【食文化シリーズ】Quanta Firfer@アジスアベバ

今回の渡航はエチオピア航空に初挑戦。以前、一回乗ったことがあったけど、その後なんと787が導入され、アジスアベバのハブ化が進んでからは初めて。エチオピアの果敢なチャレンジには敬意を表したいが、もう一度乗りたいか、といえば、できればほかの航空会社にしたい、というのが本意。短いフライトなら、まだしも、ロングフライトにするには、少々きつい。

そんなわけで、アジスアベバ。せっかく来たのだから、これだけは外せない。インジェラ。空港の外にでるとビザ代もかかるし、そもそも土地勘もないので、空港内のレストランで。朝6時にレストランで、「インジェラある?」と聞いてみる。お姉さんは「えぇ!」とびっくりして、「キッチンに聞いてきます。」と。「大丈夫です」ということで、注文。

干した牛肉をトマトソースで炒め、インジェラと混ぜ込み、それをさらにインジェラで包んだだ「カンタ・フェルフェル」。インジェラは、酸っぱいクレープを想像すればよいでしょう。時に、「ぼろ雑巾」といわれる見た目だが、油の強いソースを含んでも負けない生地の香りの高さは、チャパティなどでは代用できない。

とても粒が小さくて収穫の難しいテフ(インジェラの原料)を、ひたすらに作り続けるエチオピアの人びとのソウルフードと言ってもいいだろう。出てきたのがこれ。「ぼろ雑巾」にしては、マーブル模様が美しい。

Quanta Firfer@アジス
久方ぶりのインジェラだけをちょっとつまみ、堪能。なぜか、店員は何も聞かずにスプーンもフォークも持ってこない。ごく自然に手で食べ始める。

はじめてこれを食べたとき、インジェラがウシの内臓の「ハチの巣」に見えたのだけど、実際に口に入れると、スッと溶けてしまう。全く理解できなくて、ものすごく混乱したのを思い出す。

ソースはタマネギをたっぷりと炒め、濃縮トマトをふんだんに使った濃厚なもの。インジェラを混ぜ込み、それをさらにインジェラで包んで食べるとちょうどよい味付け。

Quanta Firfer on eating
終盤。インジェラは外側のインジェラでソースを包みながら食べると、手がほとんど汚れない。とても考えられていると思うし、その考え方も上品なものだ。この食への品格という意味では、セネガルと同等のものを感じてしまう。
Firfer is the very popular menu in Ethiopia
そういえば、以前にもインジェラのことは少し触れていた。ワガドゥグにもエチオピアレストランがあって、ごくたまに伺っていた(少々お高いので…)。そこもかなり美味しいのだけど、やはり本場のものがうまい。

ちなみに$12でした。空港価格なので仕方なしですが、ボリューム満点。また帰りにもいただくとしよう。


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