2015年度の業績

2015年度の業績です。年度内にいくつか書いたものがご報告できるかと思っていましたが、すべて年度またぎ。いやはや、今年も情けない…

しかし、今年度最後のセネガルでの国際ワークショップは今後の展開に大きな影響を与えることになるでしょう。何年か前に、ソメさん(ブルキナファソの6,7年来の親友)との約束の一つを果たしたし、そこでのセネガルの研究者との新たな出会い、日本の宗教学者や人類学者、フランスの人類学者たちとの親交の深まりは、研究体制の新たな礎となっていくでしょう。

あと、これまで一緒に研究をしてきた伊東未来さんの出版や、中尾世治さんの資料集の出版をお手伝いできたことは、僕自身の研究はさておいても、お二人の研究キャリアにとって小さくないものだっただろうし、それ以上に、数少ない日本における西アフリカ研究の新たな進展となったことは間違いありません。地球研の上の方の人たちは鼻にもかけてもらえないような気がしますが、プロジェクトとして、大きな業績。きっと、人類学やアフリカ地域研究の世界の人からは歓迎されているように思います。ともあれ、少し大きな仕事は終わったし、次は自分の番。来年度のご報告では、ペーパーが山ほど出ているはず…


【監修】
◆中尾世治・Ibrahim Kalil Mangane(著), 田中樹・清水貴夫・遠藤仁(監修), 2016, 『ムスリム文化連合ヴォルタ支部資料集:ムスリム文化連合ヴォルタ支部の設立からムスリム協会までの50年について(ボボ・ジュラソ、1962-2012)』総合地球環境学研究所「砂漠化をめぐる風と人と土」プロジェクト

【編著】
◆田中樹・石川智士・清水貴夫・遠藤仁(編)2016.3, 『人びとと出会い考える-総合地球環境学研究所TD座談会記録-』総合地球環境学研究所

【報告書・エッセイ】
◆「フィールドぶらり2 「高島」トチノキにあいにゆく・みんなで考える-朽木・知内で語り合う「私たちの」インターディシプリナリティ」2016.3, 地球研若手研究員連携プロジェクト(編)三村豊・鎌谷かおる・手代木功基(編集)
◆「フィールドぶらり3 「尾道」坂道をあるく・みんなで考える-「尾の道」のランドスケープ」2016.3, 地球研若手研究員連携プロジェクト(編)三村豊・清水貴夫(編集)
◆清水貴夫, 2015.10. 「アフリカの「知恵」と私たちが今すべきこと」 グローバルネット(299), pp12-13, (一財)地球・人間環境フォーラム
◆清水貴夫, 2015.4.「ストリート・チルドレンから「アフリカ子ども学」をかんがえること」Child Science Vol.11, p56 日本子ども学会 (第11回「子ども学会議」報告より)


【口頭発表】
◆Takao SHIMIZU, 2016.3.15., Les mobilité saisonelle d'enfant de la rue à Ouagadougou, le resultat de recherche statistique, Internationale workshop 'Des vies d'enfants en Africa, Saint-Louuis, Sénégal
◆清水貴夫, 2016.1.15. 「「ローカル・ナレッジ」と「適正技術」に関する一考察:西アフリカの半乾燥地の水食対策の事例から」『アジア・アフリカ半乾燥地の社会・生態変化への適応』於.酪農学園大学, 酪農学園大学・学内共同研究プロジェクト, 総合地球環境学研究所「砂漠化をめぐる風と人と土」プロジェクト(主催)、日本沙漠学会沙漠誌分科会(共催)
◆Takao SHIMIZU, 2015.12.3, 'Why does his knee had to be broken? Exposing the discrimination against an African resident in Japan', "Beyond the "North-South": New territorialities between Africa and Asia", Paris, EHESS and Fondation France-Japon.
◆清水貴夫, 2015.11.28, 「風土に根ざす住まいの伝統と変容:ブルキナファソ・カッセーナの調査から」【趣旨説明】, 第233回中部人類学談話会・まるはち人類学研究会・地球研(共催)
◆清水貴夫, 2015.11.15., 「西アフリカ・半乾燥地の水食をめぐるローカル・ナレッジと人びとの営み」日本沙漠学会沙漠誌分科会・乾燥地土壌と人々の生業に関わる研究会, 於首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス(東京都文京区)
◆Takao SHIMIZU, 2015.9.24-9.26, 'Why his knee was broken?- Exposing the discriminatino against an African resident in Japan", Asian Studies in Africa: Challenges and Prospests of a New Axis of Intellectual Interaction, Ghana University, Accra, Ghana.
◆清水貴夫, 2015.7.8「西アフリカ・イスラーム圏における「就学しない」子どもたち:イスラームの宗教実践とその規範を中心に」国際開発セミナーシリーズ(大阪大学人間科学研究科グローバル人間学系(主催)、日本アフリカ学会関西支部(共催)、「アフリカの子どもの生活―保健医療と教育―」於.大阪大学
◆清水貴夫, 2015.5.23-5.24, 「ブルキナファソにおけるストリート・チルドレンの季節移動に関する一考察-2度の統計調査より-」第52回日本アフリカ学会研究大会. 於.犬山観光センター“フロイデ”
◆清水貴夫, 2015.4.10. 「西アフリカ・イスラーム圏におけるフランコ・アラブ学校についての予備的考察」.第15回 アフリカ教育研究フォーラム. 於. 広島大学東広島キャンパス 

【教育】
同志社大学、理工学部環境システム学科「環境システム論」2015年5月(リレー講義の1回)

【学会運営】
◆"Des vies d'enfant  en Afrique"(大会総括、研究発表)2016年3月15日、Université Gaston Berge, Saint Louis, Sénégal、地球研「砂漠化をめぐる風と土と人」プロジェクト・日本学術振興会ナイロビ事務所、LASPAD共催。TICADⅥ公式プレイベント。

【海外調査】
2016年2月25日~3月20日 ブルキナファソ、セネガル
2015年12月20日~12月29日 ブルキナファソ
2015年9月22日~10月18日 ガーナ(学会発表)、セネガル、フランス(研究会発表)
2015年6月1日~6月28日 フランス(打ち合わせ)、セネガル、ブルキナファソ


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