いつもの風景。

出発前日。あれをやり、これをやり、というタスクはもちろんあるのだけど、多くの努力は出来るだけ背負った荷物を軽くするところに向けられる。「荷物」というのはもちろんメタファーで、「出発前にはここまで終わらせてから!」というタスクがその多くを占める。

学会とかイベントは時間が過ぎれば成功だろうが失敗だろうが、自動的に過ぎ去ってしまうのだけど、自分の実績に関しては、公的な〆切がない以上、どこらへんで諦めるか、というあたりで決まる。結局一つ、もう1年以上かかっているタスクを残してしまったのだけど、ほかの〆切がある仕事が一段落ついたので、ちょうど時間ができたパリで仕上げることにした。

時間ができたのは、僕にとっては天の恵みだが、実のところ複雑だ。というのが、ここへきてニジェールの情勢が緊迫してきたためにニジェール行き分が取りやめになり、この間がパリに置き換わった。1月のマリ情勢の悪化で、首都のニアメ以外はほぼ外出禁止になったのだが、3日前に起こった刑務所の襲撃事件により、一気に緊張が高まったことがその理由だ。調査が面白くなってきていたニジェールで仕事ができないのが残念だが、こればかりは仕方なし。出来ることはと言えば、早く収束してくれることを祈るのみだ。

ともあれ、荷造りをし、両替し、という出発前の風景はいつも通り。

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コメント

  1. ちゃんとお片づけして行ってください!
    あちこちに残骸大過ぎ!!!!(怒)

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