ワガドゥグのテロ‐4(ワガドゥグのテロ前日の記事)
(Googleマップより)
1月16日に発生したワガドゥグのテロ。日本でも大々的に報道されたが、その前日、次のような報道があったことはあまり知られていないでしょう。
「ブルキナファソ軍の発表によれば、2016年1月15日、Tin Abao(ゴロム・ゴロムから40km)から15km離れたTin Akoff(地図上のマーク)において、憲兵隊(おそらく国境警備)が襲撃され、2名が殺害(憲兵隊1名、市民1名)と2名の憲兵隊が重傷を負った。」
(http://lefaso.net/spip.php?article69115)
この記事の続報は、管見の限りまったくありません。というのが、おそらくは、その数時間後の1月16日のAM1:00にワガドゥグでのテロが起きたためでしょう。この記事とテロは、無関係でしょうか?推測の域を出ませんが、テロリストは、国境警備をしていた憲兵隊の壁を突破して、ワガドゥグに到達し、凶行に及んだ。こう見ることも出来ます。ゴロム・ゴロムからワガドゥグまで状態のいい四駆であれば、5時間~6時間。この事件が、夕方であっても、充分にテロ前にはワガドゥグには到着できます。
そして、もう一つ着目しておかねばならないのが、AQIM系の多くがトゥワレグであることから、ジボの南のマリの難民キャンプに紛れ込んでブルキナファソに入国している、と見られていました(
僕の友人たちの語りから)。しかし、今回は、道路のよく整備されたドリ-ワガドゥグルートを取ることで、かなり機動力もあったのではないか、と思います。この前のエントリーで紹介したJeune Afrique誌は、何人かのテロリストが警備のあみをかいくぐった可能性を示唆していましたが、こちらのルートを帰っていったとすると、テロ収束のその日の午後には国境を越えることも可能なわけです。
もちろん、武器などを輸送していることでしょうから、検問の厳しい大通りをわざわざ通ることはないでしょうが、さらにこうした小さな国境も警備を強めておく必要があるでしょう。
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