SOSTierra@Universitat Politecnica de Valencia-2
中央市場 |
この日は、バレンシアの旧市街に。まずは、家庭内平和を守るためにお土産を買いがてら、中央市場から。僕はブルキナファソの市場以外では、フランスあたりしか知らないけど、こんなに明るくて、観光とここに住む人たちが旨く混ざり合っている市場は見たことがない。何を買ったかは、まあ、あの例のやつで、連れ合いにはまずまずの評判で、家庭平和には大いに寄与したということで、一つ言い訳が立った。
二人ともまったく勉強していなかったので、行くあてもなく、少し歩いていると、威容をたたえる建物、なんか入れそうな雰囲気だったので、「ここ入ってみますか」ということで建物の中に。今、少し調べたら、La Lonja de la sedaという建物で、もともと絹の商館だったところらしい。スペインと言えば、大航海時代の主役。中国あたりから、大量の絹などの商品がこのあたりに出回っていたのだろう。床の大理石や細部にわたる装飾は今でもピカピカで(ものすごくちゃんと手入れしているのだろう)、チャペルにもなっていたというホールは天井まで10mほどありそう。
これがホールなのだけど、この柱。質実剛健なゴシック様式から、より複雑なバロック様式へのトレンドの変化の中で、こうした柱の形が生まれてきたのではないか、というのが小林先生の解説。まっすぐな柱ではなくて、グニッと巻いてやる。でも、この柱、継ぎ目が見えるけど、輪切りにしてぴったり合うように、石を削っているのが分かる。その瞬間、とんでもない時間と労力がかかり、さらに、ものすごく複雑な技術がそこにあることに驚く。
これがメインのホール。打ちっぱなしの白い白壁をスクリーンにして、解説のビデオが流れている。スペイン語にて、よくわからんかったですが。
そして、2階に上ると、天井にはこんな装飾。金をふんだんに使った、天井には、ドラゴンや実在しないアイコンがちりばめられている。おそらくイスラームの文化ではなく、中国や東洋の文化がそこにはあるのではないか。先ほどの大航海時代に作られたものだとすると、割と説得力のある話ではないだろうか。まさに文化接触の跡だと考えると、当時の光景が迫ってくるようでわくわくする。
そしてもう一か所、大聖堂を訪れた。お世話になった先生から、「ここは行くべし」と言われたところだ。
この大聖堂はバレンシアの旧市街の中でもメインの観光スポット。確か、朝9時過ぎくらいに着いたのだけど、すでに結構な人。
この大聖堂は、もともとモスクのあったところに13世紀に建設が始まる。現在の形になるのが18世紀とのことなので、実に500年ほどの時間がかけられている。この話を聞いて、サグラダファミリアを想像してしまうのだけど、こんな風に何世代もかけて一つの建築を完成させていく、というのはスペインならではでないだろうか?
思い出すのが「レコンキスタ」。711年にウマイヤ朝がジブラルタル海峡を超え、当時イベリア半島を支配していた西ゴート王国をピレネー山脈まで追い詰めるが、その後1492年までかけてイスラーム勢力を押し返す動きのこと。世界史で習ったけど、もちろん、これは付け焼刃。
この聖堂は12世紀ころに原型ができそこから次第に建て増していったものだろう、というのが小林先生の談。実際にゴシック、ロマネスク、ルネッサンス、バロック、ネオクラッシックという様式が混ざっていると言われる。そして、今初めて知ったのだけど、最後の晩餐の「聖杯」(だとされているもの。科学的に検証されているらしい。)が展示されている。Travel.jpのサイトを見たら、確かに現物を見たけど、スペイン語の解説のため、何のことやらさっぱりわからず、「ふーん」くらいで。写真撮っておけばよかったと後悔…
この写真の白い垂れ幕のある当たりから先がバロック様式。礼拝堂のシンプルな直線的な様式の先には、豪華絢爛な絵画、建物も非常に趣向がこらされている。
こんな感じ。
この大聖堂は、もともと聖人の墓地の上に建てられた、聖廟としての一面も持つ。展示で面白かったのは、地下に階段が伸びていて、聖人の遺骨も見ることができる。考古学的な研究もしっかりなされているようで本当に見応えがある。
観光のなんたるや、なかなか難しいけど、ここまで本気で研究の進んでいるサイトは見ていても、実に充実感を伴う。しかし、思ったのは、やっぱり行く前にガイドブックくらいは勉強しておくべき、ということ。La lonja de la sedaにしても、大聖堂にしても、世界遺産登録されているわけだし、なんかしら見るべきものはちゃんと見られるように準備しておくべきでした。また行く機会があればいいのだけど…
retrip(https://retrip.jp/articles/18818/)、Travel.jp (http://guide.travel.co.jp/article/7090/)を参考にさせていただきました。
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La Lonja de la seda |
La Lonja de la Seda |
La Lonja de la Seda |
La lonja de la seda |
大聖堂 |
この大聖堂はバレンシアの旧市街の中でもメインの観光スポット。確か、朝9時過ぎくらいに着いたのだけど、すでに結構な人。
この大聖堂は、もともとモスクのあったところに13世紀に建設が始まる。現在の形になるのが18世紀とのことなので、実に500年ほどの時間がかけられている。この話を聞いて、サグラダファミリアを想像してしまうのだけど、こんな風に何世代もかけて一つの建築を完成させていく、というのはスペインならではでないだろうか?
思い出すのが「レコンキスタ」。711年にウマイヤ朝がジブラルタル海峡を超え、当時イベリア半島を支配していた西ゴート王国をピレネー山脈まで追い詰めるが、その後1492年までかけてイスラーム勢力を押し返す動きのこと。世界史で習ったけど、もちろん、これは付け焼刃。
この聖堂は12世紀ころに原型ができそこから次第に建て増していったものだろう、というのが小林先生の談。実際にゴシック、ロマネスク、ルネッサンス、バロック、ネオクラッシックという様式が混ざっていると言われる。そして、今初めて知ったのだけど、最後の晩餐の「聖杯」(だとされているもの。科学的に検証されているらしい。)が展示されている。Travel.jpのサイトを見たら、確かに現物を見たけど、スペイン語の解説のため、何のことやらさっぱりわからず、「ふーん」くらいで。写真撮っておけばよかったと後悔…
この写真の白い垂れ幕のある当たりから先がバロック様式。礼拝堂のシンプルな直線的な様式の先には、豪華絢爛な絵画、建物も非常に趣向がこらされている。
こんな感じ。
この大聖堂は、もともと聖人の墓地の上に建てられた、聖廟としての一面も持つ。展示で面白かったのは、地下に階段が伸びていて、聖人の遺骨も見ることができる。考古学的な研究もしっかりなされているようで本当に見応えがある。
観光のなんたるや、なかなか難しいけど、ここまで本気で研究の進んでいるサイトは見ていても、実に充実感を伴う。しかし、思ったのは、やっぱり行く前にガイドブックくらいは勉強しておくべき、ということ。La lonja de la sedaにしても、大聖堂にしても、世界遺産登録されているわけだし、なんかしら見るべきものはちゃんと見られるように準備しておくべきでした。また行く機会があればいいのだけど…
retrip(https://retrip.jp/articles/18818/)、Travel.jp (http://guide.travel.co.jp/article/7090/)を参考にさせていただきました。
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