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日本アフリカ学会 第63回学術大会@名古屋大学

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  今年も日本アフリカ学会の学術大会で発表してきました。 これまで、できるだけ調査した新しい資料を提供しようと、いろんなテーマで発表してきましたが、今回は前回のブルキナファソのライシテ研究との連続性を考え、中間集団としてのイスラーム系の「信仰NGO」についての発表をしました。発表要旨は以下の通りです。 「イスラーム系「信仰NGO」による国内避難民支援:ワガドゥグ第9区の事例より」 まあ、発表など、アブストラクトの通りにはいかないもので、データを整理したり、新しい文献を読んだりしてしまうと、未来予想図からはずいぶんとずれが出てしまう。今回の場合、「信仰NGO」という概念自体が問題となった。先行研究にも、特に疑うことなく、「組織」としてのNGOが描かれているが、実際に制度に則ったNGOなどほとんどない。実際に調査してみると、より緩やかな町内の互助会のような、そんなイメージ。NGOにカッコを付けて逃げ場を作っておいて正解で、この枠組みをどうするか、ということは今後の課題とした。 しかし、全体的には、ちょいと酷い発表過ぎた。調査でもう少しまとまった資料が集まるかと思っていたら、思いのほか不調(そもそも2週間という短期ではアポイントをとるところまでが精一杯…)で、データが薄すぎる。そして、発表当日にいまさら気が付いたのだけど、宗教社会学を注視しすぎた挙句、難民研究がノーマークという失態…ゼミがあったら指摘してもらえたのに…という泣き言ばかりが頭をよぎる。 とりあえず発表まではこぎつけたものの、反省ばかりの今回の発表。来年はおそらくオープンキャンパスが重なって参加叶わないのだけど、どこかの機会にしっかりリベンジしていきたい。

TICAD・アフリカ学会:産官学とは言いますが…

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  5月17日、18日の両日に開催されたアフリカ学会が終了。先日ブログでも紹介したように、和崎先生らと共に フォーラム(分科会) を組織し、会期中はこのメンバーとひたすらにディスカッションをし、非常に濃厚な時間を過ごしました。 いろんなところで言っているので、このブログのどこかにも書いたのではないかと思いますが、TICADが行われる年の学会くらいは、TICAD、学会が連動してもいいのではないかと思います。結局行けなかったのですが、公開シンポが「社会実装」を謳っているのであれば、意図的にシカトか?!と思ってしまう…TICAD「東京国際アフリカ開発会議」の「開発」が経済のみならず、相互の文化・技術交流なども含みこむのであれば、アフリカ学会は非常に象徴的な学会のはずですし、学際研究としての地域研究は多様で複合的な視点からアフリカを分析していて、間違いなく重要な知見が数多くあるはず…TICADが始まって約30年間、両者は一度もオフィシャルに協働したことはなく(私も何度か「サイドイベント」を組織したことがあります)、これは政府・行政は学術に目を向けてこなかった、ということの証左ではないでしょうか。逆に、学問の独立性はともあれ、学会自体が「社会実装」(最近この言葉があまり聞かれなくなったような気がしますが…)を本気で考えているのか、という辺りも疑問。 国威発揚のために、積極的に働きかけるべきとは毛頭思いませんが、日本のアフリカ研究は、世界的に長い歴史と多くの業績を残している学会です。学会員も1000人ほどおり、地域研究学会としては、異例という話も聞いたことがあります。とある知人が「発表もせずに、知識の搾取ばかりですいません」などとおっしゃっていましたが、「知識の搾取」でもよいので、政府・行政の方は一度見に来るべきだと思いますし、それなりの専門知識をベースにして政策を積み上げるべきだと思います。そして、「産」も然り。きっと、ビジネスのタネや人材が多く眠っているはず。そして、長い目で見て、こういう学会に時間もお金も投資すべきではないかと思います。 そんなわけで、TICADの度に恒例となるつぶやきですが…

【発表】アフリカ学会第61回学術大会@京都大学 フォーラムフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」

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  5月17日、18日に開催されるアフリカ学会で発表します。大体毎年発表していますが、今年度は、松本尚之さん(横浜国大)を筆頭としたフォーラム「在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大」の発表者として登壇します。 在日アフリカ人研究は和崎先生が切り拓き、和崎先生らがこの研究領域をはじめてから、その環境や動態は大きく変化してきました。こうした現状を踏まえ、改めて発展的に展開していこうとする試みです。 プログラムは以下の通りです。 ++++++++ F-07 在日アフリカ人コミュニティの動態:時間的拡大と空間的拡大 企画代表者:松本尚之 (1)松本尚之(横浜国立大)「趣旨説明:変動する在日アフリカ人コミュニティーナイジェリア出身者の事例から」 (2)清水貴夫(京都精華大)「宗教的な結節点をつくる 在日セネガル人コミュニティの新たな展開」 (3)若林チヒロ(埼玉県立大)「在日ガーナ人と第2世代の動態ー多様化するライフコース」 (4)菅野淑(愛知淑徳大)「在日セネガル人ミュージシャンの動態」 (5)和崎春日(中部大)「在アジアアフリカ人の空間的伸長と時間的増深をささえる自己規定と社会原理」 コメント(プログラムには出ていません):鈴木裕之(国士舘大学)、小川さやか(立命館大学) 討論 +++++++++

科学研究費「西アフリカのライシテと宗教性の連続性の文化人類学的研究」(基盤B/21H00651)② 学会報告(2023年度)

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  2023年5月に千葉で行われた日本アフリカ学会第60回学術大会で本科研研究の進捗を発表しました。昨年の学会では、科研費の中間発表を行いました。「西アフリカのライシテ研究の可能性と課題」と題し、科研費のメンバーの 和崎春日先生 、 ウスビ・サコ先生 、 伊東未来先生 、 阿毛香絵先生 と私の5名でフォーラムを組みました。 【本フォーラムの趣旨】   本フォーラムでは、科研費「現代西アフリカにおけるライシテと宗教性の連続性の文化人類学的研究」(21H00651/代表者:清水貴夫)の途中経過を提示し、本課題の妥当性や方向性、新たな視点を募り、本研究の進捗を発展的に検証することを目的とする。この研究課題の対象となる西アフリカは、ここ10 年ほどの間に多発したイスラーム過激派のものとされるテロ、社会保障を補完する信仰NGO、私学として国家が正式に認可する初等中等教育と言った、公共空間における宗教組織の存在が前景化し、その影響は到底無視できるものではなくなった。 これらは、政治―宗教、公共空間―宗教、宗教-社会福祉と言った、様々な関係性の中に重層的に観察できる問題群であり、これらを束ねる概念として「ライシテ」に着目し、こうした関係をどのように捉えるべきか、という点に着目した本研究の問題意識である。さらに突き詰めれば、西アフリカにおいて考えられるラ イシテの概念は、必ずしもフランス的なライシテ概念には収まらないということであり、 西アフリカ的な宗教と公共空間、政治の関係性を、公共空間―宗教性―日常―政治の連続性にあるという点にある。 本フォーラムでは、いわば「西アフリカ的なライシテ」を検討することの可能性と課題を提示し、フロアと議論したい。ライシテ概念とは、共和政体としてのフランス近代国家の成立を裏付けた、宗教性から自律した世俗性を定めた近代国家の成立条件である。旧フランス領アフリカは、1960 年 前後の独立に際し、その憲法に、フランスに倣いライシテの原則を書き込んだ。しかし、ライシテが生まれたフランスでもその綻びはさらに顕在化し、宗教と世俗社会の間のアプリオリとなっている。いわんや、外来の概念として「上から」課せられた西アフリカにおけるライシテは、この地域の社会形成の上で上滑りしてきており、こうした現象は、様々な政治・社会問題において散見される。その都度...

【学会発表】フォーラム:西アフリカのライシテ研究の可能性と課題(科研費(21H00651)研究成果)

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  また過去記事になりますが、2023年5月13日、14日にコロナ禍後はじめての対面でのアフリカ学会が幕張で開催されました。懇親会こそなかったですが、久しぶりに多くの方のお顔が見られ、また、この間の研究発表に接することができたのは僥倖でした。 さて、今回は、「西アフリカのライシテ研究の可能性と課題」というタイトルでフォーラム(集団発表)を組みました。メンバーは、私が代表者を務める科研費(「現代西アフリカにおけるライシテと宗教性の連続性の文化人類学的研究」(基盤B))の分担者の和崎春日先生(京都精華大学)、ウスビサコ先生(京都精華大学)、伊東未来先生(西南学院大学)、阿毛香絵先生(京都大学)と私の計5名。私たちの研究視座をアフリカ研究者はどのように見るのか、という点を確認し、次の議論につなげていくことを企図しました。 おそらく100人ほどのオーディエンスに恵まれ、お歴々からいくつかの大変重要な指摘をいただく。二つ紹介しておけば、ライシテの発話者とは誰なのか?(市民とはだれか、という問いを私なりに解釈)、もう一つは、ライシテと言うタームを使う意味とはなにか?ということ。その後、メンバーと改めてシェアし、この後の研究の展開を検討することにしました。 学会発表のアブストラクトは こちら(研究発表要旨集) からどうぞ。 そういえば、この科研費についての記事を挙げていませんでしたので、この次に科研費についての記事を挙げたいと思います。

第3回地球研サニテーションプロジェクト-高知大拠点プロジェクト合同勉強会

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事後報告になりますが、こんな研究会で発表してきました。アフリカに関わりつつも、SDGsとか、TICADとか、世の中の大きな流れについてはあんまりちゃんと勉強したことがない。むろん、しゃべることもそれほどなくて、こういうテーマ設定はとても緊張してしまう。 発表しようと思っていたのは、トイレの要不要の議論を既成事実化したSDGs事態を疑うことも我々研究者の仕事です、という話を展開することだった。先日のカメルーン調査の事例とブルキナファソの事例を使うのだけど、伝統主義に陥らないように気を付けた。裏テーマとしては、「SDGsの達成」は絶対的なものではない、踊らされすぎるな、というメッセージを込めたつもりだが、どうだっただろうか。 この辺は、若干斜に構えた、あまのじゃくなメッセージに見えるかもしれないが、これはずっと思っていることで、「誰一人とりのこさない」という実現不可能な理念を掲げているのに、教育の面では、「近代的」/西欧型の教育システム以外は一顧だにしない。マラブーやタリベは、その存在を認められず、ものすごい数のムスリムがその枠外に追いやられている。「誰一人とりのこさない」が多様性を尊重して、すべてを取り込むという理想なら関心もするが(実際はそうなのだが)、実はともなっていない。 今回の発表に際して論文を少し読んだのだけど、SDGsに至り、また、その先にどのようなことが考えられているのかを知ることができたのは、とても勉強になったし、もちろん、産学連携のプロジェクトをどのようにSDGsに絡めて考えるのか、とか、SDGsを踏まえたプロジェクト評価と設計といった、普段なかなか話せないテーマのディスカッションもとても興味深いものだった。 そして、地方開催のお楽しみ、ご当地グルメも秀逸だった。 にほんブログ村 アフリカ(海外生活・情報)ランキング

SOSTierra@Universitat Politecnica de Valencia-2

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中央市場 発表翌日の9月15日。同行していた小林先生とともに午前中を街の散策にあてることにする。最近の大学やらの風潮から、出張中は100%業務に充てるべき、というような雰囲気を醸し出しているけど、少し街を見て回る、文化歴史の資料に触れる、というのはそこそこ大切で、今回などは建築学の専門家と回ったら、間違いなくいろんな勉強になる。だから、これも仕事。何と言われようとも(笑)。 この日は、バレンシアの旧市街に。まずは、家庭内平和を守るためにお土産を買いがてら、中央市場から。僕はブルキナファソの市場以外では、フランスあたりしか知らないけど、こんなに明るくて、観光とここに住む人たちが旨く混ざり合っている市場は見たことがない。何を買ったかは、まあ、あの例のやつで、連れ合いにはまずまずの評判で、家庭平和には大いに寄与したということで、一つ言い訳が立った。 La Lonja de la seda 二人ともまったく勉強していなかったので、行くあてもなく、少し歩いていると、威容をたたえる建物、なんか入れそうな雰囲気だったので、「ここ入ってみますか」ということで建物の中に。今、少し調べたら、La Lonja de la sedaという建物で、もともと絹の商館だったところらしい。スペインと言えば、大航海時代の主役。中国あたりから、大量の絹などの商品がこのあたりに出回っていたのだろう。床の大理石や細部にわたる装飾は今でもピカピカで(ものすごくちゃんと手入れしているのだろう)、チャペルにもなっていたというホールは天井まで10mほどありそう。 La Lonja de la Seda これがホールなのだけど、この柱。質実剛健なゴシック様式から、より複雑なバロック様式へのトレンドの変化の中で、こうした柱の形が生まれてきたのではないか、というのが小林先生の解説。まっすぐな柱ではなくて、グニッと巻いてやる。でも、この柱、継ぎ目が見えるけど、輪切りにしてぴったり合うように、石を削っているのが分かる。その瞬間、とんでもない時間と労力がかかり、さらに、ものすごく複雑な技術がそこにあることに驚く。 La Lonja de la Seda これがメインのホール。打ちっぱなしの白い白壁をスクリーンにして、解説のビデオが流れている。スペイン語にて、よくわからん...

SOSTierra@Universitat Politecnica de Valencia-1

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今週はスペインのバレンシアのバレンシア専修大学で行われたSOSTierraという国際会議に小林広英先生と参加しました。 スペインは2004年以来2度目の訪問で、バレンシアは初めて。ドタバタで出発したため、オレンジとパエリアしかイメージがない状態での滞在でした。 今回の会議は、各年で行われる「土造りの建造物の保存についての国際会議」で、アカデミックなものから、アクションが伴ったものまでが含まれています。そして、国連も関わっているので、さて、どんな格式ばったものかと思いきや… フルペーパーがこんな本になりました まあ、この会議の参加するまでは紆余曲折でした。かなり消耗しました。 まずこの会議に応募を決めたのは、昨年の後半のこと。ちょうど年末にパリでこの話題で発表させていただいていたので、英語の資料は作ってあったものの、最初のアブストラクトで「英語がプア」という評価。かなり凹んだものの、英文校閲に出すなどしてなんとか通過。その後のフルペーパーもかなり査読がきつく、あきらめかけたこともありました。 しかし4月に何とか通過の通知をいただき、さて今度は渡航費の工面。ほぼ確実に当たると思っていた助成金に落ち、京都精華大学のウスビ・サコ先生から研究費をいただき、何とか参加できることになりました。 しかし、3泊5日の超強行スケジュール(先週あたままでブルキナにいたのですよ)… 現在途中のフランクフルトでこれを書いていますが、なんか頭がボーっとしています。 なんと、最優秀発表・論文賞!!  しかし、そんなこんなで道のりは険しいものでしたし、自分の発表は時間オーバーという、とんでもな感じでしたが、小林先生のプレゼンがこんな賞をいただきました。「ビギナーズラック」などと謙遜されていましたが、僕のアウトローな発表はともあれ、唯一、フィールドの知を体系化した、また、これまでの研究蓄積の上に立ったそれは重厚で見事 な発表でした。僕がセカンドにいるのは、フィールドの調整の功績のためで、本当にうまく活かしていただけたました。 受賞者2人とサコ先生 そして3人でパシャリ。 2.5日の短い滞在でしたが、スペインにも新たな友人ができ、また新たな世界が広がった気がします。 人類学にも「建築人類学」という領域があり、数は少ないで...

[フォーラム]「サバンナの住まい‐ブルキナファソ・カッセーナの『伝統』と変容」(第53回日本アフリカ学会学術大会@日大生物資源学部、20160604‐0605)

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さて、次の発表予定です。今度は、アフリカ学会です。一昨年が「アフリカ子ども学」の分科会、昨年が自分のストリート・チルドレン研究、そして今年はカッセーナの家屋研究の発表…他のところでは何度か発表してきましたが、アフリカ学会では今までと少し違う毛色になります。 メンバーはいつもの、小林広英先生+伊東未来さん+中尾世治さんに、中京大学にご所属で、元リトルワールドの学芸員、亀井哲也先生にコメンテーターに加わっていただくことになりました。 今回の問題は、と言ってもいつものアフリカ学会での問題なのですが、時間が短いこと。一人、約12分マックスでの調整となりますから、いつも40分くらいでやっていたものをかなり削り込んで整えないといけません。 そして、この分科会の2コマ後に、川田順造御大のご発表があり、おそらくは、そして願わくば、覗きにきていただけるのではないでしょうか。メチャクチャ怒られるかもしれませんし、エンカレッジしていただけるかもしれませんし、そもそもいらっしゃらないかもしれませんが、先達のコメントは貴重であることは間違いなく、不安と楽しみがまじりあっています。 一応、私のパートは以下のような内容です。 プログラムなどは、 こちら 。 [ フォーラムの趣旨 ] 本フォーラムでは、ブルキナファソ南部からガーナ北部に分布するカッセーナ Kasena の「伝統的」屋敷・ソンゴ( Songo )の現在の状況を報告し、野外民族学博物館リトルワールド( 1983 年開館、愛知県犬山市)に移築された際の調査と比較することを目的とする。 カッセーナの家屋は、ブルキナファソを象徴する「伝統文化」として、重要な観光資源と位置づけられているものの、近年、ほとんどその姿を見ることはなくなった。本フォーラムで紹介するのは、ナホリ( Nahori )県ラングェロ( Langouerou )村の村長のソンゴの事例だが、 30 数年前にリトルワールドへのソンゴの移築の際して行われた、川田順造氏ら事前調査の対象となったと推定される家屋も多くがトタン屋根となり、「伝統的」家屋の多くは崩壊していた。こうした、現在のカッセーナの状況を踏まえつつ、本フォーラムは以下のような構成をとり、カッセーナの家屋をめぐる「伝統」と変容に関して報告する。 清水発表:「 ...

Beyond the “North-South”: New territorialities between Africa and Asia

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普段アフリカにしか行かないと、パリくらいはすぐそこのようなイメージを持ってしまう。しかし、今回は、あの痛ましい(双方にとって)同時多発テロ、トルコとロシアのいざこざの影響で予定を立てるのに一苦労。そして、海外滞在としては、おそらく最短記録。 今日の夕方から6日までパリに行ってまいります。参加するのは、以下のシンポジウム。 たっぷり仕事を持ち込みます… Beyond the “North-South”: New territorialities between Africa and Asia Kick-off meeting of the program PSL : Comprendre les relations Afrique-Asie : espace transversal de recherches et d'enseignement (CRAA-ETRE) (2015-2017) In collaboration with the research program PR6 of the Fondation France-Japon de l’EHESS : New territorialities between Asia and Africa (NTAA) (2014-2016) December 2nd-3th, 2015, Paris 190 Avenue de France, 75013, Paris, France Over the last two decades, relations between Africa and Asia have been increasing, starting with the significant increase of trade between the two regions and the investments of Asian countries across the African continent. Economic relations play an important role. But there are many other factors to these new African-Asian relations. ...

第52回アフリカ学会@犬山国際観光センター 2015年5月23日-24日

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少し気が早いですが…と言いたいところ(もっと時間が欲しい)ですが、 5月23日、24日にアフリカ学会 が開かれます。2年ぶりくらいのアフリカ学会での発表です。 科研費(若手B)で2度に渡って行ったブルキナファソでのストリート・チルドレンの統計調査の結果報告をします。人類学を専門としている研究者が統計調査のデータのみで発表するというのは少々チャレンジングな気がするのですが、こうした統計調査のリタレシーを高めるためにも、いい発表になるのではないかと思っています。 アブストラクトはそろそろ公開されるはずですが、こちらに一足早くアップします。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ブルキナファソにおけるストリート・チルドレンの季節移動に関する一考察 -2 度の統計調査より - 清水 貴夫 総合地球環境学研究所 Street-children’s seasonal mobility in Burkina Faso: From the results of statistic researches Takao SHIMIZU Research Institute for Humanity and Nature ブルキナファソにおけるストリート・チルドレンの統計調査は、いくつかの NGO を中心として 2002 年( enda )、 2006 年 (UNICEF) 、 2009 年 (KEOOGO) の 3 回にわたって行われた。その数は、 2009 年の調査時にブルキナファソの首都ワガドゥグ市に約 2,100 人が存在するとされている。これらの調査で明らかになったのは、この他にストリート・チルドレンの総数や民族構成、宗教構成などのデータであり、約 2,100 人のストリート・チルドレンの一連の特性が浮かび上がらせている。一方で、こうした数量的データ以外にも、日常的に子どもたちに接する NGO 職員の経験的に見出された特徴もある。それは、子どもたちの高い移動性であり、その移動性の一つの説明原理として挙げられるのは、村落部が繁忙期となる播種期( 5 月~ 6 月)から収穫期( 10 月~ 11 月)には子どもたちが村落部に帰り、...

第15回アフリカ教育研究フォーラム 発表要旨

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先日アップした「アフリカ教育研究フォーラム」@広島のアブストラクト。まだ正式に要旨集は出ていませんが、まあ自分の分だけなので。 最後の段落が取ってつけた感じがしてしまうのですが、まあ、まだまとまってないと言うこと。今回は、主に文献研究で問題点の洗い出しをすることが目的なので、当日まで粘ってできるだけクリアな問題意識を作っていくことにする。 金曜日、日曜日と今回使えそうな文献を集めたけど、思いのほかたくさんあって、逆にびっくり。少し読み直したりしたら、(簡単には目を通しているはずなのに)知らなかった箇所も多かった。研究と言うのは、こういうことの繰り返し。そして、できるだけ多く人様の目に触れるような、少し緊張感をもたねばならないところで発表することも大切。そのたびに資料や自分の知識を精査していくことで自分の研究も研ぎ澄まされていく…というごくごく当たり前のことを再認識したのでした。 今回は、アフリカの宗教(イスラーム)学校を「ライシテ」の話から切り込めるようにすることが目標。今まで、なんとなく、フィールドワークで得られた生活の中の伝統教育の重要性を語ってきたけど、こういう国民国家や共和制と宗教という関係性をなしには、どうも議論がぼんやりしてしまう。この辺を少しクリアに語れるようになりたいと思っています。 ******************************************************************************** 「 西アフリカ・イスラーム圏におけるフランコ・アラブ学校についての予備的考察」 西アフリカは内陸部を中心として、 19 世紀のフルベのジハードが起こった時代に広くイスラーム化が完了し、現在に至るまでイスラームの宗教的な存在感は諸社会に高まりを見せている。発表者はこれまでの発表において、西アフリカにおいてインフォーマルな教育機関としての役割を担ったクルアーン学校の伝統教育的諸相や村落部における社会生活に埋め込まれた様子を明らかにしてきた( [ 第 11 回~第 14 回 ] AERF 発表資料参照)。一方でこれらの地域の国家レベルに目を向けると、西アフリカ諸国家がフランスを模した「建前上」の共和制をとっている。共和制をとることは、すなわち、ライシテ [1] ) を原則とすることは、教育制...

第15回アフリカ教育研究フォーラム@広島大学

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(https://sites.google.com/site/aerf1960/home) またこちらのフォーラムで発表します。まだHPにはアップされていませんが、日程は4月10日(金)、11日(土)で、場所は広島大学。 学会は、初日の一番最初のコマがいいのです。発表が終わってしまえば、ほかの発表も集中できるし、懇親会もたっぷり楽しめるので。今回はその一番最初のコマで割とテンションがあがります。 発表タイトルは「西アフリカ・イスラーム圏におけるフランコ・アラブ学校についての予備的考察」で、短めの10分発表です。 アブストラクトが明後日締め切り。まだ読もうと思っていた資料の読み込みをしていないので、これから急いでやります。また学会直前にアップしましょう。 にほんブログ村

リトルワールドカレッジ【2015年3月21日】

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昨日調査から無事に帰還しました。いつものごとく時差ぼけが激しいですが、なんとか昼寝で乗り切りました。 来る3月15日に犬山にあるリトルワールドでカセーナの家屋のことについて話します。 2012年にも一度 この講座 でお話させていただいたことがありますが、そのときはほとんど資料もなく、モシの話をしたのですが、今回は正々堂々とカセーナの話一本で行きます。残念ながら一般公開でなく、年間パスを持っている方のみの限定です。前8回、それぞれの地域の専門家によるなかなか贅沢なセミナーです。 イエがどのように作られるか、また、何が変化したのか、ということをお話したいと思っています。 にほんブログ村

14th アフリカ教育研究フォーラム要旨

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10月24日、25日に地球研で開催された発表の要旨。都合により、データは抜きましたが、全文を掲載します。このネタで二つ発表したし、論文にしないと。どこに投稿しようか… ワガドゥグにおける「ストリート・チルドレン」の統計調査・調査結果報告 Result of statistic research of “Street-children” on Ouagadougou 清水 貴夫 (総合地球環境学研究所)  本発表の目的は、 2014 年 3 月と 7 月にワガドゥグ市(ブルキナファソ)で行ったストリート・チルドレン総数および季節変動に関する統計調査の結果の一部を公表することである。本調査は科研費「西アフリカのクルアーン学校とタリベの動態と生活戦略に関する文化人類学的研究」(若手( B ) 25770312 代表者:清水貴夫)の成果の一部である。  本研究のきっかけとなったのは、発表者が 2009 年の調査中に出会った 18 歳の少年、アルザック君が乾季にストリートで過ごし、雨季になると実家のある村落に戻るという、いわば出稼ぎのような生活パターンについての知見を得た時のことである。その後の調査の過程で、多くの NGO の職員は、こうした事例は珍しいものでなく、多くの少年がストリートと村落を往来していると述べる。 NGO の発言が正しいものであるならば、この現象は特に次の 3 つの点において興味深く、この調査において明らかにしようと考えた。 ①     雨季と乾季でストリート・チルドレンの総数がどのように変遷するかを明らかにする ②     ストリート・チルドレンは家族関係の悪化や児童労働の問題と関連付けて語られるが、こうした言説を再検討する ③     2009 年以来行われていない、ストリート・チルドレンの統計調査を行う  調査は 2014 年 3 月 5 日(乾季)、 7 月 28 日(雨季)に行われた。調査地は NGO がこれまでの活動の中で特定した 5 か所で、 2009 年の調査の際も同じエリアで行われた。調査はワガドゥグ市内で活動を行う約 10 の団体のスタッフ約 30 名により、夜 21 時半より 5...