町内会③:地蔵盆

地蔵盆のイメージ(Wikipedia「地蔵盆」より)

町内会役員となって最初のイベントは「地蔵盆」でした。関東出身の僕には、「地蔵盆」と言っても馴染みはありません。というか、地域のお祭りなど、遠くから眺める程度で、実家の自治会も実態がよくわかっていませんでした。ただ、人類学などやり始め、地域の祭礼の話を聞いていたこともあり、「祭り」には関心がありました。そのため、銀座の飲み屋のマスターが熱を入れていた「神輿サークル」に入れてもらい、数年間、年間に10回ほど神輿を担がせてもらっていました。

京都には、2012年~2016年、2019年~現在と、在住期間はそろそろ10年になろうとしています。お祭り好きであることは間違いないのですが、最初に住んだ際は、アパートだったこともあり、町内会にすら入っていませんでした。ちょうど住んでいた家の前を御神輿が通り、ちょっとうらやましく感じていたりもしましたが、どのようにお祭りに絡んでいってよいのか皆目見当がつかず、そうこうしているうちに京都を離れてしまいました。

前記事で書いたように、2019年、京都に戻り、2020年の秋に今の住まいに移ったのですが、早々に町内会の役員になることになり、京都のイベントに組み込まれるようになりました。「地蔵盆」という言葉は知っていても、どんなお祭りなのやら分からないままことは進んでいきました。

自身のメモのためにも、地蔵盆を簡単にまとめておきます。

京都のお盆は8月16日の五山送り火をもって終わります。一般的に8月15日がお盆の終わりなので、1日遅いことになります。地蔵盆そのものは、正式には「毎月」24日に行われる「辻地蔵」をお祭りする行事で、道祖神信仰に関わるもの(Wikipedia「地蔵盆」)とのこと。現在京都で行われている地蔵盆は、お盆に最も近い7月24日に行われることが正式ですが、町内会では、お盆近辺の週末、ということになっています。ちなみに、京都の地蔵盆は、「京都を繋ぐ無形文化遺産」とされています。

私の所属する町内会は、このあたりでも比較的古く、2世代連続で町内会に関わる人がいる一方で、高齢化が進む地域でもあり、子どもが少ない、というのが大きな問題にもなっています。大変ありがたかったのは、子どものいる家庭を大切にしてくれることで、昨年の地蔵盆では、うちの都合を加味して日程調整していただけました。

当日は、裏のお地蔵さんにお経をあげ、その後は、地域の子どもと大人が一緒になってかき氷や焼きそば、BBQ、ビンゴゲームや風船掬いなど、「お祭り」の雰囲気も十分にありました。普段、関わりの薄い方とも、顔を合わせて、お話をしたりと、夏の子どものレクリエーションというだけでなく、地域の交流としても大変良かったように思います。コロナ禍後初めての地蔵盆ということもあり、町内会の役員がすべてを担って準備をしましたが、少しずつほかの人たちが入ってきてくれてきたのが印象的でした。

【参考】

Wikipedia「地蔵盆」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E8%94%B5%E7%9B%86

「京都を繋ぐ無形文化遺産」ウェブサイト                  https://kyo-tsunagu.city.kyoto.lg.jp/jizo/jizo-column/jizo-column006/


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