初めての非常勤を終えて

帰国後すぐに始まった愛知県立大学での集中講義。何度かゲストスピーカーとして非常勤講師の経験はあったが、半期15コマすべてを取り仕切るのは始めてのことで、現在採点作業の真っ最中。

4コマx3日+3コマx1日というしゃべる方にとっても聞く方にとっても大変なスケジュールだったのだけど、(もちろん途中でお休みになられる方もいたが…)基本的に教室は静かで、熱心な方にはしっかり聞いていただけた。何を伝えたいかの部分はずいぶん意識したので、それなりに自信はあったが、回収したレポートを呼んでいると、こちらが思っている何倍もいろんなことが伝わっていて、ずいぶん励まされる。

どんなことをしゃべったかは具体的に書かないけど、今まで一番影響を受けた大学生時代の先生の受け売りのようなことをずいぶん話した。そして、その言葉に反応してくれた学生も多かった。もう20年前に聞いてずいぶん感銘を受けた言い回しだけど、こういうことは時代を超えるのだな、と実感した。

少し準備不足のところもいくつもあって、聞き苦しいところもたくさんあったと思うのに、ありがたいことに、「おもしろかった」と感想を書いてくれる学生が多く、この気遣いには感銘を受けた。何か考えたり、知るきっかけになれば僕の仕事は上出来なわけで、あとは想像力の翼を伸ばして本を読んだり、いろんなところに行ったり、人に会ったりしてくれればいい。

少し贅沢をいわせてもらえば、「センセイ、飲みにつれてってよ」っていう学生がもっと(1名いた)いてもいいな、とか、感想で「お前の言っていることは間違っている」というのがあるといいと思った(実はこういう人がいたらいやだな…と内心ビビっていた)。

教育機能のない研究所に勤務していて、こうした機会が得られたのはとても貴重なことで、来年以降また機会があれば、ブラッシュアップして準備したい思っている。

コメント

このブログの人気の投稿

【食文化シリーズ】ンゴレ

【日本のアフリカン・レストラン】② Tribes(アフリカン・フレンチ)

ブルキナファソで非常事態宣言