調査の向き不向き

今回の調査に来て2週間余り。残り数日間で今回の調査期間も終わる。今回は依頼調査ということで、調査の結果は迅速にレポートにして報告せねばならない。ほかの提出期限と重なっているが、何とか早いところ結果をお知らせしたいと思う。

しかし、潤沢な資金(ここ2年間ずっとそうだけど)を付けていただいて、体力の続く限りのハードスケジュールで飛び回っているけど、なにかいつもの調査よりも緊張感があって、なかなかすがすがしい。人に頼まれているからだろうか。

ちょっとした時間を見て自分のこともやっているけど、今回の依頼と文脈を合わせる形で、機能的に動いているし、集めるべく情報は集まっている…気はする。

人類学を志す者として、僕は恥ずかしながら、どっぷりとこの社会に浸かって調査をした経験は実に薄い。傍からどう見られているかわからないけど、自分ではいつもそのことが不安で仕方がない。もしかしたら、今回のような仕事の方がはるかに向いていて、人類学の調査は不向きだったのではないか、と今回の調子のいい調査の端々で感じてしまう。元々は人類学も金持ちの道楽から始まった部分もあるし、貧乏性の僕にはあんまり向いていないのではないか…と。

今更そんなこと言っても仕方ないのだけど、素朴にそんなことを考えてみた。やはりそんなわけで人の調査がすごく気になったりもする。

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