ポップアフリカに行ってきました

先日アナウンスしたポップアフリカ@一橋大学に行ってきました。都合で最後のパネルディスカッションには出られなかったのですが、全6発表、拝聴しました。

【タイムテーブル】
9:15~        受付開始
9:45          開会   司会 春日直樹
10:00~12:25  個人報告I:座長 近藤英俊
  報告者① 緒方しらべ
  「ポップじゃない?アフリカ:ナイジェリアの『アート』から考える芸術の人類学の限界と可能性」
  報告者② 矢野原佑史
  「『Odoloyo』―カメルーン・首都ヤウンデで生まれる新たなアーバン・ミュージックの制作現場」
  報告者③ 大門碧
  「日本人女性が巻きこまれて生成するアフリカン・ポップ・カルチャー:ウガンダでのコメディと
   ミュージック・ビデオの制作を事例に」
12:35~13:50  ランチタイム・セッション:映像+展示 14:00~16:25  個人報告II:座長 大杉高司
  報告者④ 川瀬慈
  「ゴンダール、ストリートの残響」
  報告者⑤ 久保明教・小川さやか
  「ポップカルチャーの裏の裏―アフリカは陽気で、日本はマジメか?」
  報告者⑥ 岡崎彰 16:35~18:05  パネルディスカッション
  ・座長:鈴木裕之
  ・岡崎彰、足羽與志子、小川さやか、小田亮、春日直樹、杉下かおり、
   中村博一、松田素二
18:20~19:50  パフォーマンス:アフリカンセッション(+スナック&ドリンク)
            出演:ニャマ・カンテ、ママドゥ・ドゥンビア 他


こんなタイムテーブルです。この集まりは7年ぶりですが、発表のスタイルもポップで、学会とは一味もふた味もちがいます。実は前回の集まりのときは執行部にいたのですが、すっかり忘れ去られていました(笑)。最近の研究がまったくポップではなくなってしまったので、仕方ないのですが。

これからまたここに入っていけるかというと、そういう自身もないので、勝手に卒業させてもらったとして、外から見ているといくつも注文がある。その一つが「ポップ」という鍵概念がまったく分からなかった、そんなこと。一人ひとりの発表者の発表は、面白い事例、発表形式も凝ったものだったのだけど、全体としてしっかり作戦が練られた感じはしなくて、結局どんなモーメントを語っているのかがかなりぼやけていた、という印象。

あとは、今回は「学者さん」が多かった。もっといろんなヒトを巻き込もうという志があったはずで、前回はアフリカで商売をしているヒトなどもかなりいらしていたし、広報協力もしていただいていたと思います。確かに、130人強という、通常の研究会では考えられない人数が集まり、登壇者もそれは豪華な顔ぶれではありましたが、そのあたりも、もし次回があるなら、気にかけて欲しいところ。

こんな印象論などあまり意味はないのだけど、「ポップなるもの」を考える一回があってもよいかな、と思います。こういう研究会は、継続することにも意義があるはずで、7年も寝かして復活させるべきではなく、年1度か2年に1度くらいはやっておいたほうがよかった気がしますね。特に鍵概念がぼやけているのであれば、もう少し意見をぶつけ合う場があってもよいかと思います。

ちなみに、今回のポップアフリカのきっかけになったのは、この会を引っ張ってきた(?)岡崎彰先生が引退されたことを記念するものでもありました。

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