広島県は「おしい」かもしれないけど、東広島は…

http://travel.rakuten.co.jp/movement/hiroshima/201204/より
去年だか一昨年だかにこんなポスターが張り出されていた。県外に住んでいた時は、この自虐的なポスターをほほえましく見ていたのだけど、最近は、「おしい」???そんな気分。

「東」広島に住み着いて3か月。最近、妄想するのは、「東広島」改善計画。

東広島は、旧西条町が1973年に広島大学を誘致、1974年には周辺3町が合併してできた市。言わずと知れた酒どころで、広島大学の近くには、サイエンスパークと言われる研究所群もあり、まがいなりにも中国地方一の学園都市だと言ってもいいでしょう。

が、大学、研究所とも、駅から遠い。せっかく新幹線を通しても、中心街の西条駅周辺からは隔絶されている。どういうことかと言えば、東広島⇒広大には、朝のみバスがあるが、午後には広大⇒東広島に数本しかバスがない。西条駅と東広島をつなぐバスも非常にすくない。広大ができてから40年、多少なり学生街のような下見という地域は大学に隣接してはいるが、やっぱりパッとしない。駅からのアクセスが悪すぎるのだ。

そして、学園都市、という割に本屋はない、映画館もほぼないに等しい。学生のたまり場になるようなところもたぶん大してない。文化資本が限りなく乏しい。大学は世界に打って出ようと威勢はいいが、どうもこんなところでそんなに素晴らしい研究が生まれるような気配はない。大学も世界に目を向けているけど、足元は自分たちの仕事ではないと思っている節もある。

もう少し苦情を書けば、子育てにはなかなか厳しい土地。医療費は高い、どうも待機児童も少なくないらしい。

僕らがここに住んでいる間には、何も変わらないだろうけど、例えば、東広島―広島大学―西条のバスのラインを充実させるだけでも、ずいぶん人の導線は変わると思う。東広島にはなぜかチェーン系のホテルがいくつかあるが、あの辺りももう少し飲食店が増えるだろうし(現在ほぼない)、もう少しいろんな仕事が増えるだろう。きっと広大関係者もわざわざ広島に戻って新幹線に乗らずに、東広島から乗るのではないか。通勤範囲もかなり変わって、町自体が変わるきっかけにはなると思う。

こんなブログでグダグダ言っても仕方ないのだけど、いくつもの名産があり、環境もいいのだけど、大学関係の知人に「広大に勤めることになりました」というと「あ~、あそこ?ちゃんと暮らせる?」という反応が返ってくる、そうみられていることから考えた方がいい気がする。東広島、頑張っておくれ。

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