2014年4月21日月曜日

第6回 「砂漠化をめぐる風と人と土」研究会(年次研究会)終了 4月19日、20日@地球研

週末に行った研究会関連。クローズドの研究会だったので、敢えて事後報告にしているので、ご了承いただきたい。

以下発表要旨。データが出てるわけではないので、まあこれくらいはいいだろう。

①の話題はこれまでの調査のまとめ。今年はこれをいくつかの論文にしていこうと思っているので、ある程度まとめていたこともあり、一歩進んだ展望まで報告ができた。
②の話は初年度から少しずつ動き出していたものの、メンバー内の調整がうまく行かずに、しばらく滞っていたもの。数日間ではあるが、フィージビリティは固まっているので、今年から本格始動する。

今回「も」自分のプロパーの研究テーマに関しては一言も触れず。都市とか子どもとか。今回も初めて聞いていただく方がいらしたのだけど、あの方たちはどのように思われているのだろう…
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  篤農家の技術改良の挑戦 -ブルキナファソ、ニジェール、そしてセネガルの事例より-

発表者はこれまで2年間の西アフリカにおける調査で、アンドロポゴンの植栽とザイの設置による水食防止技術に関する調査を実施してきた。この調査を進める中、それぞれの土地で土地に根差した問題意識に基づいた方策を講じる人びとの営みを目にしてきた。いわゆる篤農家と呼べる人びとの実践である。

本発表の目的は、こうした人びとが、外部者(NGOや発表者らのような研究者)との関係を持ちつつ自らの試行錯誤を元に実施している技術について紹介していくことである。

シューマッハーが『スモール・イズ・ビューティフル』で中間技術としての適正技術について述べ、その後の開発援助における技術論に大きな影響を与えた。こうした技術を一般化しようとする思考実験は、往々にして地域の文脈に沿わないことが多いことは明白である。フィールドの科学を思考した時、地域の環境や文化により技術は多様なのであり、篤農家の営みがどのような意味を持つのかを検討してみたい。


  カセーナの家屋に見る伝統と現在 -研究計画と研究展望-

世界の多くに共通する、「住まう」という行為は、「家族」を枠組む境界線を引くことであり、人が集う場を形成することであり、風雨から身を守り眠ることである。移動性の高い人びと、例えば密林やサバンナの狩猟採集民や乾燥地における遊牧民は、得てして簡易で軽い構造の家屋に住まうが、定住民の多くは煉瓦やブロック、鉄筋コンクリートなど耐久性が高い住居に住まっている。それらは、その土地に根差した材料を使い、文化的規範の網の目の中に創りだされた、つまり、「風土」に根差した住居だった。

ブルキナファソ南部からガーナ北部に分布するカセーナKassenaは独特なデコレーションを施された家屋に住まうことで有名だ。しかし、近年起きた天災や近代化により、その家屋、社会を取り巻く環境は大きな変容の波にさらされている。本研究グループでは、「伝統的」営みだと思われていたモノ(家屋)や社会が変化する過程で、何が変わり、何が残され、そして、何が残されるべきなのか。こうした問いを、建築学、考古学、文化人類学の視点から建築、モノ、社会を含みこんだカセーナの「風土建築」を読み解いていきたい。 

本発表では、これまでに単発的に行った調査について報告し、今度の研究の展望を報告していく。
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