伊東未来2016『千年の古都ジェンネ 多民族が暮らす西アフリカの街』昭和堂
畏友、伊東未来さんの本をご献本いただきました。
一昨年、博論をまとめて私の所属するプロジェクトから「フィールドノート」として出版したものを、さらにブラッシュアップして完成させた本です。伊東さんの渾身の作となるでしょう。
この本になってからまだ全く読んでいませんが、伊東さんが調査をした後、マリは戦火に見舞われ、おそらくはこの先10年くらいは「調査」という形でまとまった時間このあたりに入れないであろうことを考えると、この本は、この先何年にも渡り、ジェンネを描いた書物の最新作であり続けるでしょう。この意味だけでも、この本が世に出たことは価値あること。また、伊東さんの独特の優しい文体は、研究書という形をとっているものの、より多くの人の目にふれていくのではないかと思います。平和で豊かな時代のマリ、西アフリカを描いたこの本を読み、多くの人がこの地域の平和が取り戻されることに思いを馳せること、それもこの本に期待されることです。
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