投稿

8月, 2025の投稿を表示しています

【子ども学と子育て】Vol.30 バックパッカーとフィールドワーク(夏休み企画)-2 福山→広島 

イメージ
福山城の前でイェイ! 出発した8月7日は姫路城を見学し、その後福山まで足を延ばす。車窓はすっかり田園風景。実はこの前に終わらせておかねばならなかった原稿の一つが大幅に遅れ、パソコンを開きながらの旅となってしまい、「のんびり」は車窓だけなのですが… 姫路から約2時間かけ、福山に到着。福山城が面白いのは、新幹線ホームの中にお城がある、というか、お城の中に新幹線ホームがあることで、ホームから天守閣がよく見える。今回は鈍行の旅なので、見ることはありませんでしたが。 緑は目に優しいが、目に悪いパソコンを打ちながら写真だけでも旅気分 この日は福山への移動まで。きいも僕もやること満載なので、ホテルにチェックイン→ごはんとさっと済ませ、きいは夏休みの宿題、僕は原稿執筆に精を出す。なんか、家族旅行といった雰囲気はあまりなく、フィールドワーク中な雰囲気を漂わせながら初日は終了。 夏休みの宿題 翌日はコンビニで買った朝食を食べてすぐに福山城へ。 福山城は1622年に徳川家康の従弟の水野勝成によって築城されました。戦国時代ではなく、江戸時代になってからの築城ですね。堀をめぐらした城が建てられた、ということは、まだ戦国時代の雰囲気が払しょくされていなかったということでもあるのでしょう。この城の歴史はともかくですが、この水野勝成、という人の一生が大変面白い。若くして小牧・長久手の戦いで功績をあげるも、父とケンカをして勘当され、豊臣秀吉、小西行長、佐々成政、加藤清正、黒田長政と主を変えながらさらに功績を上げ続ける。腕一本でのし上がっていったわけです。そして、74歳で島原の乱に出陣し、87歳でまだ火縄銃を打っていたという、年老いても壮健な人だったのが分かります。 実物大の槍 火縄銃まで(以外に小さい) 前日の姫路城に比べると、その規模は小さいですが、城内の展示なども楽しく、きいもずいぶん楽しんでいました。 11時には福山を後に広島に向かいました。

【子ども学と子育て】Vol.29 バックパッカーとフィールドワーク(夏休み企画)-1 旅の始まり~姫路城

イメージ
国宝 姫路城の威容 今年の夏休みは、本当はアフリカに飛び、調査を進めるつもりではありました。しかし、一気に成長し、だんだんべったりすることが少なくなった貴一朗を見ていると、家族旅行など後何回できるだろう…となんだか焦りに似た気持ちをもつようになり、少し前から貴一朗と旅行することを考えていました。何度かブログでも書いてきたように、貴一朗はここのところ「信長の野望」ブーム。GWにも東海地方のお城を巡ったりもしたので、今度は西に行ってみよう、ということで、福岡への帰省に合わせて旅に出ることにしました。もちろん、ただ行くのはもったいないので、これを自由研究にしようということで。 予定はこんな感じです。 8月7日 出発→姫路城→福山 8月8日 福山城→広島→広島城→徳山 8月9日 徳山→下関→門司→小倉→小倉城→福岡の実家 今回の旅、上に書いたこと以外にも2つ考えていました。一つは、僕の仕事のことを理解してほしい、ということ、そして、もう一つ、旅の仕方を経験してほしい、ということ。前者はフィールドワークの面白さやしんどさについて、後者は貧乏旅行をどうやってやるか、ということ。 残念ながら、この旅が終わって思うのは、たぶんまだ何回か一緒に旅をしたりしなければ両方とも理解できないだろうな…という感じ。今回は「青春18きっぷ」を使ったのですが、下の写真の表情を見てもわかる通り、電車に乗り始めて1時間程度でこんな感じになりました。   1時間ほどで飽きる… 京都駅から最初の目的地の姫路まで新快速で約1時間半。姫路駅から一本道で続く大手前は、天下の名城の名にふさわしい道幅の広い立派な通り。とはいえ、これからの長旅を考えると、おそらく1-2㎞はある通りをブラブラなどは、フィールドワーカーとしては歩きたくなる距離ではあるのですが、同行の貴一朗と連れ合いのことを考えればバス一択…巡回バスも出ており、さすがに国宝廻りだけあり、しっかりインフラが整っているイメージでした。 「白鷺城」という別名をもつ白肌の城壁はとても美しいのですが、城門からかなりの距離。雨上がりの姫路は京都の38度、39度に比べるとずいぶん楽でしたが、長い道のりはなかなかに堪える(きいも連れ合いもまだ余裕)。 城内はかなりの人手。しかもかなりの部分がインバウンド系でした。中に入れる国宝のお城で、新幹線でアクセスがしやすく...

卵っていくらだったっけ?

イメージ
表.卵の相場(東京) 出典:JA全農たまご株式会社 すべてのものが高騰する最近。買い物に行く度にモノの値段が上がっている。最近でいえば、米の値上がりは以上で、1年で倍近くまで上がり、日本に住む人々の家計に大きな影響を与えている。そして、スナック菓子は値段を上げると手が出にくくなると考えたのか、値段を同じにして内容物を減らしている。ポテチなど、最近では45g程度で、最近は10%増とか言っても50g+α程度…なんか一袋一気食いでも罪悪感が薄れたというか、なにかしながらつまんでいると一瞬で消えてしまう。 こんな物価上昇は常に更新されていくので、最近高くなったものが何だったのか、すぐに忘れてしまう。その一つが卵。いつから高くなったかというと、2023年の夏場ころのようです( NHKウェブ20250201 )。原因は鳥インフルエンザにより鶏を大量処分にたことによるもの。それまで10個200円弱(業務スーパーで170円台のこともあった)だった卵が一気に300円に迫ってきた…メディアを巻き込んでの「卵・パニック」、こうやって書いていて思い出すのだけど、もはや200円を切ることなんて全く期待せず、270円くらいならとは思いますが、300円前後が当たり前になっていませんか? ところで、グラフを見て気づくのが、毎年夏場になると卵の値段が上がっていること。気温が高くなると鶏がばててあまり卵を産まなくなる、ということらしい( 朝日新聞「猛暑でニワトリも夏バテ 卵高騰、「エッグショック」超え」 )。これだけ安定供給できるようになった卵のことを考えれば、鶏が卵を産むための最適環境などはよく知られているのだろうし、そのために空調などで電気代がかさむとか、そのあたりのことは創造に易い。 そして、一方でやはり日本は食料品がずいぶん安く設定されていたのではないかという点は我われも認識しておかねばならないでしょう。コメも然りです。しかし、やはり食料は生命をつなぐための必須資源。少なくとも生産者やロジを担当する業者には、ちゃんとペイがあるように、そして、政治は何もせんならできるだけ中間搾取をやめるべき。エンゲル係数が上がって喜んでいた何とか大臣もいましたが、エンゲル係数が上がった状態で食料品が上がったらえらいことになる、というのに気が付かんかな… と最後は悪口みたいになりましたが、もう一度卵に話を戻すと、...