アフリカの子ども学会合20120115

昨日「アフリカの子ども学」の会合に伺ってきた。研究者、NGOのスタッフが中心となって、来年度以降のテーマ、予定を話しあった。

この研究会は、亀井伸孝先生が出版された、
2010.『森の小さな〈ハンター〉たち: 狩猟採集民の子どもの民族誌』京都: 京都大学学術出版会.
この本に纏わって、NGO、教育研究、人類学もろもろと集まって立ち上がった。昨年から2度の研究会を開催した。前回(http://cacaochemise.blogspot.com/2011/10/in-nagoya.html)は僕もコメンテーターとして呼んでいただき、なかなか興味深い議論に参加させていただきた。

今回の会合で面白かった部分を何点か。

この「アフリカの子ども学」、「アフリカの」「子ども学」か、「アフリカの子ども学」か。つまり、「アフリカの」というところをどうとらえるか、言い換えれば、この研究会の突き詰めるところはどこか、というところがまだしっかりと決まらない。この会合に出席している全員がアフリカニストであるにも関わらず、「アフリカ」だけでは発信力に乏しいことを十分に理解していることは共通認識にある。
そして、今まで微妙にとらえどころのなかった「子ども学」に力点をいれて、幅広い意見交換を志向すると、どうしても「アフリカ」をやってどんなことが言えるか、また、みんな食いつくのかというところに行きつく。アフリカを愛するアフリカニストとしては、痛し痒しなところだ。

研究会レベルになったとしても、アフリカ、子ども、にもう一つか二つ、キーワードが必要になりそうだ。キーワードとしては学校とか、発達とか、生態とか、たくさん出てきたけど、きっともっとあるんだろうな、と思う。個人的に、だけど、理系の人がもっとかかわってくれないかな、と勝手に思っている。

まだこの研究会も始まったばかり。コアになる人が名古屋にいる、というのもいい。なんでも東京に集めておく必要もないので、名古屋Loverな人間として、少し大切にしていきたいと思う。

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