食文化にはまる

今さら…ではあるが、最近、「食文化」にはまっている。まあ、私自身、飲み食いが人並み以上に好きなのと、料理もそこそこにするからなのだが、当初は人類学でまとまった研究はないかな…と思って資料を読み始めたのがきっかけ。それと、今季、2コマほど非常勤講師で話すのが「生活文化」で、自分でも意外なほどネタに困ったのがもう一つのきっかけになった。



前に「」 の記事でも書いたのだが、あまりに食い意地が張っていて、食べ物の写真すら事欠く始末。直接自分の研究に関係がなくとも、少しは注意深く生活をすることを心がける意味でも、大事ではないか、と思ったのもある。



人類学者が書く「食文化」は、たとえば、調理器具に注目したもの、食材、調理方法の比較などが目立つようだ。当然、食を掘り下げることは、農業や流通と言った経済的なことにつながり、文化面でも、食物タブーや供犠と言った宗教的な部分につながっていく。



以前から興味があったのは、たとえばエチオピアのテフなのだが、なんであんな処理の面倒くさいものを作り、食べるのか、他に楽で旨いものもある筈なのに…などと思う(ちなみに、テフで作られるインジェラは大好物なのだが…)。それとか、ブルキナファソでも、なんであんな手間のかかる「ト」などをつくるのか、とかは今でもものすごく疑問だ。小川了氏がこのあたりのことを「噛む」ことと「飲む」ことの間で詳細に論じているのだが、まだ腑に落ちない。



本業がおろそかにならない程度に少しずつ進めてみようかと思っている。面白そうな本をご存知の方、是非教えてください。

コメント

  1. 単に「嵩増し」というのはあまりに短絡的でしょうか。
    例えばマリのバシ(クスクスみたいなもの)は作るのにとても手間がかかります。まず穀物をついて粉にして、いきなり小さい粒を作るのでなく、段階的に小さくして行くんです。
    ソースをかけるとばんばん吸って、食べても食べても減らない感じなんですね。同様におなかもふくれて来る。
    この「おなかがふくれる」というのが、この手の食べ物に共通しているような気がするんですが…
    あと、ふくれはするけど消化はいい、てなことも感じます。
    いかがでしょうか。

    素人の実感でした。

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  2. minekoさん
    「素人」なんて…でも、そういう感覚、とても大切だと思います。
    全然別な話ですが、東池袋の「大勝軒」の創業者は、
    「量も料理のうち(だったと思います)」
    と言ったとか。どんなに美味しいものでも、おなかがふくれなければ料理ではない、ということでしょうか。
    アフリカの食事、本当におなか膨れますもんね。

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