2010年9月26日日曜日

カネと人間関係

NGOは本当にサバイバル。調査はおカネの面ではほんの少し余裕がある。

少しずつ持ってくるおカネが増え、今回は一番楽をしたように思うけど…実は、結構な人数におカネを貸した。

ある人は奥さんの急な病気のため、ある人は子どもの学費のため、ある人は税金の支払いのため…日本円にすれば合計でも大した金額ではない。それぞれに事情があり、僕との関係性がある程度成熟した人たちばかり。そっとあげても良かったのだけど、たぶん彼らなりのけじめをつけるべく、口をそろえて「返す」と言った。

僕はそれを信じてみた。大方無理だろう、と思いながら。

やっぱり無理だった。

少し腹立たしく、でも、できたら、話をして返せるだけ返してもらおう、と思って、彼らの元に足を運んだ。その中の二人の民芸品売りは、気まずくて僕と顔を合わせようとしなかった。でも、一人をとっ捕まえて、「どうするんだ?」と問い詰める。この儀礼は必要だし、これに対しては、「返す」と言った彼らの責任を表明して、お互いの承認を得ないといけない。もう一度、以前のような関係性を回復するために、負ったものはお互いに清算しなければならない。最終的に、モノで回収しようと思っていたので、今回は一切土産物を買わなかった。思った通り。買値は少し高め。清算してさらに少し利益がでるようにした。でも、もう彼とは付き合わない、と思った。逃げたもう一人は、回りの友人に話をした。彼らは驚いていた。たぶん、彼は相当信用を失ったことだろう。他にも同じようにカネを貸した奴がいたから、もしかしたら、しばらく、苦しい思いをするだろう。

税金を払うと言っていた、ホテルの前のカフェを経営するラスタマン。2週間返済を待ち、帰国日にして「明日なら…」と言う言葉が出てくる。これは怒らないといけないと思い、叱りつけた。自分がツケ払いで首が閉まっているのに、人にもツケをするのか?

奥さんの病気のため、おカネをかしたタクシードライバー。現金で返すのがつらいだろう、と思って、車が必要な時は極力彼を使った。道は覚えられない、時間は少々ルーズ、それでも知人を紹介したり、仕事を増やしてやる努力もした。幸い、奥さんは健康を取り戻したが、ある日、彼は消息を絶った。携帯の調子が悪かったりすれば、僕の居場所を探してくれる奴だったけど、今回は全くその気配もない。体を壊してやしないといいけど、と思いながらも、いずれにしても、僕には会えない、と思っているのだろう。

何やら、アルカイダ騒動で、観光客が激減、と言っていたが、なにか?アルカイダのせいで【友達】から借りた金が返せないって?なんで必要ない民芸品を買って、ちょっとその辺まで行くときに車を使って、飲みたくないまずいネスカフェを飲まねばならんのだ?

街で暮らすのは大変だ。すべてカネ。人の命もカネ次第。カネが人を救いもするし、足りなくなれば路頭に迷いかねない。同情するし、少しでも助けてやりたいと思う。ほんの少し、彼らよりも余裕があるので、ちょっと愚直かもしれないけど、「兄弟」と呼んでくれる人たちを助けてやりたいと思う。でも、自分が発した言葉に責任を持つ、異文化ではなく、ここの人たちだって、それがどれくらい大事なことか、よく分かっている。だから、苦しいときに頼った人を裏切ったとき、その関係性が崩れてしまうこともよく分かっている。でも、それが実際にできなくなってしまったら、どうするか。そして、僕はどうするか。何も言わずに許してやる優しさは一個人としての彼らのためにはならない、そう思った。たぶん、この関係性をプツンと切ってやること、一人、自分に寄り添ってくれる人がいなくなることの方が幸せなのかもしれない、と思ってしまった。

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2 件のコメント:

  1. まあまあ、たかおさんのポッケに入ってた10CFA見っけたからさー、そんなくさくさしないようにね〜。(@0@)/***

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  2. おカネで会えなくなってしまうの、すごく寂しいんですよ…本当にいい奴らなのに…

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