チムレンガ

今年の1月、プロジェクトのメンバーの一人と現地NGOの紹介で知り合ったチムレンガさん(右)。ブルキナファソ中北部のとある村の農家兼ハーバリストだ。篤農家、ということで、畑を見せてもらったり、樹木の現地名を聞いたり、いろいろとお世話になっている。

彼の家、溜まり場が幹線道路沿いにあるので、この地域に出かけるときは必ず彼に挨拶に寄る。僕らの乗った車が通ると大概彼か彼の知り合いが見ているので、僕のところかNGOの方に電話が来る。往路は比較的急いでいることが多いので、ゆっくり寄ることもできないので、大体帰り際による。

今日もこのあたりで調査があったので、帰りにワンタッチ。彼はチャパロ(このあたりのソルガムビール)を飲んでいた。行き際に挨拶がなかったことをぶつぶつ言われたのだけど、「ごめんね。ちょっと急いでたんで…」と言って、隣に座ってご相伴にあずかっているとずいぶん機嫌がよくなる。

今日はワガドゥグでもう一仕事あったので、ちょっと挨拶だけ、ということで、またしばらく日本に帰ることを伝え、彼が取ったラッカセイを持っていけ、ということで、お宅にもお邪魔した。写真はその時のもの。

彼のお宅の日かげに腰かけて、こちらもそろそろ帰国準備に取り掛かっているので、今週末にブルキナを離れることを伝えると、この前は何日間日本にいたから、今回もそれくらいか、とか、まさか僕が数えようもない日数まで持ち出していつ帰ってくるのか、ということを聞かれる。なんか尋問みたいだった。今のところこういう予定で考えてるんだけど、まだちゃんと決まってないんだ、と伝える。そして。そういえば、お前、街ではホテルに泊まってんのか?高いだろ?そうだ、うちの敷地にお前の家を建ててやろう。ブルキナに来たら、ずっとそこにいるといい…

本当に建ててくれなくても嬉しいです。

彼には7人のお子さんがいる。今は奥さんと、90歳になるというお母さん、上の6人はみんな学校に行っていて、一番下の4歳の男の子と暮らしている。奥さんは奥ゆかしく、働き者で、お母さんは歯が抜けた口で「ホンシュール(ボンジュール)」なんて言って顔を皺くちゃにして僕と握手をする。4歳の男の子は見なれぬ「白人」の僕におっかなびっくりでお母さんに促されて挨拶にくる。

このあたりもだいぶ回ったけど、こういう人たちと落ち着いて付き合ってみたい…などと思った。もしかすると、これは昨日の記事を書いたから、本職の方の欲求がでたのかもしれないけど。

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