2009年7月6日月曜日

『チョコラ』


東京で見逃した『チョコラ』を見てきた。ケニヤのスラムを舞台にしたストリートチルドレンが題材。数名の男の子や女性の参与観察的な映像(インタビューは思いのほか少ない)が主体のドキュメンタリー形式。
おそらくどの観客よりも監督に同情できる自信だけはある。途中で靴を投げつけられ、金をせびられる。私の調査のときも同じような状況である。ただ、監督、あんまり言葉を解していない様子だったので、知らぬが仏だったか…
映画が終わった後、監督の舞台挨拶があったので、質問を投げかけてみた。
「ストリートチルドレンはなぜストリートに行きついたのか?監督のお考えをお聞かせ願いたい。」
さすがに自己紹介を入れるわけにもいかず、少々不躾な質問だったことは山々承知。しかし、真摯にお答えいただいた。
「おそらく「貧困」でしょう」
そして、
「私が描きたかったのは、「貧困」ということに絡め取られ切らない子供たちの姿」
「アフリカを「貧困」というまなざしでのみ捉えられてしまうことを恐れる」
と言った趣旨のことを付け加えられた。なかなかいい監督だと思った。だから子どものすべての言葉が分かる必要もないのだ、ということも。しかし、やはり思う。「彼らがどこから来てどこに行くのか?」。
映画のワンシーンで、親が息子に、「なぜストリートに出たか?」と問うシーンがある。少年は「別に」と答えるのみ。なんかワガドゥグを思い出させる一言だった。

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