっ ツーっ ツーっ…

6時50分再びタルに電話。「もう目の前。」

6時55分 タル到着…

7時半 何とかチケットを取り、出発。

どうなる事やら…

つづく。

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