迎えた8月13日。10時半ころに会場に到着。
会場には、美しく着飾った多くの人が集い、そこここで旧交を温めている。久しぶりの同窓会とか正月の親戚の集まりがいっぺんに来たような、高揚感を伴っている。
到着すると、早々に「朝食」を摂るように促される。
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| 朝食セット |
ずらりと並んだ料理の列。サンドイッチやらファタヤやらスープやら、ホットドッグやら、その数10種類ほど。食事はどうせ遅いだろう、と思い、ホテルについていた朝食をいただいてきたしまったことを早くも後悔する。ちょっと遠慮がちにとっても、顔見知りから、「もっと食べろ」攻撃。なかなかヘビーだ…
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| 朝から多くの人が訪れる |
2008年に初めてセネガルを訪れた際、ちょうどマガルの時期で、僕は世話になっている友人たちとトゥーバに向かった。トゥーバでは、友人の知人のお宅の庭で雑魚寝し、あまりの乾燥と暑さのために朦朧としていると、食事が出てきて、気が付くとウトウトしていて、また食事が出てきて…という繰り返し。夜、涼しくなるとトゥーバの大モスクに続く参道に繰り出す。このようにあまりに大きな流れの中の小さなピースと化した私にとっては、マガル・トゥーバ、そこにいた、というだけで「祭礼」という思い出ではない。
日本でのマガル・トゥーバは、スケジュールが組まれ、粛々とプログラムがこなされていく。昼食をはさみつつ、バイファルたちによるズィクル、宗教談話、礼拝、来賓の紹介、礼拝と続いていく。
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| バイファルたちによるズィクル |
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| 礼拝が行われる |
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| 昼食 |
残念ながら、帰京の予定もあり、この日も17時ころ、皆さんより少し早く中座せざるを得ませんでしたが、初めてのフル参加。やはり参加してみないとわからないことはたくさんありましたし、書きませんでしたが、実は2人の研究者にご同行いただき、ほかのコミュニティを見られている方からの感想も大変参考になりました。
フィールドワークというと、なんだか対象を客観視しようとしているように聞こえますが、私はそういうものではないように思っています。そのコミュニティが進む方向に何らかの関与をしていく、ということにも調査者としての重要な役割がある気がしています。今回のマガル・トゥーバに参加することは、このコミュニティのメンバーと同じ時間を共有し、寿ぐことで経験を共有する、という意味で大変重要な参与であったと思っています。
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