"The Thomas Sankara The Upright man" 2006, Director: Robin Shuffield (映画)


ずいぶん前に買ったDVDなのだけど、今書いている原稿に役立つだろうと思って、朝から視聴。

そういえば、サンカラ元大統領の声をしっかり聴いたのははじめてかもしれない、と思って、彼の声に耳をそばだてたのだけど、う~ん…普通だ…ゆっくり、はっきりしゃべるので、彼の演説はとても聞きやすかっただろうなとか、コミュニケーションをとる風景では、サンカラの話しかけ方もブルキナでよく見かけるような光景だなとか。今でもブルキナベが彼に共感するのは、彼が意外に普通なこと、そんな感覚を常に持ち続けた、「近い」大統領だったからなんだろう、と思った。

ともあれ、このDVDで紹介されている、サンカラの功績は
・女性の権利の向上
・パブリック・ヘルスの整備
・線路や道路など、インフラの整備
・内需拡大を狙った経済政策
・国民の政治への組み込み(民衆を軍事訓練に参加させた)
などなど。

サンカラに一貫していたのは、帝国主義、植民地主義に抵抗していくことで、それを国民の生活レベルで実践することを求めていったことだろう。フランスが彼を消そうとしたのは、ただ鬱陶しいハエを追い払うためではなく、彼がフランスのアフリカ支配の戦略の核心を突いていたからだろう。コンパオレ前大統領も多くの功績を残した立派な大統領だと思うが、なぜ、サンカラが神格化され続けるのか。それは、自分の思いを国民に、愚直なまでにダイレクトに伝え続けたからではなかったか。

などなど、こんなことを思った。英語のサブタイトルも着いていて、親切なDVDです。まま、お勧めです。

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