投稿

ラベル(ガーナ)が付いた投稿を表示しています

【フィールドワーク2026⑤】ガーナ料理店開拓

イメージ
発見したガーナ料理店 今回は期せずして食べ物の記事ばかりになってしまった… 随分前(2014年3月4日)に ムギラの記事 をアップしました。 モレでムイMoui(米)+グィラGoura(丸)でムギラ。「丸めた米」という意味の料理。おそらくガーナが発祥だと思われますが、ブルキナでもそれほどメジャーではないにせよ、よく食べられています。 調査の合間にKEOOGOの事務所から移動する際に、ちょっとした時間があったので、先にご飯を食べよう、ということになり、たまにいくセネガル料理屋を目指す。混雑するバサワラガ通りを避け、ソムダは未舗装道路を迂回しようとする。そこで目に入ったのが、この看板。 ん?ガーナ料理?? 2人に「あそこ行かん?」ということで、レストランに入ってみることに。 ムギラ(若干小ぶり?) 店内は、大きな駐車場に屋根を付けた、半屋外形式。正面に大きな鍋、その後ろに、ソースが入っていると思われる少し小ぶりな鍋が二つ、飲料が入った冷蔵庫が2台と、まあまあの繁盛店でありそう。結構な街中にあるのに、二人とも、「こんなところがあったのか」と初めての様子。 ともあれ、賞味してみようということで、大きな鍋を除く。おぉ!ムギラじゃないか。懐かしい…なかなか外食で食べられることがないので、これは嬉しい。ソースもグレン(パーム油)とアラシッド(ピーナッツ)の2種類。多分、他にもいろいろあったと思うが、ムギラ好きとしては、ムギラ一択。ソース・グレンは前日食べていたので、今回はアラシッド。 せっかくだから、ヤギ肉を…と思ったら、肉は羊と牛で、ヤギはないという(もしやガーナ人じゃない?)。 ムギラ拡大。 ともあれ、ソースに浸しながらパクリ。米のいい香り、ソースはそれほどくどくなく、味付けも優しめ。若干小さめのボール。オフィスワークが増え、体を使わなくなった都市民の生活に則し、健康志向が浸透してきたワガドゥグならではのムギラなのかも…と考えながらいただきました。 ちなみに、このお店はダガリの女性たちが営んでいることがわかりました。しかも、同じくダガリのソムダの親戚筋とか。一時期ガーナに出稼ぎに行っており、料理はそこで覚えてきたのだそう。西アフリカでも有数の移民送り出し国のブルキナファソ。ワガドゥグが多国籍な料理が比較的そこの原型を留めながら存在するのは、こうした背景もあるのかも、と思った次...

【出版】山田肖子・溝辺泰雄(編)2025『【第2版】ガーナを知るための57章』明石書店

イメージ
  2024年後半のある日。長らくお世話になっている山田先生からメールが来ました。メールの内容は、ガーナの食文化についての執筆依頼。もちろん、山田先生は私がガーナのお隣を専門としていることはよくご存知で、私はもちろん「ガーナには何度か行ったことはありますが、私よりはるかによくご存知の方がいらっしゃるはず…」とお返ししたのですが、「清水さんの文体がいいからぜひとも」とお返事をいただき、そこまで言っていただけるなら!ということで、お受けすることに。 ところが、これからガーナに行くにも、海外調査に行くような研究費は使い切る目途が立っていたため、日本国内で調査をすることにした。その日から、ガーナレストランを探し始めた…というストーリーではなく、その少し前に知己を得た、 比呂啓さん のことや、比呂さんが自費で出された本のことが頭にあって、何となくガーナ料理を実地で勉強する目途は立っていた、というのもお受けしようと思った背景にありました。 ただ、ガーナに行ったのは2014年が最後。しかも国際学会で食べ歩きができたわけでもないし、家庭料理など(今でも)全くわからない。しかし、お引き受けした以上はガーナ料理を勉強せねば、ということで突貫工事を始めたわけです。何軒かのレストランを訪れた中で、 Amaging Grace に照準を定め、集中的に5回ほど伺いました。お店の方は話しかければ、話せるが、向こうから話かけてくれるわけではないので、少しずつ馴らしていくように、3回目にこちらの顔を見て、お店の人がにっこりしたタイミングでちょっと話をしてみる。4回目に30分くらいおしゃべりをして、ようやく聞き取りができるようになる。ある程度原稿が出来上がり、5回目の訪問で足りない情報を聞き取り、おなかも頭もいっぱいで書き上げる…現地で少し食べ歩きたかったし、もう少し聞き取りもしたかった… 書いた後でなんですが、この後、ガーナに行く機会、何度あるかしら。行ったらぜひに食べ歩きをしたいものです。 目次、執筆者等の情報は以下の明石書店さんのウェブサイトからどうぞ。 https://www.akashi.co.jp/book/b670136.html

【出版】藤本武・八塚春奈・桐越仁美(編)2025『食文化からアフリカを知るための65章』明石書店

イメージ
2025年6月2日に『食文化からアフリカを知るための65章』( アマゾン /明石書店)いよいよ出版されます。 2018年末に、その後、籍を置くことになる京都精華大学を会場として行った「 第2回 アフリカ発酵食品文化研究会 」が本書の母体となった、アフリカ食文化研究会(正式な名前ではないですが)で、2023年からは東京外国語大学のアジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究「 アフリカ食文化研究-変貌しつつあるその実像に迫る―(jrp000289) 」という名前で活動をしています。これまでに、この研究会からは、すでにいくつもの論考を発表し(例えば、 『農耕の技術と文化』30号 など)今回の出版にたどり着きました。 私は以下の4章分を分担執筆しました。 第8章 西アフリカ乾燥地の伝統的主食:雑穀で作られる練粥「ト」 第17章 西アフリカに広がる米食文化:セネガル料理の影響と土着の料理との融合 第36章 アフリカの納豆文化:西アフリカの味を決める発酵食品 第46章 チャパローソルガムでつくる地酒(ビール) しかし、これでいよいよ手持ちのネタは玉切れ。なんか新しいネタを考えておかねば… もし、奇特にもこのブログを読まれている方で、ご所望の方がおられましたら、ほんの少しお安くお譲りできると思いますので、ご遠慮なくお申し出ください。

2025年度 今年度やること

すでに4月も過ぎ、GWに差し掛かっていますが、今年度の目標というか、Todoというか、これからこんなん出ますなども。元気に仕事してます、報告です。 【研究】  昨年度いっぱいで自分の科研費が終了。また、分担者としてかかわっていたものもいったん終了しました。残念ながら、萌芽研究しか出せなかった自分の科研費は不採択でしたが、二つの科研費プロジェクトの分担者としてお誘いいただき、研究者としては研究が続けられることになりました。一つは、「 ポスト世俗時代における地域間比較宗教学に向けてー複眼的世界像の構築と分析 」(基盤研究(A)、代表者:伊達聖伸)、もう一つが「 イスラーム教育と世俗の越境・融解:ムスリム側から描く「ポスト世俗 」(基盤(A)、代表者:日下部達哉)です。この二つはそれぞれのテーマに沿った海外調査がメインです。このほか、学内の「個人研究奨励費」というのをいただきましたが、こちらは在日アフリカ人調査に充てる予定にしています。 一応、調査については、こんな感じで目途が立ちました。で、「いっぱい書きます」は宣言しておきます。まず「書きました」は2.5冊ほどあります。いずれも明石書店のエリアスタディーズシリーズですが、『食文化からアフリカを知るための…』『ガーナを知る…』『ブルキナファソを知る…』と寄稿しました。この辺は年度内には必ず出版します。 そして、現在書いているもの、書き出したものです。まず、昨年度までの科研費の成果出版の目途を立てる(原稿を出す)こと、日下部科研の先行プロジェクトの成果発表の原稿(2本)が大きめのお仕事です。このほか、『ブラック・ディアスポラ事典』の編集委員を仰せつかっており、2027年度出版を目指し、打ち合わせを行っているところです。そしてそして、これだけ受けておいて大丈夫か?!ですが、博論、何とか今年度こそ目途を付けます。 【教育面での目標】 昨年度は、グローバルスタディーズ学科が一巡し、無事に1期生が巣立っていきました。我われも授業が一巡し、ベースが固まってきました。今年度は新たな講義資料を作成する必要はないのですが、来年度からの本格的な学部再編を前に、いくつかの準備をせねばなりません。講義科目は、大きくフィールドワーク関連科目、比較社会学、子ども学概論というのを担当していますが、文化人類学の近接科目でもある比較社会学の充実化...

【発表】アフリカ学会第61回学術大会@京都大学 フォーラムフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」

イメージ
  5月17日、18日に開催されるアフリカ学会で発表します。大体毎年発表していますが、今年度は、松本尚之さん(横浜国大)を筆頭としたフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」の発表者として登壇します。 在日アフリカ人研究は和崎先生が切り拓き、和崎先生らがこの研究領域をはじめてから、その環境や動態は大きく変化してきました。こうした現状を踏まえ、改めて発展的に展開していこうとする試みです。 プログラムは以下の通りです。 ++++++++ F-07 在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大 企画代表者:松本尚之 (1)松本尚之(横浜国立大)「趣旨説明:変動する在日アフリカ人コミュニティーナイジェリア出身者の事例から」 (2)清水貴夫(京都精華大)「宗教的な結節点をつくる 在日セネガル人コミュニティの新たな展開」 (3)若林チヒロ(埼玉県立大)「在日ガーナ人と第2世代の動態ー多様化するライフコース」 (4)菅野淑(愛知淑徳大)「在日セネガル人ミュージシャンの動態」 (5)和崎春日(中部大)「在アジアアフリカ人の空間的伸長と時間的増深をささえる自己規定と社会原理」 コメント(プログラムには出ていません):鈴木裕之(国士舘大学)、小川さやか(立命館大学) 討論 +++++++++

CAACCS(アフリカ・アジア現代文化研究センター)企画展「アフリカ・アジアへの誘い」(1月25日~2月16日)

イメージ
着々と準備が進みました 本日から約1カ月間、京都精華大学情報館において、「 アフリカ・アジアへの誘い 」展を行っています。お申込み等、必要ありませんので、お散歩がてらいらしてください。 この展示は、本学のアフリカ・アジア現代文化研究センターのメンバーの研究の紹介、各地の食文化の写真の展示、また、少しモノもおいています。それほど大きなものではありませんが、なかなか見ごたえがあると思います。 いらっしゃる際はどうぞひと言お声がけを。研究室でコーヒーを淹れてお迎えしたいと思います。

【日本のアフリカン・レストラン】④「Amaging Grace」@草加(ガーナ料理)

イメージ
日本のアフリカン・レストラン3軒目。 Amaging Grace @草加市です。こちらも前回のセブンスターと同じく比呂さんのご紹介なのですが、今回は比呂さんとご友人方ともご一緒させていただきました。ちなみに、比呂さんは Ethnic Neighborhood というYoutubeチャンネルを作られています。 東武スカイツリーライン新田駅から徒歩5分ほどのところにあるAmaging Grace。店内には、テーブル席が4つほど。我われ3名が到着した時には、まだ誰もおらず来店1号。 メニューを眺める。いわゆるガーナの定番料理が並んでいるのですが(これがガーナ人が喰いたくなるやつという理解ができた)、とりあえず、食べたことのないものを少しずついただきましょう、ということで、トゥオザーフィ(TZ)とワチェ、ケンケを注文。 ケンケ ケンケは何度かのガーナ滞在の時にも食べましたが、改めて食べてみて、ドンクヌであることを再確認。ベナン、ブルキナと食べ方もほぼ一緒。ブルキナ民としては、魚が大きいのが違和感(うらやましい)ですが、やっぱり海魚が合うのですね。旨いです。ちなみに、ケンケは2階のガーナ食材店で買っていきました(500円!)。 ワチェ(スパゲティの下) 比呂さんの Ethnic Neighborhood でも紹介されています。比呂さんからは、赤飯みたい…と聞いていて、おそらく ベンガ のことだろうと思っていましたが、ビンゴでした。豆も2階のショップで売っていましたが、ササゲですね。ほかのウェブサイト(大体自分が行ったところの名物料理的な書き方ですが、一様に北部(タマレとかワとか)ということも書いてあった)にも、書かれているように北側でよく食べられる、ということは、ブルキナなどとの繋がりあり、と見て、同じものと思っています。 正直なところ、これは旨かった…シトと呼ばれるペーストがあるのですが、これがつくだけでかなりいろんなものが食べられるのですが、これとゆで卵がついて、豪華な感じのするベンガでした。これ、ブルキナに持って行ったら売れると思うのですが。 TZトゥオザーフィ そして、トゥオザーフィ。これも念願でした。これは「ト」ですね。トは何回もこのブログに書いていますので、以下の記事をご参照ください。 https://cacaochemise.blogspot.com/2014/...

【日本のアフリカン・レストラン】③「Seven star international」@草加(ガーナ料理)

イメージ
入口写真 埼玉県草加市。この街にアフリカ料理店が5店舗ほどあると言われている。少し前に「ぐるなび」で「アフリカ料理」と検索してGoogle Mapに落とし込んでみたことがあるのだが、都内のよく知られたレストランを除けば、かなりの部分が埼玉県に存在している。ちなみに、関西には非常に少なく、京都に至っては、伏見区に一軒、タンザニア料理店がある程度。とにかく、アクセスしにくい。 今回は、埼玉県東松山市で開かれたセネガルコミュニティの月例Dahiraに参加したのち、草加に移動、ここのところ仲良くさせていただいている比呂さんに教えていただいた Sevenstar international へ。  店内は、カウンター6席ほど、4人掛けのテーブル席が5つほど。カウンター横には、アフリカの食材が積まれている。 この日、僕が店に着いたのが19:30ころ。すでにテーブル席は満席、カウンターには2人の女性が大声で談笑しており、その隣に食事をしている男性がいた。すべてアフリカ系の人たち。全てのテーブルに料理が出されており、客はいるが、店員の男性(おそらく店長)はそれほど忙しそうではない。カウンターの隙間から見えるキッチンには、3名の女性が見える。調理を担当しているのだろう。 店長と思われる男性に、メニューを聞くが、心は決まっている。久しぶりのガーナ料理ということもあり、ここは定番のライト・スープ…頼んではみたものの、実はその直前にセネガルコミュニティでチェブ・ギナールをいただいてきている。ちゃんと喰えるのか… 着丼(?)。 フフーは大人のこぶし二つ分くらいのかなりの大振り(ガーナの通常サイズ)。そしてライト・スープには、臓物と肉がゴロゴロしている。日本基準だと2人前は軽くある。フフーはヤムパウダーっぽい味がしたが、ライト・スープはなかなか(と言っても、それほど味の規準があるわけではないのだが…)。それでも、遠い記憶で、スープを口に運んだ瞬間に汗が噴き出したライト・スープを思い起こすと、若干日本向けか。店は完全にガーナ人向けだが。ともあれ、節度のある辛さ、といったところ。 移動からの調査、夕飯2食目、と言ったところで、テンションが上がりきらず、店長氏に話がほとんど聞けなかったが、とりあえずガーナ料理を思い出す、という最低限のミッションは完了。